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 もう少しでテストなのですが、答えがわからず自分の答えであっているのかどうか不安なので教えてください。

 問題は、わが国では財政政策(特に公共投資)の乗数が最近小さくなってきているが、その主な原因はどれか?
 
 1.地価が高くその購入費用が高くなっているから。
 2.海外資本移動の自由化に伴って、景気が回復し始めると金利が上昇して円高を招き、それが外需を抑制するから。
 3.生産性の低い非効率な公共投資が多くなってきたから。
 4.クラウディング・アウト効果が比較的に小さくなったから。

 私は、3だと思うのですがどうでしょうか??

A 回答 (1件)

「公共投資の乗数が小さくなった」ということを「公共投資の増加が国民所得に与えるインパクトが小さくなった」と解釈して考えます。


そう考えると、モデル分析では「2」が一番答えやすいです。

IS-LM-BPモデルを使って、変動相場制資本移動完全の場合を考えます。小国の仮定を置くと、資本移動完全ではBP曲線(国際収支均衡線)は所与の外国利子率で水平になります。

当初の均衡点はIS曲線、LM曲線、BP曲線の交点です。
公共投資により、IS曲線が右にシフトすると、国内利子率が上昇します。国内利子率が上昇すると、外国から自国へ資本流入が生じます(お金は利子率の低い所から高い所へ流れます)。このとき円が買われますので、円高になります。円高になると日本の財が外国で割高になるので、外需(純輸出)が減少します。これにより一旦右にシフトしたIS曲線は
元の位置に戻ります。結局、均衡点は変わらず、均衡国民所得も変化しない、つまり、公共投資の増加が国民所得に与えるインパクトは、この場合、ゼロです。
この結果から、資本移動が自由になると財政政策の効果はよわまることがわかります。

「3」は総需要サイドの乗数には関係なく、総供給サイドの話なので、今回の問題の解答にはならないと考えます。
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この回答へのお礼

 そうなんですか~。詳しい説明ありがとうございます!危うく間違えるところでした。。(^o^;

お礼日時:2005/01/10 09:11

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