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β線は電子ですが、β崩壊の際中性子が陽子と電子に変わるなら、崩壊後の原子は陽子が一個多くなり、陽イオンになるのではないでしょうか。

「β崩壊について」の質問画像

A 回答 (3件)

一瞬「陽イオン」(というよりは「荷電粒子」)になるが、すぐに周りから電子を1個取り込んで中性原子になります。



1個の電子が放出されているので、その電子もどこかの原子に一瞬取り込まれて「陰イオン」になるわけで、マクロに見れば電荷の合計は変わりません。

なお、発生直後のベータ線(電子)やアルファ粒子の軌跡は、荷電粒子の通過による一種の「飛行機雲」の原理で「霧箱」「泡箱」などの検出器で可視化できます。
ベータ崩壊によるベータ線(電子)やアルファ崩壊によって飛び出したアルファ粒子(4He 原子核)の軌跡を見ることができます。また、ウランの核分裂でも核分裂生成物の原子核(電子がないので正に荷電)の軌跡も視認できます。
ただし、ベータ崩壊の結果でできた生成原子核の側は、運動エネルギーをほとんど持たないため軌跡としては見えません。ただし、同じような「荷電粒子」の状態になっています。

↓ 「霧箱」「泡箱」の軌跡の例
https://www2.kek.jp/ja/newskek/2009/sepoct/awaba …
http://karapaia.com/archives/52205402.html
http://www.rika.com/radiation
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この回答へのお礼

丁寧な解説ありがとうございます。

お礼日時:2020/05/06 15:20

まず、β崩壊の図式、上の図もそうですが、


             _
3H → 32He + e- + νe   ← この時点では確かに e- が 一つ足りない

中性子のβ崩壊だけを抜き出して描くと
           _
n → p + e- + νe   ← やはり e-が 一つ抜けている。

β崩壊は、下の式のように中性子の崩壊を注目して教えているので、何かの原子核が、その後に陽イオンになってしまうように錯覚してしまいます。
ですが、金属中では自由電子として、大気中でも、電子はそこら中に存在しているので、それらを捕獲してしまうので、β線を放出した後も、陽イオンにはならないです。
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この回答へのお礼

丁寧な解説ありがとうございます。

お礼日時:2020/05/06 15:21

イオンにはならない

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