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「存在の耐え難い重さ」という言い回しを時々見かけるのですが、これはどこから来た言葉ですか?出典は何ですか?

A 回答 (2件)

「存在の耐えられない軽さ」という小説のタイトルから来ているのではないでしょうか。


(#1さんのおっしゃる映画の原作でもあります)
著者はミラン・クンデラ。もともとはチェコスロバキアの作家ですが、「プラハの春」で著作がすべて発禁になった後にフランスへ亡命しています。ソビエト侵攻・プラハの春など、当時の歴史的情勢が色濃く反映された作品です。

タイトルの「存在の耐えられない軽さ」という言葉ですが、ドイツ哲学者ニーチェの永遠回帰説からきているものと言われています。
クンデラは、この「歴史では同じ事象が何度も繰り返される」という永遠回帰説を否定的に捉え、すべての歴史的事象は1回きりであり、すべての人生はそれ自身で完結していると考えました。そして、1回しか起こらない事象や人生(=存在)というものは、それゆえに軽いのだと言う訳です。これが、「存在の軽さ」です。
また、ニーチェが「永遠回帰」の思想を「最大の負荷」(=他の事象に対して非常に大きな責任・因果関係がある)と呼んだこととは反対に、1回きりの人生・たった1度の私たちの存在は、他の事象から開放された自由なものであるとも言えます。
その一方で、軽さ=頼りなさ・空虚感と考えることもできるわけです。これが、存在の軽さが「耐えられない」ということです。
クンデラは4人の登場人物の送る様々な人生を通して、「存在の軽さ・重さ」に関する議論を展開しています。
つまり、「存在の耐え難い軽さ」というのは、1回きりしかない人生の手応えのなさ、虚しさ、空虚さを表すのだと思われます。

参考URL:http://www1.odn.ne.jp/~cci32280/pbKundera.htm
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この回答へのお礼

その小説・映画を質問の数ヶ月前から知ってました。くだくだしく解説していただいても困る…。
ニーチェのことも熟知しています。
すばらしい回答者のお二人に失望させていただきました。
ありがとうございました!!!!!!

お礼日時:2005/05/05 06:02

「存在の耐え難い軽さ」という映画がありますが、さらに元があるのかどうかは知りません。



参考URL:http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD5339/index. …
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この回答へのお礼

その「存在の耐え難い軽さ」というのが「存在の耐え難い重さ」のパロディーなんです!!

お礼日時:2005/05/05 05:57

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