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著書にはこう書いてあります。
信ぴょう性はどれくらいありますか?

一九四一年、当時のルーズベルト大統領は、ハワイにいた太平洋艦隊司令官に日本軍に先制攻撃をさせるように支持を出し、二隻の空母と新鋭艦十九隻を外海に移動させ、老朽艦十六隻を日本の戦闘機が攻撃しやすいよう、真珠湾に直線に配置させた。
くわえてこの時、ルーズベルトは日本軍の侵攻を察知した司令官を更迭、レーダーを不能にしたうえに、日本軍の潜水艦が入港できるよう真珠湾の海門を開いている。
日本の攻撃が成功するやいなや、全米に流された「日本軍のだまし討ちにより米兵二千四百人死亡」のニュースは、当時戦争反対だったアメリカ世論をひっくり返した。
怒れる世論の後押しでアメリカは大戦参加を果たし、世界の軍事大国という地位を手に入れた。
ワシントンがこの攻撃を事前に知っていたという事実が公開文章によって明らかになるのは、ずっと後になる。
堤未果「アメリカから〈自由〉が消える」p59ーp60

A 回答 (7件)

>ハワイにいた太平洋艦隊司令官に日本軍に先制攻撃をさせる



当時、ルーズベルトが日本の中国政策に対抗するため、
太平洋艦隊に対してハワイを母港にするように指示したのが
1940年5月の演習直後の話。
山本が大西滝次郎に真珠湾攻撃の立案をさせたのが1941年1月。
時系列が合いません。


>二隻の空母と新鋭艦十九隻を外海に移動

当時、太平洋艦隊の空母は3隻。レキシントンはミッドウェー沖、
サラトガは本土で整備中でしたがすぐに出港しました。
ウェーキ攻略の援護に向かいますが間に合いませんでした。
エンタープライズはハワイ沖にいたため艦載機を向かわせています。
ちなみにハワイ到着後に撃墜されていますが零戦を撃墜しています。
避難させたはずが、こんな近くにいてはいけませんよね。
空母2隻という時点で何もわかっていないのがモロバレです。


>老朽艦十六隻

どれのことかわかりませんが、メリーランドとウエストバージニアは
16インチ砲搭載の戦艦。日本の長門・陸奥と共にビッグセブンの一隻。
空母の有用性を示した日本で長門を老朽艦というようなものです。
当時、真珠湾にいのは戦艦8隻、重巡2隻、軽巡6隻だから16隻は
軽巡まで含むのでしょうけど、軽巡フェニックス・ホノルルは1938年、
軽巡セントルイスは1939年就役の最新鋭です。


>真珠湾に直線に配置

当時の停泊位置はかなり簡単に見つかりますが単縦ではありません。
ウェストバージニアとテネシー、オクラホマとメリーランドは縦列、
その他の戦艦もネバダ以外は横に船が停泊していました。
太平洋艦隊の旗艦ペンシルバニアはドックに入渠中です。


>日本軍の侵攻を察知した司令官を更迭

前任のリチャードソン大将が解任されたのは1941年1月。
まだ真珠湾攻撃は企画段階です。
察知なんてできるわけありません。


>レーダーを不能にした

当時操作していたのは二等兵で習熟訓練中。
レーダーに映る機影そ上官に報告しましたが、
回航中のB17と誤認した上官のタイラー中尉が「気にするな」と
指示しました。その後もレーダーから消えるまで見ています。
この話は有名なのに、知らずに「不能にした」は恥ずかしいですね。


歴史的事実はまだしも、軍事関連の知識も非常に稚拙です。
これらのことから、信憑性は0です。


こういう話になるといつも「ハルは「これで戦争ができる」と言った」
という話を必ず書き込む方がいますが、デマです。
当時ハルは陸軍・海軍の担当者から対日戦の準備が整っていない
報告を受けています。軍事の素人がこれを無視して対日戦を強行して
もしものことがあれば失脚ですみません。
査問委員会でも否定しています。

ハルが開戦前に対日戦を覚悟した証拠とされるのが、
11月26日に陸軍長官スチムソンへ電話をした
「私はこのことから手を引く、
 あとは君とノックス(海軍長官)の手中にある」
という会話です。
ただし、当時は日本の暗号を解読して日本の甲案・乙案の内容が
日本の最終案と知っていてハルノートを提示したからですが、
ハルノートが提示された時には真珠湾攻撃部隊は出港しています。
開戦の決定はハルノートを見た東郷外相が時間切れを確信したからで
内容自体は厳しいとはいえアメリカの初期案に戻ったようなもの。
時間があればもう少し協議できたかもしれません。
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個別に矛盾点を書きますね。


>ハワイにいた太平洋艦隊司令官に日本軍に先制攻撃をさせるように支持を出し、
 →そうした記録は見つかっていません。
>老朽艦十六隻を日本の戦闘機が攻撃しやすいよう、真珠湾に直線に配置させた。
→少なくとも戦艦は現役艦ばかりですし、新鋭艦の就役はまだまだ先ですので老朽艦とは言えないでしょう。実際に真珠湾攻撃後のアメリカ太平洋艦隊の実働戦艦はゼロに近くなったのですから。ちなみにアメリカ海軍は世界の大勢の大艦巨砲主義。現役戦艦をわざと沈める馬鹿はいないと。それから戦闘機は戦艦を攻撃しません。大型艦船を直線に停泊させるのはドックや桟橋が足りなければ通常のかたちでは。というか、ほとんどは並列で停泊してますね。
>レーダーを不能にしたうえに、日本軍の潜水艦が入港できるよう真珠湾の海門を開いている。
 →レーダーはしっかり日本の編隊をとらえています。真珠湾の海門ってなんやねんという話。防潜網を使わなかったというのはありますが。

 なんかこの堤さんって基本的な知識が不足しているような気がします。陰謀論が先に立っちゃって事実関係をちゃんと調べてないような。

真珠湾攻撃の謎については、アメリカは先制攻撃を知っていたが真珠湾と確定まではしていなかった、またこれほどまでに被害を受けるとは思っていなかった、というのが通説のように思います。
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信ぴょう性はどれくらいありますか?


 ↑
かなり有ると思います。

1,
米国歴史学の権威チャールズ・A・ビーアド元コロンビア大教授は
公文書を調べて、ルーズベルトが巧妙に日本を戦争に引きずり込んだ
過程を明らかにした本を出版しましたが、これは事実上の発禁処分
にされてしまいました。
ルーズベルトの責任 〔日米戦争はなぜ始まったか〕

2,
31代米国大統領のフーバーが、ルーズベルトを、日本を無理矢理戦争に
引きづり込んだ狂気の男、と評した書見を残しています。
彼は、ルーズベルトは真珠湾を知っていた、とも書き残しています。

3,
ハルノートのハルは、真珠湾攻撃を耳にして躍り上がって
喜んだ、という側近の証言が残っています。
「これで戦争ができる」

4,
あそこはポピュリズムの国なので
戦争をしたいときは、まず相手に先に手を出させ
国民を煽ってから、戦争する、というのが
一つの伝統になっています。
相手に先に手を出させるために、色々と
工作、時には自国民を犠牲にしたり
捏造すらやります。

○テキサス独立戦争
アラモの戦い 1836年2月23日 - 3月6日の13日間
守備隊が全滅し、世論を激高させた。

○米墨戦争 1846年ー1848年
米国が挑発したのが原因で戦争になった。

○米西戦争 1898年 2/15 ハバナ湾で、
米国戦艦メイン号が謎の爆発沈没。
米兵266名が死亡。
スペインの仕業だ、ということになり世論が激高。

○米比戦争 1899-1913
1899 2/4 フイリピン兵が射殺された事件が発生。
米は、これをフイリピンによるマニラ攻撃と発表。
戦争の発端となりフイリピン人60万を虐殺。

○第一次大戦
ルシタニア号事件が発生。
ドイツ潜水艦が沈没させ、128名のアメリカ人が死亡。
ドイツに対する世論が急速に悪化、これが2年後の
アメリカ参戦のひとつの伏線となった。

○第二次大戦 真珠湾攻撃

○ベトナム戦争
トンキン湾事件
1964年8月、北ベトナムのトンキン湾で北ベトナム軍の
哨戒艇がアメリカ海軍の駆逐艦に2発の魚雷を発射した
とされる事件。
これをきっかけにアメリカは本格的にベトナム戦争に介入。
その後、ニューヨークタイムズが、米国のやらせであることを
暴露。

○朝鮮戦争
アメリカのトルーマン政権の国務長官ディーン・アチソンが、「アメリカが責任を持つ防衛ラインは、フィリピン - 沖縄 - 日本 - アリューシャン列島までである。それ以外の地域は責任を持たない(アチソンライン)」と発した声明。ここに大韓民国が含まれなかった為、北朝鮮の金日成は南を攻めてもアメリカは参戦しないと判断した。
韓国では、これが朝鮮戦争を引き起こしたとの理解がある。

○湾岸戦争 1990年
アメリカの駐イラク特命全権大使のエイプリル・グラスピーは
イラクのクエート攻撃に対して
「介入するつもりはない」と発言。
これを信じたフセインがクエートを侵略したが
米国軍により撃退される。

○アフガン戦争、イラク戦争と911事件。

○ウクライナ戦争
米国バイデン大統領は軍を投入しない、と明言。
その直後、ロシア軍がウクライナに攻め込む。
ロシア相手に直接的な戦争は出来ないので
武器弾薬資金などを援助するとともに
伝家の宝刀と言われたSWIFTなどの経済制裁。
ロシアの弱体化を図る。


これらの中で、確認されているのが、ベトナム戦争と、湾岸戦争。
他は疑惑だけで、真偽は不明。
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山本五十六が真珠湾攻撃作戦を構想しているという情報は得ていたようだ。


しかし、米国はそれ以外に本命と思われる情報も得ていた。
日本陸軍参謀本部がインドネシア油田を狙ったマレー・シンガポール作戦とフィリピン作戦、そしてそれを支援する海軍軍令部の南西太平洋での米太平洋艦隊迎撃作戦だ。

軍の序列から言えば、山本は艦隊司令官で海軍総司令部である軍令部の下だ。
米国としても、日本が動くとすればインドネシア油田の確保しかないわけだから、わざわざ遠いハワイまで防御力の弱い空母で大遠征するリスクが高い作戦は取る必然性はないと考えていた。前線の艦隊司令官が主張する無謀な作戦は軍令部に却下されると考えるのが普通だろう。

そして謎の日本の大船団が、ベトナム方面に向けて航海を始めた。日本はベトナム進駐軍への補充と補給だとか話をしているが、そんないい加減な話は信用できるはずもない。
さらに、日本海軍の主力戦艦部隊は日本内地にとどまったままだが、空母機動部隊はどこかに出航中だ。
米国は日本の空母機動部隊が動くとすれば、日本陸軍南征部隊の支援のためにフィリピンの強力な重爆撃部隊を含む米空軍を襲撃する可能性だ。
フィリピンのマッカーサー将軍に警戒を促したのは当然のことだろう。

だから、ハワイの米太平洋艦隊には何の注意も促さなかった。
米国は、フィリピン方面に現れるはずの空母機動部隊が、いきなりハワイに出現するとは思っていなかった。
まさか日本が、空母なしで台湾からフィリピンを遠距離渡洋して空襲できる能力を持っているとは思っていなかった。

それが真相。
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残念ながら、歴史家の殆どは、この理論(Pearl Harbor advance-knowledge conspiracy theory)には同意していません。


米国人の中に、こういう主張をされる方が結構居ましたが、こういう考え方が出てきたのは、911事件に関する陰謀論が広まってからのことです。元々、昔から米国人は連邦政府に不信感を持っている面がありました(州ごとに法律が違う独立国に等しい地位を州が保っているのは、このためです)。
そうした下地があるところに911事件が米国政府の陰謀だという理論が広まったことで、過去の事件についてもそうだったのではないかと考える人達が出てきて、後知恵的に疑い始めたのです。彼らが作家として書籍を出して、それが日本人に注目されて日本語に訳されて出版されたことで、一時期、この手の質問はネットで盛んに出てきました。しかし、日本で学問的に歴史を研究している方は皆否定的です。

引用されている文章の中で、事前に知っていたことを証明する決定的な証拠と考えられるのは「ワシントンがこの攻撃を事前に知っていたという事実が公開文章によって明らかになる」という箇所ですが、実際には明らかになどなっていません。その公開文章なるものは、1941年11月26日に行われたルーズベルトとチャーチルの電話会談の筆記録とされる"Roll T-175"のことを指していると思われますが、2009年に学術的分析によって捏造文書だということが判明しています。そのような文書はアメリカ国立公文書記録管理局(National Archives and Records Administration)には存在しません。

捏造を指摘した学術書は下記です。
A Diplomatic Analysis of a Document Purported to Prove Prior Knowledge of the Pearl Harbor Attack, by Srivastava, Kushner, and Kimmel, from Intelligence and National Security, Volume 24, Number 4, August 2009, pp. 586–611.

『アメリカから〈自由〉が消える』という本は、捏造が指摘された翌年の2010年4月に扶桑社から刊行されており、2017年に増補版まで出しています。著者は捏造文書と否定されていることを知らないのか、それとも知っているけれど本が売れるのでそのままにしているのか、非常に疑問です。
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当時の飛行機に乗っていた兵隊の話では


真珠湾に入って船が見えてきたが
主砲のない船もあった

これは
海軍の練習用の船だったのですね

攻撃されるようにそういう船も用意していた

ただ
アメリカの失敗は
魚雷を空から落とすと
水深60メートルくらい深く潜って
それから浮いて進むのですが
真珠湾は
水深16メートルくらいしかない

当然海の底にぶつかって
地中に突っ込んでしまうので
魚雷の心配はないと考えて
魚雷網の用意もしていなかった

日本の海軍は
鹿児島の真珠湾に似た港で
魚雷を浅く突っ込む練習をしていたので
アメリカは
予想外の損害を受けたのですね

どちらかというと
それに怒ったという説もあります
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貴方の質問内容は大体真相をついていると思います、日時まではハッキリとしない迄も日本軍が先制攻撃を仕掛けるのは知っていたと言う事は今や周知の事実です。

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