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【はじめに】
●プロレスに詳しい方のご回答を求めています(女子には全然限定していません。むしろ女子プロ?   
 あんなのプロレスじゃねーよ」という昭和的硬派の方のご回答、大歓迎です)。
●長文です。
●プロレスに興味のない方はこのページを閉じられるようおすすめします。ご閲覧は貴重なお時間の浪     費となりますから。



画像は梶原一騎先生・原作、大島やすいち先生作画の漫画『天下一大物伝』(1970年代末に『週刊少年サンデー』に連載)のひとコマ。
アメリカ人女子プロレスラーのマリリン・グレースが挑んだ世界タイトルマッチで、チャンピオンに必殺技コブラツイストを極めるシーンです(試合会場は当時東京の千駄ヶ谷にあった東京体育館)。

コブラツイストの基本形(使用率が突出して高く、従って最もよく知られているもの)は、アントニオ猪木さんが得意としていた形〈かた〉でしょう。
これは、片足をフックして相手の脚を固定し、自分の両腕のホールドと両手のロックで相手の上体をひねりつつ押し下げる。よくご存じのとおりです。

コブラツイスト(以下コブラと略記)には、これの変形パターンが色々とあります。
ウィキペディアを読んでみると、拷問コブラ(両手をロックせず、片手を当てることで相手の頭部を押し下げる。川田利明がよく使ってました)、アイアンクロ―式コブラ(同じく片手はクロー〈握力による潰し技〉攻撃に使う)、グラウンドコブラ(ほぼ基本形のままを寝技で極める)やリストクラッチ式コブラ(説明は面倒臭いので省略)などの記載があります。
ただし、最後のやつは足をフックしないし、そもそも相手の脚を固定しないので、コブラといえるか
甚だ疑問です。
さらにいうと、ウィキペディアでは卍固めや後藤洋央紀の野武士固めまでコブラツイストに含めているので、つい「何考えてんだよ」といった失礼なことを言いたくもなります。

そこに記載のなかったコブラの変形は、私の知る限りでも色々とあります。
相手の肘を極める形(ジャイアント馬場さんは、これでタイガー・ジェット・シンからギブアップを奪いました)とか、片手は相手の足首を掴む形(このとき相手の膝は折りたたみます)とか。
ちょっとびっくりしたのは、山本小鉄さんが著書『ザ・ストロングスタイル 世界最強のプロレス・テクニック』で図解とともに説明されていた形。入り方は基本形のままですが、相手の上体を押し下げるのではなく、頭部を両手で摑んで自分の胸のほうへ引きつけています。新日の総帥(当時)の得意技=基本形とは、ベクトルがまるで逆ですね。こんなの使ってる選手、私見たことない。山本さんの教え子たちはなんで使わなかったんだろ。
まだありますけど、止めときますね。

さて、画像(私の大好きなシーンです。だってマリリン嬢大々好きだもん、いまだに)ですが、この形も、『天下一大物伝』以外では、一度しか見たことがありません(『天下一大物伝』でマリリンは、世界タイトル戦の前にも一回この形のコブラを使っています)。
それは、漫画『おやこ刑事(でか)』(原作・林律雄、作画・大島やすいち、1980年代はじめごろ『週刊少年サンデー』連載)のひとコマ。
婦人警官(当時の呼称)が悪人にこの形のコブラを極めていました。
余談になりますが、この婦警さん、華麗系のマリリンとはタイプの違う、ショートカットの清楚系でした。大島先生の画力、素晴らしいなあ。『天下一大物伝』のチャンピオンも、覆面なんかかぶせずに、見るからに毒婦(ヴァンプ)系の美女にして欲しかった。
つまり、大島先生は、この形こそがコブラツイストだ、と思われていたわけですね。

マリリンがチャレンジャーの世界タイトルマッチのシーンを読み続けると(これが長い。どれくらい長いかというと、かつてタイガー・マスク〈伊達直人〉が闘ったどの試合よりもずーっと多くのページを割いています。嘘みたいなホントの話。でも嫌じゃない、ちっとも。嬉しいっ)、分かります。
大島先生がプロレスのことをちゃんと調べたうえでお描きになっていたことが。技のフォーム(キーロックとかドロップキックとか)にしろルール(エルボーは鋭角的に打たない、とか)にしろ。
ほとばしる情熱を原稿用紙に叩きつけるように原作をお書きになっていた梶原先生が、逐一細々と註釈みたいなことをそこで指示していたとはとても思えません(だから、別の漫画の話になりますが、李青鵬の究極必殺技「三光」は、何だかよくわからないモノになってしまいました)。
従って、大島先生はご自分で資料に当られたはずです。

マリリンのコブラが、原形の存在しない、つまり大島先生考案のオリジナルというコトは考えられません。だってそんな作業、ただでさえ締め切りが迫る修羅場のさなかにムダに時間を食うだけで、非効率というより非現実的だもの(大島先生は完全主義者で、それゆえ編集者泣かせだったことは、実際に先生の担当についたことがある人から直接聞きました)。

では大島先生は何をモデル(原形)とされたのでしょうか?

「コブラツイスト 画像」で検索をかけてみても出てきませんでした。
世界は広いぞ、と思って英語の「abdminal stretch」で検索してみると、Tシャツ姿の若い女性が長方形のマットの上でキモチ良さそうに体をほぐしている画像ばかり出てきました。イラッとなって舌打ちした私が「abdminal stretch wrestling」で検索してみると、確かにコブラの画像がたくさん出てきましたが、マリリンの形はありませんでした。

ちなみにマリリンのコブラが、コブラツイストを日本語にしたときの「アバラ折り」としての効果があるのかというと、あります(「コブラツイスト」も英語じゃなくって日本語なんですけどね、ああ、ややこしい)。
なぜそう言えるかというと、私が大学時代に試したからです。後輩を実験台にして。その後輩はそれまで私になついていたのですが、実験以降なぜか口数が少なくなってしまいました。令和の良い子や賢い若者は絶対真似しちゃいけませんよ。

そこで私などよりお詳しい方のご教示を仰ぎます。
マリリン・グレースのコブラツイストの原形は、何ですか。
資料名でも選手名でも結構です。
ぜひぜひ、ご回答をお寄せください。

「このコブラツイストの形(かた)について教」の質問画像

A 回答 (4件)

お返事ありがとうございます。


こちらとしてもうれしいです、ほんまに興味あるんですね。
①これはそうとはかぎらないです。日本人が考えたら日本人が原型ですし。例えば内藤哲也のデスティーノという技はたぶん内藤哲也が発明した技やと思います。
②そうなんです、少ないです。日本にある映像は氷山の一角かもしれません。でも、その氷山の一角も、全部見ようとすればかなりの量です。昔、ユニバーサルプロレスという団体が日本にあって、けっこう多くのルチャドールがゲストで来てましたんで、そのビデオを見るともしかしたらこの技を使うルチャドールがいるかもしれません。それと、みちのくプロレスと登竜門という日本の団体は、日本だけれどルチャリブレをやっているので、もしかしたらこの技を使っているレスラーがいるかもしれません。ただ、みちプロや登竜門のレスラーが使っていても、技をぱくったってことであって、本家ではないでしょうが。
③すみません、不明です、わかりません。一番大事なとこなんですが。
〇大島先生は何を見てお描きになったか?:“まったくの憶測でかまいません”というのがうまいですね、それなら簡単なんで。
やっぱり、ルチャリブレの映像を見て、いい技を捜したんだと思います。それがこのコブラツイストやったんやと思います。なんせルチャドールはいろんな技を出してくるんでかっこいい。漫画家なら、この技描きたい、あの技描きたいってきっと思うと思います。
漫画家に限らず、日本のレスラーでも、ほんまはルチャリブレの技をぱくってるのに、自分が発明したかのように使ってるレスラーってきっといると思います。ナガタロック2とか、アナコンダバイスとかは、あやしいなと思ってます。
以上です。③がだめやったんで、相手にされないかと思っていたんで嬉しいです。
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この回答へのお礼

再度のご回答誠に有難うございます。
わがままなお願いにクイックでお応えくださり、ほんとうに嬉しいです。
私の疑問が解消されたわけではありませんが、長年もやもやしていたものが、かなりスッキリした感じになりました。

ばりメロン様は、プロレスに凄くお詳しいばかりでなく、とても親切で、またものごとを整理し筋道だてて説明することに長けた、クレバーな方でいらっしゃいますね。

>ほんまに興味あるんですね。
たしかに私は、プロレスは嫌いなほうではなく、技にも興味はあります。もちろんばりメロン様にはとても及びませんが。
しかし私がこの技にこだわった最大の理由は、マリリンちゃんのことが、女性として大好きだからです。

私はマリリンのような、あるいは私が下記の質問で貼ったような、
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13222917.html
ほんまに素晴らしい美人がプロレスしている姿ほどカッコよく美しいものはない、と思っています。
日本やWWEで「美人レスラー」と呼ばれた人たちは「素晴らしい」とは思えないので、見ても悲しかった。
ですから、私の「興味」には、ちょっぴり気恥ずかしい男目線が、かなりのウェイトを占めています。

お礼日時:2022/11/18 07:18

残念ながら、誰がやっていたかは具体的にはわかりません。


ただ、メキシコのルチャリブレでは変形のコブラツイストとか変形の卍固めというのはあたりまえにたくさんあります。
ルチャドール(要するにメキシコのレスラー)というのは、オリジナリティを大切にするため他のルチャドールが使っていない技を使おうとするし、他のレスラーの技をぱくろうともしないので、みんな変わった技を出しきます。それがルチャリブレの面白さ、かっこよさです。
ですんで要するに、メキシコに行けば、誰かがこのコブラツイストをやっているでしょう。コブラツイストに限らず、他の技についても云えます。
ただね、探してる技を見るには、メキシコに行かないと無理かもしれません。なぜなら、ルチャリブレの映像はほとんど日本には入ってこないので。私自身、その映像をいつも求めてはいるのですが。
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この回答へのお礼

貴重なご回答有難うございました。
嬉しいですっ。

ご回答のポイントは三点あると思います。
①欧米ではなくルチャのレスラーが原形であろうということ。
②日本に入って来るその画像・映像は少ないということ。
③私の質問の回答としてのレスラーや資料は不明であるということ。

では、バリめろん様のような有識者もご存じなかった形を、大島先生は何を見てお描きになったのでしょうか?

もちろんまったくの憶測で構いません。
ばりメロン様が思われるところを、誠に恐縮ではございますが、再度ご回答くださいますようお願い申し上げます。

お礼日時:2022/11/17 18:56

これは…猪木の新卍固めに近いのでは?

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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
猪木さんが「新卍固め」なる技を使っていたこと、回答者様に教えていただくまでまったく知りませんでした。
いつ頃のことだろうと調べてみると、日プロ最末期〜新日旗揚げ期のことだったらしいですね(つまり、かなりの短期間で使うのを止めている)。
マリリンのコブラとどう近いのだろうと検索してみると、ありました。画像が。ただし使い手は猪木さんではなく、ずっとのちの世代のレスラーみたいでした(誰だか私には分かりませんでした)。説明文には「ヘタだけど」みたいなことが書いてありました。
私がその画像を見た限りでは、名称のとおり卍固めをマイナーチェンジしたように感じ、マリリンのコブラに「近い」とは思いませんでした。

お礼日時:2022/11/14 07:16

猪木ですねッ!



コブラツイストは、
猪木に始まり
猪木に終わる。

昔からの言い伝えです。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございました。
私は「コブラツイストはディック・ハットンに始まりジャイアント馬場に終わる」と思っていました。月刊誌時代の『ゴング』や『プロレス』はディック・ハットン(ルー・テーズが「私を含め史上最強の寝技使い」と認めていたレスラー)が元祖と断定しています。ですが先日見たウィキによると元祖はサイクロン・アナヤというレスラーだったそうです。質問文にも書いたとおりウィキ必ずしも正しからず、ですが。
馬場さんまでコブラツイストを使い始めたことにムカッとなった猪木が「じゃあ俺は」と卍固めを新たな必殺技にしたのは有名な話ですね。
マリリン形のコブラを猪木さんが使っていたとしたら、どこかに写真資料があるはずだと思うのですが(回答者様がそれを所持しておられなくとも当然なことだと思っていますから、この点は誤解なさらないでくださいね)。
また、猪木さんがそれを使ったのは、いつの時代で、極めた対戦相手にはどんな選手がいたのでしょうか。
わがままなこと言って本当に申し訳ありません。どんな些細なことでも結構ですから、追加のご回答をくださいますようお願い申し上げます。

お礼日時:2022/11/14 07:04

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