おしえて

石川県能登半島の地震

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質問者：ファビアン晶
質問日時：2023/05/06 08:38
回答数：4件

昨日の石川県能登半島の地震。
①揺れかたは東北地方太平洋沖地震の時の揺れかたよりも新潟県中越地震や兵庫県南部地震に近いのでしょうか？
②以前から地震が続いていた場所らしいですが、数年単位でみた場合に、この地震によって歪みが解放されて地震活動は一旦鎮静化するのでしょうか？
③長周期地震動は離れた場所にも伝わりやすいという話がありました。津波が遠くに伝わること、FMラジオの電波よりもAMラジオの電波が遠くに伝わること、小さな太鼓より大きな太鼓のほうが遠くに伝わることに似ていると考えてよろしいでしょうか？

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回答 (4件)

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No.4

回答者： yos1912
回答日時：2023/05/08 20:42

①揺れ方について

　内陸型地震でも海溝型地震でも、岩盤の破壊によって起こるという点では同じです。従って、どちらも同じ揺れ方をします。核実験や火山噴火での揺れには違いが見られます。
　ここで問題になるのは、観測点と震源との位置関係です。震源近くなら、地震波は真下から伝わってきますから、P波の上下運動が主体になるのに対して、遠く離れると水平振動が目立ってきます。近いと突き上げるようなドドドッとした揺れ、遠いとゆらゆらと揺れるようにゆれます。これを利用して地震か近いかどうかという判断をしています。
　阪神大震災(１８年の大阪府北部地震も)と今回の地震では揺れ方が全く違いましたよ。

②　能登半島先端部付近は２０２０年頃から地震が集中して起こっていることで問題となっていました。群発地震といいますが、その原因ははっきりとはわかっていないといった方がいいでしょう。火山噴火では、群発地震から始まって、火山性地震とへ変わっていくこともあります。かなり昔ですが、長野県松代であった地震では研究の結果地下水の流入が原因となっています。今回の群発地震ではこの説を無条件に取り入れる考えがあるようです。原因はわからないというのが正直なところです。
　能登半島の群発地震については、昨年にも大きな揺れがありました。そして、今回はそれよりも大きな揺れです。これから考えると、収束するのか、ますますひどくなるのかは全く予想がつかないといっていいでしょう。

③　波では周期が短いほど媒質の震動速度が速くなりますから、それに関連して振動の減衰も激しくなります。つまり遠くまで伝わりにくくなるということです。海中では、低周波の音が伝わりやすいというようなことを聞いたことがありませんか。クジラの声が遠くまで伝わってコミュニケーションを図っているといった話です。他に例を挙げるとしたら、雷の音が近くだとドンとした音で遠くになるとごろごろとした低い音になるのと同じ現象です。
　津波が減衰しにくいのは、普通の波浪に比べて波の持っているエネルギーが格段に大きいからです。津波による被害状況を見ると一目瞭然だと思います。ところが、地震の波を見ると、津波と同じような揺れ方を低周波ではしていることもありますから、一概に津波とは違うともいいにくいのが現状です。
　ラジオの電波については、高周波ほど直進性が強くなるので、建物の影などでは伝わらなくなること、地球の表面は丸いのでそれに沿って電波が回り込みにくくなることで伝わり方が悪くなります。地震波については、伝播の障害になるようなものはありませんから、回り込みがないといったことは考えられません。
　太鼓について何ともいえません。音が低くなっているというようなことはなさそうなので、単に発した音が大きいのが原因のような気がします。

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No.3

回答者： rose2011
回答日時：2023/05/06 11:30

① 地震の種類を、最も大別すれば、「プレート型地震」と「プレート内地震」と言えます。

質問中で例示している中では、東日本大震災のみプレート型地震で、それ以外はプレート内地震なので、今回の地震は阪神淡路大震災などに近いとは言えます。

② 簡単に言えば、「温泉あるところに地震あり」で、温泉がある地域の地下深くは、常に活発なんです。
また、地震の正確な予測は不可能ですが、プレート型地震に比べると、プレート内地震の周期はかなり早いし、予測も難しいです。
今回の群発地震が沈静化すれば、一旦は地震が収まる可能性は高いものの、短期間で別の震源が発生しないなどとは言えません。

③ あなたの理解で良いと思います。
電波や音波も、結局は波であり、直進性の高い短波は障害物の影響を受けやすく、到達距離が短いのに対し、長波は逆の傾向です。