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転職は普通の時代になりました。
転職経験のあるかたに質問です。
転職してどうでしたか。

A 回答 (5件)

転職してよかったですね、私の場合は。



私はまだ転職が今ほど『普通』じゃなかった頃、年功序列・終身雇用の意識が当たり前だった時代に転職をした者です。

転職の理由・目的・背景事情なんかにはいろいろあると思いますが、私の場合は『実績が相応に評価されない』ことへの不満でした。





私は電子・電機・情報・通信・半導体という世界の、基礎技術開発やそれを使ったプロトタイピングを得意とした技術者でした。

バブルに向かうその時代、どの業界もディジタル化やコンピュータライジング、半導体化を事業に取り込もうと躍起でした。

なので多くの仲間はこぞって電気メーカーに向かいましたが、仕事で競争するのは無駄と考えた私は、あえてそういう世界の人間がいない業界・企業の方に飛び込みました。

選んだのは『船』なんかを製造する企業でした。
単純に乗り物が好きだったので。

入ったのはその業界の最大手のひとつで、与えられた最初の仕事は製品開発でした。
そしてほどなくして、ご多分に漏れず、その会社も今で言う IT 系や半導体などの分野への事業展開を考えていろいろな動きを始めました。

当然私はそこで重宝されたわけでしたが、いかんせんそこは重厚長大産業の本丸でしたから、年功序列の組織は役所・役人のような仕事の進め方で、判断も決済も恐ろしく遅い。
管理職やそこから上は専門知識もなく、我々専門家の仕事をまともに評価できないから人事や報酬への反映はデタラメもいいところになる。

参入しようとする業界は、アイディア・試行錯誤・早い者勝ち・時間が勝負なところですから、そんなんじゃぁ勝てるどころか戦いにもなりません。

給料はそこそこ良く、福利厚生も申し分ありませんでしたが、それがわからないから、人を集めてもみんなすぐに逃げて行っちゃう。
そこの人たちは、そんなことさえわからない人たちでした。

そんな中で私は最初に見切りをつけて出てきた口でした。



案の定、その数年後、時代はバブル真っ盛りの好景気というのに、その事業参入は失敗していました。
まぁ、見方を変えれば、間一髪、乗った船が泥船だと気づいて逃げる事が出来たということだったでしょうか。

しかし、その前職で上げたプロトタイピングの実績は転職で生きました。
私は私なりに仕事は真面目にきっちりこなしてきたつもりでしたから。



転職先は別な乗り物メーカ。
入社当日、総務的な手続きや簡単なオリエンテーションを終えると、すぐに配属先に案内されました。
そこで待っていたのはいきなりのプロジェクトの企画提案という仕事でした。
それも、その翌日に役員評価を受けるのだと。
『即戦力』の極致でした。

結果だけを言いますが、何時間もない使える時間で、やりたいこととそれまでのいきさつを飲み込み、期待される提案レベルに合わせた『出来そうな』案を経験値で作り上げて臨みました。

もちろん、私が作ったのは大きなプロジェクトの私の担当分野の部分だけですが、他の人たちの内容とずれたりバランスが悪くないようなものを一晩でこさえることはでき、好評を得る事が出来ました。

その評価会で『これで長年の夢がかないそうだ』とえらく喜んでくれた人が居ましたが、その人が社長だったとは後で知りました。
そしてその後、2年をかけてそのプロトタイプを完成させ、そのまた2年後には製品となって量産されるようになりました。
いまそれは世界中の人が当たり前のように使っているものになっています。

当時はそこに『アイディア・試行錯誤・早い者勝ち・時間が勝負』が命ってこう言うことだよなぁ、としきりに思ったものです。
おかげで転職先ではすぐに居場所が出来、その後の評価もいいモノをもらえるようになりました。





しかし、今から考えると、それも十分ではなかったと思います。

私は基礎技術分野の研究やプロトタイピングは得意ですが、製品化や量産技術の専門家ではありません。
なので、転職してすぐに扱ったプロジェクトを終えると、その製品化移行についていくことはなく、同じ組織の中で別な案件の担当に変わりました。

その案件は、勤めていた会社がアメリカに進出するためのもので、新たな分野の先端的な技術開発のために現地の機関と共同事業を始めるというものでした。

その仕事は私にとって特にワザを発揮できそうなものではありませんでしたが、未経験の分野であることとアメリカで仕事が出来ることには興味がありました。

現地に駐在派遣されて現地の人々とする仕事は粛々と進めましたが、その一方で、現地の仲間が我々とは別に進めていた仕事に私は興味を抱きました。
そして、その仲間のひとりがある問題にぶち当たって困っていることを聞きつけました。

聞けば、ある特殊な技術を必要とするもので、それを使うシステムを小さな半導体に収め切らなければいけないということなのですが、彼はその技術を詳しく知らず、システム化や半導体への実装にも不慣れと言うことでした。

そして、偶然にも私はその技術を趣味の世界で使ったことがあり、半導体へのインテグレーションとインプリメンテーションは得意技でした。

なので、私は彼に『ゴーストライター』を申し出ました。
もちろん、本来の業務ではないのでビザの関係から報酬はもらえませんし、仕事以外の個人の時間でしか対応はできません。
それでも十分楽しめそうな中身でしたから、私にとっては『趣味』として楽しませてもらいました。

とは言え、中途半端にできるものではありませんし、仲間にとっては仕事ですからいい加減に対応すべきものでもありませんから、しっかり真面目に取り組みました。

システムを構築してその部品要素をひとつひとつ設計してプログラムや図面を書き、信頼性などを解析して必要な対策要素を組み込み、それをシステム半導体を使ったワンチップに収め、特殊な半導体上に実装し、テストベッドを作り、評価・デバッグしてリファインサイクルを回す・・・

ひとりでやるので思った以上に時間はかかりましたが、なんとか思ったようなのは出来たと思います。

私の役目はそこまでで、あとは仲間にそれを引き渡しましたが、それはそれなりに目的を達成できたようで喜ばれました。

普通なら話はそれで終わりなのですが、これにはアメリカらしい後日談がつきました。

そんなことがあったことなどすっかり忘れたころ、仲間が私のところに来て、彼のずっと上の偉そうな人のところに連れて行ってくれました。
聞けば、私がゴーストライターをしたものは彼らが期待した以上の好評を得たそうで、その礼を言われました。
そして、その場で『好きなだけアメリカに居られるようにしてあげる』と言うご褒美をいただきました。

誰がどんな経路でどんな風に伝えたのかは知りませんが、そのことは私が勤める会社にも伝わり、私の評価が上がりました。

それには、『なんだい、他の人に言われないと評価もできないんかい』と思ったものです。

それ以降、仕事の進め方にはずいぶん自由な裁量がもらえるようになり、当地アメリカをベースに結構好きに仕事を選んで仕事をするようになりました。

言ってみれば、二度目の転職をしたようなものです。





私は仕事と転職を考えるといつも思うのですが、それを成功させるカギは『チェ・ウデ・ワザ・カン・ノウハウ・経験・実績・人脈』だと思います。
それを磨いて

  他の人がやらない有益な事が出来るようにする
  他の人ができない有益な事が出来るようにする
  有益なことで他の人より優れた成果が出せるようにする

でも、そんなものも放っておけばすぐに陳腐化します。
年を重ねれば、それなりの高い実績が暗黙に求められるようにもなるものです。
だから、それは磨き続け、新しいモノもどんどん仕入れてポケットをいつも膨らませておかなければいけない。

とりわけ転職ではこれが大きな意味を持つと私は思います。



よく『人間関係』や『適性』『向き不向き』、『興味』、『楽しさ』なんかを転職の理由に挙げる方がいますが、仕事は報酬をもらうためにするものですから、それがその人がした実績に見合うかどうか、それに将来性はあるかがポイントなんじゃないかと私は思います。

しっかりした『チェ・ウデ・ワザ・カン・ノウハウ・経験・実績・人脈』をもち、それで実績が出せて報酬がそれに見合い、そこに将来性があると思う事が出来れば人は『一目』を置きます。
だから『人間関係』なんかはついてくるんじゃないかと思います。



『チェ・ウデ・ワザ・カン・ノウハウ・経験・実績・人脈』を持つこと。
転職のカギはそれじゃないですかね。

私はプロファイルに記した通り、今は隠居の身ですが、自分磨きはリタイヤするまでし続けました。

若いころは自分で勉強すれば何とかなりましたが、年を重ねると自分の手では届かなくなるものです。

なので、私はある時からはその道のプロが提供する教育・訓練プログラムを利用してきました。

隔年で、会社には理由を説明して2~3週間休職し、自費でコンサルタントファームのショートコースを受けるのです。

講習費に交通費、滞在費にと100万近いお金がかかり、休職するので賞与の査定に響きますが、それを越える報酬につながる成果が出せればそんなものは克服できます。

そんな具合に私はずっとやってきました。
まぁ、やりたいことを思ったようにやれて、期待通りに稼げましたし、仕事も仲間との付き合いも楽しかったので満足しています。

もとはと言えば趣味が高じた仕事です。
今はその趣味に戻って相変わらず楽しんでいます。
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この回答へのお礼

長文ありがとうございました。
筆舌に尽くしがたい経験されたんですね。
人生を切り開くヒントちりばめられています。引きこもりに聞かせたいが理解する能力があれば引き籠らないでしょうね。

お礼日時:2023/12/02 08:40

転職して良かったと思います。

そもそも前の会社は社長筆頭に
よる社内虐めと、労災隠しを平気でする会社でしたので、今の
会社の方が居心地はいいですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ブラック会社からは逃げるしかないですね。

お礼日時:2023/12/03 14:18

同じ業界で複数の企業、職種を経験してきました。

(転職5回)

良かった点
給与があがった
新しいスキルが身についた
物事を色々な立場から俯瞰して客観的に見れるようになった

悪かった(大変だった)点
会社のルール、風習を覚え直さないといけない
転職回数が多いと転職活動が不利(書類審査が通りづらくなる)

個人的には転職はプラスに働いていると感じています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
転職成功ですね。お金は大事です。

お礼日時:2023/12/02 08:32

今は出来て当然、一人いくらの時代です。


定年という制度が続くのなら考え方もいろいろですが、会社辞めてつぶしのきく人間になればよいと考えます。(これしかできなかったは再就職の道は運次第)

そいう点ではいろいろな職種を経験しましたが、産業的には同種類でしたから他のことは分からずあまりできません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
昔もひとつの職種での転職はそう珍しくはありませんでしたね。

お礼日時:2023/12/01 13:10

転職、と言うより10年間違う職種でWワークして見ました。


とても為になり、新たなスキルも身に付きましたよ。
これは成功なのかな。
コロナ禍に入った煽りで本職のみになりましたが。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
他の職種経験は参考になりますね。

お礼日時:2023/12/01 12:39

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