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こんにちは。

経済というのはどのようにして成り立っているのでしょうか?平たくいうと「お金の流れ」という解釈でいいのでしょうか? 

それから、日本経済のこれからのあり方なのですが、第二次産業が中国などに持っていかれた場合、日本はどうなるのですか?例えばTOYOTAやSonyは輸出に大きく依存していますよね?もし、アジア諸国で日本製に匹敵するブランドが登場してきたら、彼らのシェアも減りますよね。それで出荷台数が減ると何か日本経済に支障は起きるのでしょうか?

できましたら中学生にもわかる程度に教えてください。お願いします。^^

A 回答 (6件)

こんにちは.専門にやっていますが,中学生には教えたことがないですが,がんばってみます.



正確に言えば,お金だけではなくて,商品の流れも大事ということです.

お母さんが,jyuuさんに15000円お小遣いをあげた.
これは,経済にとってどれほど重要でしょうか?
これを所得移転といいます.
つまり,お母さんの財布の中身が変わっただけで,なにもこの世の中には,生み出してはいないのです.

しかし,正直言いますと,いまの経済学を研究している学者の間でも,この世の経済の動きが何で見たら,その本当の姿(本質)がわかるだろうか?ということに対して,1960年代からいまも議論が耐えないんです.

経済をお金(経済学では,貨幣といいます)の動きでとらえようとする経済学者の集団をマネタリスト(マネー主義者:貨幣主義者)集団とかいいます.
単純に,どのへんがこの人たちの主張だというのは,難しいですが,「貨幣数量説」と言って,貨幣と国民所得(国民所得:日本のお給料のすべてと思ってください)の間には比例関係があるというものです.
つまり,簡単に言うと,貨幣で見たほうが,経済を説明しやすいということです.
どうして,このような考え方をしなくてはならなかったのか言うと,1970年代に世界で,「スタグフレーション」と言って,失業と物価上昇が同時発生するという,これまでの経済学では説明がつかない現象が起きてしまったのです.この集団が独自の理論で説明したことから発展してきました.これまでの経済学では,失業が多い場合,失業は少ないという反比例の関係しか説明されませんでした.
※ここの歴史は,こんなことがあったからだとただ思ってください.


しかし,この理論は大多数の経済学者に受け入れられましたが,他の理論は極論も多く,現在の大多数は,経済をちゃんと,まだ商品の動きで見ようとする学者はまだまだ多いですよ.
たとえば,コンビニで一個のアイスを105円で買えますよね.しかし,超インフレ(値段がすごく上がってしまう経済)になると,アイスがコンビにで,一個105万円というようなことになることも,これまでの歴史であったんです.

貨幣だけで見ると,105円と105万円ってすごく違いますよね.でも,一個のアイスには変わりは無いんですよね.


もともとの古典的な考え方である「貨幣ヴェール観」という面白いところも説明しようと思いましたが,たいへんだと気づきました.

要は,商品の流れを見ないと,その国などのことはなにも分からないということです.
お金は,どの国でも作る事が可能です.偽札も作っている国もあるようです.いくらお金を刷ってもだめなものはダメなのです.

あとの日本経済については,
技術の流出でこれまで日本が失敗したことも挙げられます.日本の工場に,中国や韓国などでこれまで,たくさん研修生を受け入れてきて,重要な技術も教えてきました.これがそもそも失敗でもあったと,メーカは技術の流出を抑えてきています.
日本は,中国では作れないモノつくりをするほかは,ないということしか言えません.
19世紀,世界の工場とも言われたイギリスは,20世紀には言って,世界の覇権をアメリカに奪われました.これからは,10億人をかかえる中国の時代になるやもしれません.
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この回答へのお礼

すごくわかりやすいお話ありがとうございます!

やっぱり技術は流出してしまっているのですね。こわいなー。ところで中国に作れなくて日本にしか造れない物ってロボットとか液晶とかそういうものでしょうか。それから、気になったのでイギリスの産業の中心って調べてみたのですが、半導体産業、バイトテクノロジー産業、エレクトロニクス産業などと書かれていました。これが皆さんの指摘している最先端の産業なのでしょうか。日本もそういう風になっていく必要があるということなのでしょうか?

あの、あとこれは基本的なことだと思うのですが、経済の中での国境というのがイメージしずらいです。日本経済の発展とか展望などという言葉の使われ方をよく目にします。そのときの日本経済ってどういう意味なんだろうって思ってしまいます。例えば、日本の会社が儲けるということは日本という国が儲けると考えてよいですか?その場合、外国に建てた日本メーカーの工場から出る利益というのは、日本の利益なのですか、それともその国の利益なのですか?日本は貿易輸出が黒字と聞きます。それはそのまま日本という国に利益がでていると考えてよいのでしょうか?それは日本の物価が上がるからなのでしょうか、それとも輸入の際に税金を掛けて国のお財布が潤うからでしょうか?

質問たくさんあって済みません!^^

お礼日時:2005/05/09 09:34

 質問者は「第二次産業が(中略)、例えば・・・云々」とカキコまれていますが、「(前略)中国等に持って行き、(中略)輸出にかつては、大きく、依存していた」、と現状は変貌していると見るべきでしょう。



 即ち、トヨタやSonyは企業の経営戦略として、対中直接投資を積極的に進め、その結果、中国が(かつて英国がそうであった様に)「世界の工場」として躍り出ている訳なのです。
 ですから、1980年代程(?)日本国内で集中して、製造し、(米国他に)輸出し、摩擦が起きる、図式は消滅したと迄言いませんが、かなり緩和されて来ている筈です。

 この動きだけですとNO3さんが指摘された様な、「製造業の空洞化」の危機も絶無ではないかも知れませんが、高付加価値化を志向して行けば、凌げるだけの余地は日本にはあると、私は捉えています。
 (一企業のレベルでは、(ダッコちゃんで一時代を築いた)タカラがバウリンガル等の独創的製品で盛り返した様な例があります)

 と同時に少子高齢化の進行もある日本ですが、私は個人的には、国外からの移民受入れる等、未だ余地は残されていると思います。
 例えば、フランス人が日産の社長を務めたり、(経済界ではありませんけど)、横綱がモンゴル人だったりする・・これが現実ですから、「移民が日本国内で勤務するのも、又然り」と言うものです。そして、アジア諸国に追付かれたら、追い抜かれない様に、経済面でも工夫し努力して行けば良いのです。
 


 
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になります。

お礼日時:2005/05/12 23:53

NO2です。

補足します。

高齢化社会についてふれたのは、現在まで長らく日本が若者向けだけにターゲットを絞ってきたマーケティングを、近い将来(既に始まってはいますが)高齢者市場に向けて展開せねばならない事態が、すぐそこに来ているからでした。
言葉足らずで申し訳ありません^_^;

ついでですが、マーケティングだけでなく社会構造そのものが高齢者対応にならざるを得ない日本を、次の高齢化予備国は参考にもしているという事です。そこで日本が頑張れば、新しい社会構成が出来上がる可能性があります。
社会や経済がどの様な状態である事が、高齢化社会を上手く機能させられるのか、というモデルになるんですね。

先にも書きましたが、需要と供給のバランスで経済は成り立っています。高齢者向け循環社会が確立できるのが日本経済の理想的将来像かなと、私は考えているのですけれど・・・中学生には分かって貰えるかなあ。

え~っと、現在お金をたくさん持っている高齢者の方々(持っているのは高齢者が多いです)が望むサービスや望む商品を作ってもらいます。サービスや商品が動く為には人手が必要です。そこに雇用と利益が産まれ、経済の活性化につながります。高齢者はサービスや商品を望むだけではなく、自分達の知識や経験を地域社会の爲に役立ててもらいます。働く人をサポートしたり、社会の安全や環境改善に貢献していただくんですね。国や社会が高齢者を大切にし、高齢者は生き生きとしてもらう、って感じでしょうか。

いずれにしても、これからの経済は日本も先進国もアジアの各国も、人口の高齢化を抜きにしては語れないのかな~って私は思うんです。おしまい。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

これからは高齢化社会ですね!でも世の中の商品やサービスが若者の気を引かないものになったらつまんなくなっちゃうなぁ。ま、いっか!

お礼日時:2005/05/09 09:38

経済の最も簡単な形を考えてみましょう。


孤島に二人の人間が住んでいます。一人は山から薪を取ってきます。もう一人は魚を捕ってきます。この二人が薪と魚を交換する事が「経済活動」なのです(お金は必要ありません)。
このように、経済とは物やサービスを別の物やサービスに交換することで成り立っています。現代では単純な物々交換ではなく、間に貨幣(お金)が入ることで交換を容易にしていますが、基本的には同じ事です。

それから、
> 第二次産業が中国などに持っていかれた場合、日本はどうなるのですか?
とありますが、全てをもっていかれることはちょっと考えにくいです。現状でも、最先端の部分は国内で生産し、アジア各国では技術的に遅れた生産を行っていますし、この傾向を変更するという検討さえほとんど行われていません。
全てをもっていかれるような状況のことを「産業空洞化」と言いますが、特定産業ならばともかく、全体としての空洞化は学問的には既に否定されています。

日本の輸出産業がアジアに押されてしまった場合どうなるか、ということですが、食料や原料の輸入が可能であれば、多少GDPが減る程度で、さして影響はないです(高齢化などの問題はまた別の問題です)。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

孤島のお話はとてもわかりやすかったです。「最先端の部分は国内で生産し、アジア各国では技術的に遅れた生産を行っている」という部分が少し解りにくいのですが、具体的には例えば車でいえばエンジンを国内で生産して他のパーツを海外で造るとかそういう感じでしょうか?そしたら組み立ては国内でしているのでしょうか海外でしているのでしょうか?

輸出産業がアジアに押されても大丈夫なのですね。ほっとしています。

それから#4さんのお礼の後半部分にたくさん新しい質問をしたのでよろしければ教えてください!

お礼日時:2005/05/09 09:31

そうですね、経済は「お金の流れ」に付け加えるならば「需要と供給」でしょうか。

欲しい商品を作れば買う人が現れ、そこで人の要求とお金が一致するんですね。

今後の日本経済はNO1さんのおっしゃっている通り、知的財産と希少価値を高めていく事が必要になるでしょう。それと、今後アジアは日本に続いて高齢化社会を迎えます。高齢化は日本だけの問題ではないのです。
だから、高齢化社会のモデル国になれればその方向で注目されるかもしれません。

それから中学生でも知っていると思いますが、日本は現在国の借金がとても多いです。でも個人の貯蓄額も他国が羨む程多いのです。日本の経済が今後どうなっていくのかは、その個人財産を上手く生かせるかどうかで随分変わってくると思います。

だからよくお勉強して下さいね(*^_^*)
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この回答へのお礼

日本は高齢化社会になっていくのですね。ありがとうございます!

お礼日時:2005/05/09 09:26

「経済がどのように成り立っているか」という質問は漠然としていて、なかなか一言では言い切れません。


一方、「経済学とは、平たく言うとお金の流れについての学問」という考え方は悪くないと思います。

今後の日本のあり方ですが、製造業が中国などにとってかわられたら日本が沈没してしまうのではないか、という心配は経済学者だけでなく、政治の世界でも言われています。
高齢化社会である日本は、年金や医療などを支えきれなくなるだろうと。沈没という表現は決してオーバーな話ではないのです。

対策の大きな柱が、知的財産です。
大量生産で安くする分野での競争はやめて、先端技術での特許を多数確保して、それで儲けていく。
アメリカは、その方向で動いています。
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この回答へのお礼

沈没、ですか。ひぇー。

でも日本には知的財産という道があるのですね。少し安心しました。ただ、言われてみてもピンとこないのですが、具体的にはロボットとか液晶技術とかそういうものでしょうか。

ありがとうございました!

お礼日時:2005/05/09 09:25

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