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WWII後、アジアで共産化の動きが見られましたが、1949年に中国は共産化しました。
これはわかるんです。でも、
・1950~53 朝鮮戦争
・1946~54 インドシナ戦争

以上の2つもアジアの共産化のひとつだと聞きました。少し詳しく教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

詳しい解説はサイトで見てもらうとして、


この二つの戦争は戦後起こった「冷戦」の流れの結果
自由陣営対共産陣営がイデオロギーで対峙した戦争といえるでしょう、つまり後ろにはソ連、中国、米国
フランスが前面で戦った「代理戦争」の側面があります、つまり自由陣営が「共産化」を阻止するための
戦いであったのです。

「参考サイト」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80% …

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE% …
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この回答へのお礼

なるほど!
簡潔に回答してくださり、助かりました!
ありがとうごあざいました。

お礼日時:2005/06/26 14:34

単純に共産化とだけ言い切れない部分はあります。

民族解放戦線が共産主義イデオロギーを利用したという面もありますし、逆に共産党が民族解放運動を利用したという面もあります。

朝鮮について言えば、朝鮮動乱以前からかなり共産化していました。ただその主体になっていたのは日本統治時代から、日本などで共産主義に染まった人物が主に起こしたものです。一時的にはソ連のコミンフォルムなどと協力したことはあるかもしれませんが、むしろ利用されたという面が強いのです。これらは李政権下の弾圧と、東北抗日連軍系による粛清により姿を消します。つまり朝鮮動乱自体は共産化の動きというよりも、共産勢力間での権力争いの面が強いのです。

アジアだけに限らず、共産勢力内部での権力闘争はすさまじいものでした。欧州では、はじめからソ連の息の掛かった人物を送り込んで政権を作るか、あるいは対独共産パルチザンなどによる政権を、粛清して行きました。その中で生き残ったのがユーゴスラビアのチトー政権です。

インドシナ戦争の段階では、土着の共産勢力の力が強いと思います。やはりソ連からの距離の問題や、ホーチミンのカリスマ性によるところが大きかったのでしょう。それでもベトナム戦争では南ベトナム解放戦線は、北ベトナムにかなりコントロールされていたようです。この場合、北ベトナム自身がソ連の役割を果たしたのでしょう。

日本でも、共産党が一時勢力を伸ばしました。しかし共産党内部ではソ連に異を唱えた所感派と親ソの国際派との対立が生じます。もっとも当時の日本は占領下ですから、共産党自体が進駐軍から危険視され始め、次第に地下運動に入ります。これが5全協時代です。これも地下運動が検挙され、民衆の支持を得られなくなると、あっさりと地下運動路線を捨て、6全協時代へ移行します。したがって日本では共産党よりも社会党の方が前面にでることが多かったのです。常に共産党は弾圧を恐れていましたので、全共闘運動にも、共産党系の民青は参加しませんでした。また6全協路線に見捨てられたと思ったもの達は、全共闘に参加し、それが検挙により力を失うと、さらに共産同赤軍派系に流れ、今の革マルとか中核とかになるのです。

まあこのように単純に共産化とはいえない面もあります。むしろ共産主義内部の内ゲバ化ですね。

共産主義を指導した、ソ連自身も一国共産主義と国際共産主義の対立がありました。トロツキーはメキシコまで追われて粛清され、一時は一国共産主義派のスターリンが権力を掌握します。この影響も大きいでしょう。国際共産主義であれば、世界中の共産主義運動を支援したと思われますが、一国共産主義運動は、ソ連を国家として考える比重が高いので、ソ連の国益に照らして行動しました。これが他国の共産主義内部の対立を煽ったのでしょう。

アジア各国でおきたいわゆるドミノ現象も、結局は国際共産主義化を招くより、国益の方がやはり大切だったのです。本音は民族解放だったのかもしれません。それにソ連と中国の対立という問題も出てきます。

西アジアでは、もっと共産主義の浸透は表層的でした。米国の支配を逃れるためソ連と手を握る政権もありましたが、各国のバース党などを見てわかるとおり、むしろ民族主義が前面に出ています。一部の過激派グループに共産主義の影響の強いPFLPのようなものもありますが、一部に留まりました。そして何よりこの地域にはイスラム復古主義の影響が強く、共産主義が正面に出にくい状況があったのでしょう。冷戦とともに民族解放運動も共産主義の必要が薄れ、今ではイスラム復古運動(いわゆるイスラム原理主義)の方が力を持っています。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございます。
理解が深まりました!

お礼日時:2005/06/26 14:35

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