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清掃工場の移転問題で市役所と話し合いが行われましたが、ダイオキシンの測定回数が年4回で少ないような気がしてダイオキシンを年中常時測定できるようにと希望を出しております。出来ればインターネットに接続すれば外部のものも簡単に見られるようなシステムを想像しています。
このような測定装置があるのでしょうか。インターネットで検索をしてみますとどこかの独立行政機構から煙草の箱サイズの簡易の測定器がありましたが、どんなものが詳細は分かりませんでした。
どなたかヒントを教えていただけますでしょうか。この分野におきましては全く初心者です。

A 回答 (1件)

ダイオキシンと一口に言いますが、ダイオキシンは単体の物質ではありません。

大別して、ジオキシン、フラン、コプラナーPCBの3種類で、その各々に多くの異性体が存在し、合計すると200種以上の化合物の総称なのです。ですから通常,「ダイオキシン類」と呼び、略称ではDXNsと「s」が付きます。
ダイオキシン類を測定する時には、そのすべてを測定するのは大変なので毒性の強い30種ばかりを選んで測定し、最も強い毒性を持つ異性体の量に毒性換算した値(濃度)を用います。ですから、ダイオキシン類の測定というのは通常の物質に比べて大雑把に30倍の手間がかかります。おまけに、非常に濃度が低いので、試料を濃縮・分離する前処理の手間が通常の物質の比ではなく、余計に手間がかかります。
というようなわけで、ダイオキシン類の測定というのがいかに大変かお分かりになるでしょう。ですから簡易の測定法というものの研究が今盛んに行われているのです。その手法は百花繚乱ですが、現状では化学的な手法によるものとバイオ的な手法による簡易測定法が有力です。そのうち公定法として採用されるものが出てくるのは確実な情勢です。
一般に、環境分析のやり方というのは、あまりいい加減なものでは精度の保証ができませんので、普通はJIS等できっちり決まっております。これが「公定法」と言われるもので、特に精度が要求される測定では公定法による分析が要求されます。
手軽にダイオキシン類を測定したいというご希望であれば、現在は種種雑多な技術が入り乱れている状況ですので、もう少し見極めてみるのがいいのではないでしょうか。近いうちに、一つ(又は複数もある?)に絞られてお墨付きが出ると思いますので。
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この回答へのお礼

ダイオキシンはひとつの成分だと思いましたが、本当にびっくりするほど多いですね。そのせいで未だに手軽に測定できる装置が出てないわけよく分かりました。しかし、簡単に測定出来る日も近いようでほっとします。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/07 09:02

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