No.4ベストアンサー
- 回答日時:
>booksやhomeworkだけではいけない理由は何なのでしょうか
ちょっと質問者の方の意図とずれた回答だったようですね。
a,the,my,your などは、全てまとめて決定詞といいます。つまり、所有者が決まっているかいないか、それを示すものと言うグループ分けです。aは、単に「一つの」だけでなく、所有者が決まっていないと言う意味もあります。
たんに、books, homework だけだと、所有者の決定がされているのかどうかあいまいとなって、所有者が決定されているともされていないともとることが出来、混乱すると感じるでしょう。
名詞の複数形には決定詞をつけなくてもいいのですが、これは、いっぱいあるから所有者を決定する必要が当面ないと言う考えが背後にあると思います。
以下は以前書いたものを手直ししてコピーしています。ご参考になれば幸いです。
なぜ英語で冠詞が使われるのかについては、かなり簡単に説明できます。
英語は語順の言語です。日本語は語順がかなり自由で、意味関係は助詞(を、は、が、など)で示されます。
語順を示すものは、名詞と動詞です。よく言われる英語の五文型とは、このことです。
つまり、名詞の比重が日本語に比べて、英語はかなり高いのです。
そのため、名詞に冠詞をつけて、または、複数形にしたりして、さまざまな意味の広がりを示すことができるようにしたのです。
具体的には、difficulty 困難 があります。
the がつけば、特定の場面の互いが、ああ、そういう困難さのことね、と了解ができるものになります。
difficulties となると、今まで経験したさまざまな困難と言う感じの、基本的に過去のことを想定した意味になります。
単にdifficulty なら、頭の中で考えた観念としての困難さみたいな感覚です。
卵なら、an egg は、形のある、ひとつと数えられる卵です。しかし、玉子焼きの切れ端が皿に残っていたりする場合、それは、egg と表現されます。玉子焼きの切れ端を卵として数えることができないからです。
冠詞については、日本語が、農耕民族の言葉で、畑は、その所有者が誰かいちいち明言する必要がないのに対し、英語などは、狩猟民族の言葉で、あの鹿、あのいのししは、誰のだ、何匹いたのか、など、所有権、数量の明示が必要だったと言う説明のほうが簡単かもしれません。
つまり、英語を始めとした、西欧語は、その基礎に、狩猟文化があります。ですから、「あの鹿、このいのしし」と言う感じで、その所有権がまだ決まっていないのか、または、すでに、誰かのものになっているのかを問題にする文化です。動物は、基本的に動き回るので、「あの山で見かけた鹿はだれだれのだ。」というように、つねに明言しないと、所有権が混乱するわけです。
所有権が決まっていないと言う目印が a です。
所有権が決まっていると言う目印が the/my/your/his/her であるわけです。
農耕民族なら、この畑、あの田んぼが誰のモノか、基本的に、田んぼも畑も動くわけではないので、一度所有者が決まれば、互いにその所有権を争うことはないでしょう。
この回答へのお礼
お礼日時:2006/01/15 20:25
長文ありがとうございます。
ご丁寧に解説してくださって、わかりやすかったです。
二度目のご回答、本当にありがとうございました!!
No.6
- 回答日時:
冠詞についてなんですが、冠詞は英語だけでなくドイツ語やフランス語、スペイン語にもありますが、ラテン語やロシア語にはありません。
英語の不定冠詞はoneから来ています。英語には不定冠詞の複数形はありませんが、フランス語やスペイン語には存在します。定冠詞は thisやthatが変化したものと考えられます。冠詞の発達には 名詞の格変化の消滅もあると思います。英語と同じゲルマン系の言語であるドイツ語は
名詞の格を冠詞が表すという重要な働きがありますが、英語では冠詞の格も消滅し、その代わり前置詞で格を表すようになりました。
不定冠詞の複数形がないのは、複数形語尾のsで音を識別できるからです。フランス語だと、語尾のsは発音しないので 新たにdesという不定冠詞の複数形ができました。
#4さんが狩猟文化と所有権について話されましたが、
ロシア語で所有代名詞が省略されることが多いのは
もしかしてソビエト時代の共産主義の影響かもしれません(笑)。それに対して 英米文化はラテン系の国よりもプライバシーとか個人主義が幅を利かせているので ことさら所有代名詞が使われるのでしょうね。
No.5
- 回答日時:
名詞に冠詞をつけるかどうかではなく、冠詞に名詞をつけるかどうかです。
冠詞がついているのが当たり前で、ついていないのが特殊なのかもしれません。
冠詞をつけることでその人が何を対象にその単語をでしているのかを判断できます。誰のものなのか、いくつあるのか、一般的なものなのか、そのひとだけのものなのか。
発言者が何を意図してそのような表現をしているのかを判断するためには冠詞が必要だったりするんです。
No.3
- 回答日時:
日本語は主語も省略する場合が多いですが、英語は必ず必要ですよね。
それから youは「あなた」と教わりますが、普通 プライベートコミュニケーションにおいてはそれほど頻繁には使わないと思います。それからDon't open your books.と言った場合、yourは普通は弱く発音されます。こういう時は和訳する際、「あなたの」は要りません。
また英語の名詞は冠詞を伴う場合が多く、それ以外では所有代名詞や指示代名詞を伴う場合が多いですね。それらはいずれも1音節ですよね。このような音韻的な要因も強いと思います。
そうですね、原則的には所有者がはっきりしている時は所有代名詞を使ってください。あとは、理屈よりも
聴いたり話したりして会話の中で慣れることでしょう。文字文章だけでは感覚が掴み難いと思います。
さて、#1さんがヨーロッパの言語は同じような傾向があると仰いましたが、英語は特にその傾向が強いですね。
フランス語だと、所有代名詞の代わりに定冠詞を使う傾向も多いです。特に自分の体の部分だと再帰動詞と定冠詞で表します。例えば 英語で I wash my hand.はフランス語なら Je me lave la main.となります。これは英語の再帰動詞の退化とも関係があります。
ロシア語だと日本語のように所有代名詞が省略されるケースも多いんですが、人称にかかわらず、主語と所有者が同一の場合はсвой(自分の)を使う場合も多いです。
No.2
- 回答日時:
これ、結構迷いますよね。
homework については、英米の宿題と日本の宿題のやりかたの違いではないかと考えます。つまり、日本の宿題は計算練習とか漢字の書き取りなど、誰がやっても同じ内容ですが、英米ではレポートが主なので、やった人の個性が反映しやすい。そのため、「自分の、彼の、彼女の」と言う言い方になるのでしょう。
Open your books. については、その場に、your 以外の本があることが前提です。つまり、my book があるとか。
一般に He caught me by the collar.(theはmy)
He punched me on the head.(the はmy)
のように、動作の対象が限られてしまった後はtheを使います。
theがつくと言うのは、基本的に「その、あの」と言う限定が、互いに分かるわけなので、すでに一般的になっているもの、普及しているもの、世の中で目立ちみんなが知っているもの(その意味で、集合体につくtheなどがある)と言う含みがあるのでしょう。
その場にないものについて、my XXXX と言うと、まだみんなが持っていなくて、自分だけが持っているXXXXというニュアンスが出ると何かの本で読んだことがあります。
No.1
- 回答日時:
こんばんは。
yourやmyなどは所有を表す単語なので、身も蓋もない言い方をすれば、所有者を表すためでしょうが、それでは答えになりませんね。確かに、所有者が分かりにくい状況ならともかく、例文のような状況では所有格を付けなくとも、aはともかくthe位でいいような気がします。逆に英文和訳をする時はいちいち所有格を訳すと不自然になりますので一層分からなくなります。
これは、言語習慣の違いと考えた方がよいでしょう。英語に限らずヨーロッパ系の言語では程度の差はあれ同じような傾向があります。所有者をはっきり言わないといけないときは当然として、所有者が自明で言う必要が無さそうな時、特に一人称と二人称(日本人が一番違和感を感じるのはmy、your、ourではないかと思います。三人称や名前'sは英作文や和訳でも違和感はないはずです。)でも所有格をつける、自分のものでも相手のものでもなく所有者が問題ではないまたは分からない時はaかthe(この使い分けも難しいですがここでは触れないこととします。当然複数にaはつきませんが。)を付ける。こんなところでしょうか。
つまりいけない理由と言うより習慣の違いですね。そういえば例文の
Don't open your books.(本を開いてはいけません。)
Will you help my homework?(宿題を手伝ってくれませんか?)
これらは会話文ですね。会話文で自分のものや相手のものに言及する時は大抵所有格をつける様です。
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