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ゲノムの解読の意味が分からないですがお教えいただけないでしょうか。

(1)ゲノムの解読成功のニュースが時々報じられますが、時として「ゲノムのほぼ全体の解読に成功」などと100%解読したのではないことを示す修飾語が付いているように思います。通例として、100%解読でなくても「解読に成功」と言うのでしょうか。

(2)これまでに全ゲノムの解読に成功した種がいくつかあるそうですが、このようなもののうちには100%解読できたのではなく例えば99.8%を解読できたが0.2%は未解読で残っているようなものも、通例として、含まれているのでしょうか。

(3)あと僅かの未解読の部分が残っていても「解読に成功」と言うのは、通例として、その部分の解読が特に困難だからでしょうか、それとも単に時間が足らなかったが発表を急いだということでしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

(1)


ゲノムの配列データベースは現在でも更新され続けています。
特に、反復配列などの中には解読が困難な領域もありますが、
遺伝子を含む可能性が低い領域でもあります。
また、DNA配列は一度配列を読んだら終わりなのではなく
何度も繰り返し解読することで、解読の精度を高めています。
また、実験動物では同種の場合では、原則的に別個体であっても同じDNA配列を持っていますが、ヒトには当然個体差があります(厳密には実験動物にもありますが)。現在では個体によって異なる塩基の情報(SNPs-スニップス)の情報も蓄積されていっています。
(2)
というわけで、当然100%解読が終了していなくても
全ゲノム解読ということになります。
(3)
ゲノム解読においては基本的に、ある程度解読が終了したところで情報を開示します。なぜならば、70~80%以上解読が終了していれば、データベースとしてある程度有用になりうるからです。その場合は”ドラフトシークエンス”という形で発表します。また、途中で公開することで需要が高まれば予算が下りてさらに解読を進められるというメリットもあります。
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この回答へのお礼

以前から不思議だと思っていたのですが、そのような複雑な背景があったのですね。また、解読も困難な作業なのですね。

ご専門の立場からのたいへん迫力のあるご説明を頂戴し、勉強させていただきました。心より御礼申し上げます。

有り難うございました。

お礼日時:2006/01/27 16:33

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