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米国では国債のWI(When Issued)取引(発行日前取引)というものがあるそう
ですが、以下の点につき教えてください。

(1) WI取引というのは、『入札に直接参加できない投資家が、債券を確実に入手
  できるよう発行前に入札に参加できるディーラーへ「買い」を入れる行為』
  と理解してますが、この理解は正しいですか。
(2) WI取引に参加できるのは誰でしょうか(参加できるディーラーに制限があるのか)
(3) WI取引するのは機関投資家同士なのでしょうか。又、米国政府はWI取引に関与
  することはあるのでしょうか。
(4) WI取引と入札の両方に参加できる投資家はWI取引をしなくても発行時に入札に
  参加すれば国債を取得することができるのではと思いますが、なぜ入札だけ
  ではなく、WI取引をするのでしょうか。

まだ不勉強な点も多いので、変な質問になっているかもしれませんが
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

>(1)そもそもWI市場というのは投資家どうしの相対取引なのか。



機関投資家を投資家と定義するならば、機関投資家同士の相対売買も存在しますが、区別し難いことから業者と定義することが自然だと思います。こう前提に立てば、業者と投資家或いは業者と業者の間で相対で行う取引と思います。


>(2)本には「需要を予め判断できるので入札が活発になる」と

入札前のWIに関しての記述ということだと思います。
例えば、同じ期間の既発行の債券から利回りが4.99%近辺が実勢だったときに5%というものの売り物を出して買われるかどうかという行為をディーラーが行う場合があります。0.01%分損することとなりますが、利率5%価格100円を購入するかどうかというスタンスが確認できるからです。この需要が大きいと言うことが判ったとすると、5%の水準で大量に札(札入れは利回り)を入れることができます。 逆に実勢よりも高い水準で買いを入れて売られるかどうかも試すことができることから価格の透明性が増し、入札が活性化するということだと思います。

>(3)入札後には「実勢価格で統一的に売買」されるのであれば、
>   入札後、発行日までにWI取引をする必要はないのではないか
>   入札で希望の札が取れなかった投資家が参加する位なのか。

発行日までの取引もWIと呼ぶだけです。この売買を行う必要はあると思います。経済情勢が変化することで、価格が変化するため入札価格よりも安くなったり高くなったりします。入札価格よりも安いならば購入しようという投資家も出てくるでしょうし、入札価格よりも高くなれば落札した投資家が売りに出ることも考えられます。むしろメインは発行条件が決まった後の売買にあると思います。

>(4)(つまらない話ですが)「WI」は同発音するのか
イニシャルをそのまま読むダブリューアイで良いと思います。

実際に業務を行えば感覚的にわかることなのですが、そのイメージを文章にすることは難しいと痛感いたしました。(ネット掲示板の難しさ、努力します)
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>(1) WI取引というのは、『入札に直接参加できない投資家が、債券を確実に入手


>  できるよう発行前に入札に参加できるディーラーへ「買い」を入れる行為』
>  と理解してますが、この理解は正しいですか。

WIの定義は発行日前に約定し、発行日の受渡で行う取引だと理解しています。
上記も勿論その部類に入りますが、狭義の考え方だと思います。

>(2) WI取引に参加できるのは誰でしょうか(参加できるディーラーに制限があるのか)

入札結果発表前のWIに関しては、利回りだけが決められており単価が決められません。このことから、一般的にはディーラー間の売買に限定されていると思います。尚、入札結果後であれば、一般投資家もこれに参加することは可能です。
尚、日本人が日本市場で受渡する場合、発行日2/15で2/15の受渡というものを行おうとすると、日本時間の2/15時点では厳密には発行前(米国時間では2/14なので)となってしまいます。このため、WIを行うことができず、一般的には日本時間2/16で受渡を行うこととなっているようです。

>(3) WI取引するのは機関投資家同士なのでしょうか。又、米国政府はWI取引に関与
>  することはあるのでしょうか。

米国政府は取引に対する関与はしません(発行体が関与することは許されないはずです)。取引に関しては前述2)の通りです。

>(4) WI取引と入札の両方に参加できる投資家はWI取引をしなくても発行時に入札に
>  参加すれば国債を取得することができるのではと思いますが、なぜ入札だけ
>  ではなく、WI取引をするのでしょうか。

入札の場合は、札を入れてから結果が出るまでに時間がかかります。この間、ディーラーは入る額を予想してヘッジ売り(先物などの売り)をしますが、予想通りになることの方が希でリスクが大きく、損失となるケースの方が多いと思います。この点から考えれば、WIの方がリスクも少なく手に入れられるため、そちらを利用した方が良いでしょう。そうならないのは何故かと言うと以下の3つが考えられます。
1.落札額の多い業者がプライマリービッターとなるため、この名誉と財務省からの情報が得られることを対価に前述の損失を支払う
2.入札後は、国債の実勢価格で統一的に売買されますから、入札前のWIと入札のどちらを多く行うかということになります。入札前のWIで購入する人がいたとしても反対側に売り手がいます。売り手は売却値段を元に入札に参加します。結果的には買手の行為が入札を促すことになります
3.投資家と呼ばれる人達は安く買おうと考え勝ちです。安く入れるために、投資家は、入札に入れば儲けものの札を入れて(ディーラーへの委託入札も含む)、駄目な時は、入札後の市場から購入すれば良いという手法を取ることが多いと思います。

私は以上のように考えます。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。
その後、また質問したいことが増えてしまいました。
ご教示頂ければ幸いです。

(1)そもそもWI市場というのは投資家どうしの相対取引なのか。

(2)本には「需要を予め判断できるので入札が活発になる」と
   書いてありますが、具体的にどのように需要が分かるのでしょうか。
   WI取引中の感触からどう分かるのでしょうか。

(3)入札後には「実勢価格で統一的に売買」されるのであれば、
   入札後、発行日までにWI取引をする必要はないのではないか
   入札で希望の札が取れなかった投資家が参加する位なのか。

(4)(つまらない話ですが)「WI」は同発音するのか

補足日時:2002/01/30 21:04
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