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大学のレポートで「北朝鮮の対日政策」について取り上げることになったのですが、具体的にどういった事例が挙げられるでしょうか?
一点一点、箇条書きなどでも構いません。お詳しい方いらっしゃいましたらよろしくお願いします。

A 回答 (4件)

出発点は、日本敗戦に伴う朝鮮半島の解放、南北分断、そして朝鮮戦争です。

この戦争において朝鮮半島で米韓軍を主力とする国連軍と中国と北朝鮮の共産軍が直接衝突しますが結局決着が付かず、休戦となります。

北朝鮮は伝統的に「赤化統一」つまり共産主義による南の統一を掲げています。そしてその目的を達成するための行動を「対南工作」と呼び、様々な軍事衝突を繰返したり、工作員を送り込んだりしています。

日本に関して言えば、伝統的にふたつの政策が存在したと思います。

1)韓国に工作員を侵入させる中継地としての日本

北朝鮮と韓国は38度線のバリケードで隔てられているので、直接工作員を進入させることは困難です。そこで在日朝鮮人が多く居住し、韓国との国交がある日本を「対南工作」の中継地としていました。一連の日本人拉致事件もこの工作活動の一環として行なわれました。

2)軍事上の兵站基地としての日本

朝鮮戦争で北朝鮮軍は、米韓軍と直接戦火を交えたのですが、米韓軍は占領下の日本を兵站つまり補給基地としていました。当時の北朝鮮は日本まで攻撃する力がなかったので、米国が大量に補給物資を日本から朝鮮半島に送り込むのを指を加えて眺めているしかありませんでした。そこで北朝鮮は新たな有事に備え、現在、日本に数万人の北朝鮮工作員を潜伏させていると言われています。朝鮮半島で有事が起こった際、工作員が一斉武装蜂起し、日本国内で後方撹乱のための軍事行動を行なうのではないかと言われています。

それに小泉総理と金正日総書記のトップ会談が実現したことで次の政策が付け加えられたと思われます。

3)北朝鮮経済復活の源泉としての日本

ズバリ日朝平壌宣言で謳われた経済協力です。韓国の金大中大統領と金正日総書記との南北トップ会談によって融和ムードが生まれたことにより、日本もそれに期するということで日朝のトップ会談が行なわれました。この国交正常化がうまくいっていない状況は、他の回答者様も述べられているし、マスコミ報道などもありますので、そちらを参考にして下さい。

まとめると

1)南北統一のための中継基地としての日本
2)有事の際の後方撹乱の場としての日本
3)経済復活のためのパートナーとしての日本

ということになります。
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この回答へのお礼

トピック立てになっていて、非常に分かりやすく参考になりました。
これらを手がかりにレポートの資料を探していきたいと考えています。ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/12 04:48

#3です。

北朝鮮を知るために役立つ優良サイトとして

「私設 朝鮮民主主義人民共和国研究室」
http://www.piks.or.tv/

があります。「研究資料」の「文献紹介」のコーナーで膨大な文献が紹介されていますので、レポート資料収集に役立つかもしれません。

あと書籍ですが、コリア・ウォッチャーとして有名な重村先生の

「北朝鮮データブック」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061496 …

「北朝鮮の外交戦略」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061495 …

が基本書になると思われます。

ご参考になれば幸いに存じます。
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この回答へのお礼

詳しい回答に感謝いたします。
ご紹介頂いたサイト及び文献を参考に目次から組み立てていきたいと思います。

お礼日時:2006/04/14 00:50

 過去の対日政策は多少あります。



 特に、電撃的な小泉訪朝で、一部拉致被害者の実態が明らかになったときのように、北朝鮮にとって日本がアメリカと異なる行動を取りそうだと思われたときは、「対日政策」が存在しました。
 経済大国である日本との貿易拡大を、北朝鮮の経済不振脱却の切り札としたいのです。

 しかし、小泉外交がアメリカ外交と完全に一体化していることが明らかになった今、北朝鮮には「対米外交政策」はあっても「対日外交政策」はありません。

 対米外交が前に進まない理由の一つとなっている拉致問題について、日本がどこまで譲歩しアメリカも動くかは探っていますが、あくまで対米外交の一部です。

 小泉以後の政権が、北朝鮮に対しアメリカと異なる外交姿勢を見せた場合、対日外交政策を検討するでしょう。

 そのほかに、麻薬・外国紙幣偽造や、アンダーグラウンドな活動は行なっていますが、「政策」などというような、政治的視野にたったものではありません。政治・経済封鎖された国の苦し紛れの日常活動です。 
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この回答へのお礼

>小泉外交がアメリカ外交と完全に一体化していることが明らかになった今、北朝鮮には「対米外交政策」はあっても「対日外交政策」はありません という部分、非常に興味深く読ませてもらいました。そのような気もしますし。
何か上の「対米政策」=「対日政策」という見解について詳しく書かれている資料・文献等ありませんでしょうか?質問づくしで申し訳ありません。お分かりの範囲内でお教え頂ければ幸いです。

お礼日時:2006/04/12 04:56

在日朝鮮人と連携し、様々な活動を行っています



・日本人を拉致し、対日工作員を養成
・日本から核兵器製造の技術を非合法的に輸入し、技術者を拉致
・覚醒剤や偽札を日本の暴力団と共同し日本に輸出
・パチンコ業界(在日が9割を経営)の脱税資金を利用し、政治家やマスコミ、教職員を懐柔。工作員に。


ただ、レポートを書くのであれば、それなりに確かな情報を元にすべきです。本を2~3冊読んだ方がいいですよ。本屋に行けば、いろいろあると思います。
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この回答へのお礼

先日お礼を書かせて頂いたつもりだったのですが、なにせここを使うのが初めてで登録されてなかったようです。

総連及び在日朝鮮人との関連は私も何度かインターネット・雑誌等を通じて目にしたことがあります。
ただ問題は発表として仕上げる場合に、あまりジャーナリスト的になるのも問題でして、やはりこれといった参考文献を挙げて根拠を示さなければなりません。
上に挙げた事項で、何か良い資料が無いか探してみたいと思います。

お礼日時:2006/04/12 04:52

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