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アメリカの財政赤字が問題になるとき、「アメリカは、国が借金しても、ドルを印刷すれば済むから問題ない」という話を時々聞きます。

一般に、中央銀行は、借金の返済時に、必要なだけ紙幣を刷ることが可能なのでしょうか?

そのようなことをやれば、当然、インフレになるとは思いますが、そうだとしても、法律的には、やろうと思えばできるということでしょうか?

A 回答 (6件)

#1です。

補足します。

> 済みません。確認なんですが、「発行済み国債を全て日銀が買う」場合は、日銀が予め持っている紙幣を使って支払うのではなく、造幣局に紙幣を印刷させて、その新札で、支払うことは法律的に禁止されていると考えてよいですか?

まず、日本の発行済通貨残高(いわゆるM2+CD)は、約700兆円ほどあります。この内、紙幣や硬貨などのいわゆる現金は70兆円あるかどうかです。つまり、紙幣や硬貨などは通貨量の1割程度しかないことをまず頭に置いてください。

前回も書きましたとおり、通貨量の調整は売りオペ・買いオペといった日銀当座預金への振り込みの形で行われます。紙幣などの現金は、日銀から当座預金を引き出す形で各銀行へ流れ、市中に流通します。

造幣局は紙幣を印刷していますが、紙幣の発行者は日本銀行だけであり、造幣局は単に「印刷所」の役割を果たしているだけです。いってみれば、日本銀行の発注によって印刷所である造幣局が紙幣の印刷を行っている、といったところでしょうか。
この「発注」は日本銀行しか行えませんし、造幣局以外での紙幣の印刷は出来ません。

以上から、造幣局で紙幣を発行しようが、日銀内にある紙幣を出そうが、買いオペを使おうが、すべて同じく「日銀の通貨発行」であることが分かるかと思います。

前回も書きましたとおり、新日銀法を読んでいないので具体的な条文を挙げることが出来ませんが、
通貨発行量は現在700兆円ほどで、国債など全て買い取る形で買いオペを行うと、国債などは700兆円ほどはありますから、単純に考えても通貨量が二倍=物価が二倍という大インフレを引き起こしますので、日本銀行の目的の一つが物価の安定である以上、法律的に許されるとは到底思えません。
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この回答へのお礼

たびたび、ていねいなご回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/06/05 07:44

海外から調達した資金(外貨=国際機軸通貨の米ドル)を返済しなければならないときに、自国の都合(インフレ懸念、国内法)で返済はいたしません(デフォルト)なんて国際社会で通用するとお考えなのですか?


実際、過去のアジア通貨危機では外貨返済の為に東南アジア諸国の各中央銀行は懸命に自国通貨を刷って米ドルの調達を試みましたが自国通貨の下落が伴う為果たせず、結局は国際社会に介入を求めることになりましたが、最初からデフォルト宣言などしませんでしたよ。
また、日本の政府国債に限っては自国通貨(円)建てですから返済不能にはなり得ませんので債権者が債務を諦める理由もありません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/06/05 07:42

>アメリカの場合日本の国債と同様に、結局、流通ドル紙幣量は増減なしと考えて良いのでしょうか?それとも、どんどんドル紙幣を勝手に印刷して借金返済ということがありうるのでしょうか?



 ドルの場合、毎年アメリカ政府が国債を発行し、借金を増やし続けています。そしてその国債は日本の場合と違い、買手が外国なのです。ですから、アメリカ政府は外国に対する借金をどんどん増やしており、その分だけドルがアメリカの中央銀行に還流して来るので、インフレが起きないのです。
 その国債の買い手が日本、中国、アラブのオイルマネーというところなのです。それらはいつドルの暴落が起きて紙切れ同然になるかも知れないアメリカの国債とドルのキャッシュを後生大事に抱え込んでおり、ドルが下がりそうになるとまたドルを買い増して必死にインフレを押さえ込んでいるのです。
 そんなうまい話がそうそう長続きするわけではなく、ユーロが力をつけて基軸通貨の役割を果たしそうな形勢になっており、アジアでも共通の通貨を作ってこれに基軸通貨の役割を果たさせようという動きが出ています。
 嘗てポンドが世界の基軸通貨だったのですが、ドルが極めて穏やかにその役割を交代しました。ドルもそうなってくれることを祈らざるを得ませんね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/06/05 07:41

「アメリカは、国が借金しても、ドルを印刷すれば済むから問題ない」



これは半分皮肉混じりに言われているものだと
思います。つまり、アメリカが借金をしているのは
海外からさまざまなものをドルで買い捲っていること
を指し、輸入を拡大しているという事です。
これが現在の中国を筆頭として、途上国や日本など
の好景気を支えています。で、ドルを刷りまくっていれば、価値は下がりますから次第にアメリカは
借金が出来なくなり赤字を減らそうとします。
しかし、それは現在の途上国などの輸出が縮小し
黒字が減る事を意味していますから、それらの
国は面白くありません。そこでアメリカにもっと
沢山買ってもらう為に介入を繰り返し、ドルを
買い支えをするわけです。 この構造を指して
アメリカはいくらドルを刷ろうが=周りの国が
介入して助けてくれるから問題無しって言われて
いるじゃないでしょうか??

まあ、この意見はかなり単純で少し偏った意見
ですからあまり参考にはなりませんがこういう
見方もあるのではないかな~と。どうでしょうか。

どちらにせよ、アメリカにしかできないことです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

確かに、アメリカ以外の国がドルを買い支えをするので、ドルを維持できるのだという話も、合わせてよく聞きます。

ちょっと、頭が混乱してきましたが、結局、問題は、中央銀行(FRBかな?)が、紙幣を刷るとき、何を基準に刷るかということなのかも知れません。もう一度、考えてみます。

お礼日時:2006/06/05 07:38

> アメリカは、国が借金しても、ドルを印刷すれば済むから問題ない



こんな意見は初めて聞きました。
#1の方も同様の意見を述べておられますが、米ドルは基軸通貨なのですが、国の借金と通貨を発行している中央銀行は別物です。したがって国の借金をドルの印刷で賄うことが出来ません。


> 一般に、中央銀行は、借金の返済時に、必要なだけ紙幣を刷ることが可能なのでしょうか?

可能です。というのも、流通通貨量を調節する方法はいわゆる売りオペと買いオペですが、要するに市場に出回っている債券(国債や社債など)を売り買いすることで、その代金として銀行の日銀当座預金に通貨が流れ込む、という構図になります。したがって、発行済み国債を全て日銀が買うということも、物理的には、可能です。

> 法律的には、やろうと思えばできるということでしょうか?

改正日銀法の条文を読んでいないのですが、「日本銀行の目的を物価の安定を理念とする通貨、 金融調節と信用秩序の維持と明記」しているそうなので、明らかに法律的にアウトでしょう。
「」内の引用元は↓です。

参考URL:http://www.nli-research.co.jp/report/econo/eco97 …

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。

済みません。確認なんですが、「発行済み国債を全て日銀が買う」場合は、日銀が予め持っている紙幣を使って支払うのではなく、造幣局に紙幣を印刷させて、その新札で、支払うことは法律的に禁止されていると考えてよいですか?

補足日時:2006/06/04 22:57
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>一般に、中央銀行は、借金の返済時に、必要なだけ紙幣を刷ることが可能なのでしょうか?


中央銀行は借金をしません。ですから返済もしません。借金をするのは政府です。政府は国債を発行するという形で借金をします。中央銀行はその国債に見合う紙幣を政府に渡し、受け取った国債を市中銀行にバラまき、紙幣を回収しますから、政府が国債を発行したことで流通紙幣が増えるわえけではありません。

 政府が借金を返すときは国債の償還という形で紙幣を国債の持主に渡しますから一見市中に紙幣が増えそうですが、実はその紙幣はもともと政府が税金として国民から回収したものですから、ここでも紙幣の流通量が増えるわけではありません。

 また、ドルは基軸通貨ですから世界經濟の發展に応じて流通量が増える必要があります。ですからそれに見合った米国の赤字なら全く問題がないのです。しかしあまり赤字が増えるとドルの下落が生じます。この下落があまり大きいと世界経済にとっては由々しいことになります。折角貯め込んだお金の価値が減ることになるからですよね。ですからドルが下がりそうになると方々でドルの買い支える現象が起きるのです。基軸通貨の特権ですね(^_-)

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。

日本の国債については、よくわかりました。

アメリカの場合が、今ひとつわからないのですが、日本の国債と同様に、結局、流通ドル紙幣量は増減なしと考えて良いのでしょうか?それとも、どんどんドル紙幣を勝手に印刷して借金返済ということがありうるのでしょうか?

補足日時:2006/06/04 22:50
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