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先日有名な稲荷神社を訪れました。
時間がなく、あまりゆっくり見ることができなかったのですが、
そこに祀られているお稲荷様の石像に玉をくわえたものと、鍵をくわえたものがありました。
玉は納得したのですが、鍵についての由来が今ひとつわからず、その神社にもパンフレット等がなく、宮司さんにお話を聞く時間もありませんでした。
インターネットで検索をしてみたのですが、今ひとつ説明がわかりにくく、腑に落ちないものがありました。
そこでお稲荷様が鍵をくわえていることについての由来をどなたか教えて頂けないでしょうか?

A 回答 (2件)

 以下の一節は「錠と鍵の世界」赤松征夫著・彰国社刊の第一章「錠と鍵の定義と象徴性」から引用したものです。

なお、引用に際しては著者より直接許諾を得ております。

 この本のこの章では錠や鍵についての「支配の象徴」や「家政権の象徴」「名誉の象徴」「管理の象徴」「儀式の象徴」などとともに「五穀豊穣の象徴」も挙げられていますが、この中に以下の一節があります(一部略)。 

 「鍵はまた、わが国では五穀豊穣の象徴でもある。農耕民族であるわが国では五穀、とりわけ稲作は、瑞穂の国の名の通り古くから主幹産業であった。豊作になるか凶作になるかは、自然の力に負うところが大きい、そこに人々は神の存在を感じ、神を祀る風習が生まれた。(中略)稲荷信仰として古くから存在し、わが国最古の文献とされる「山城国風土記」にも既に伊奈利についての記述が見られる。

 (中略)狐は怜悧で、超常能力さえもつとされる野獣である。同時に、自然への影響力をもつとされ、霊獣として崇められたことからご眷属様として稲荷神社のシンボルとなったらしい。

 (中略)稲荷信仰では、収穫して倉に収めた米は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)、つまり稲荷神が宿るものとされ、(中略)稲荷神は御首玉と呼ばれる玉に象徴されている。そして、神力によって豊穣を迎えるために倉稲魂神を祀る倉の戸を開くものが鍵である。いつしか鍵は神威を敬い、五穀豊穣への感謝と祈念の象徴として、玉とともにお前立ての狐にくわえられるようになったといわれている。」
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この回答へのお礼

なるほど、蔵の鍵だったのですね。鍵にも五穀豊穣の意図があるとは知りませんでした。
大変に詳しく、親切な資料、説明をまことにありがとうございました。

お礼日時:2006/07/17 07:23

こんにちは。



私も知りませんでしたが、こんな資料がありました。
http://homepage2.nifty.com/liondog/genba/komacho …
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この回答へのお礼

わざわざ検索してくださってありがとうございます。
ここは私も見たのですがすこし鍵についての説明が少なく、もう少し突っ込んだ内容を知りたかったのです。

お礼日時:2006/07/17 07:24

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