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グラクソ・スミスクライン社からでているフルナーゼ(プロピオン酸フルチカゾン)についての質問です。

この製品を200μg/dayで数年単位(例えば10年間の長期にわたる使用など)で使用した場合、安全なのでしょうか。ちなみに、私はまだ一ヶ月以上の長期では試したことがありません。

あと、現在、喘息の治療でフルタイド(プロピオン酸フルチカゾン)を200μg/day使用中です。

数年単位での長期で使用されている患者さんや専門家の方の回答をお待ちしております。

A 回答 (1件)

 cody12822さん こんばんは



 薬局を経営している薬剤師です。

 以下私の考えで答えます。フルナーゼにしてもフルタイドにしても局所作用を目的に作られた製剤ですし、幾等成分がステロイドと言っても他のステロイドみたいな副作用が少ない様に設計されたステロイドですからある程度長期に使っても問題視する事は無いでしょう。しかし内服でないとか副作用が少ないとか言ってもステロイドには何ら変わらない訳ですから、長期間(年単位)の使用は注意が必要だと思います。もしフルナーゼを年単位で使わなければならないなら、他の治療法は無いか検討するのが普通だと思います。
 本来人間は鼻粘膜に何らかの炎症が起こっても人間の元々持っている免疫力(病気を治そうとする力)で炎症を起さない様にしています。そう言う力が有っても致し方なく鼻炎症状を起してしまう時に使うのがフルナーゼなんです。人間は怠けるように出来ているらしく、本来はそんなに使わなくても良い症状でありながらもフルナーゼを使い続けていると、本来の人間の持っている力で鼻粘膜の炎症を抑える働きが怠けてしまってフルナーゼが無いと鼻粘膜の炎症を抑える事が出来ないようになってしまう可能性が有ります。ですから症状がはっきりある時だけの使用に留め、極力長期間の使用は避けた方が良いでしょう。
 こんな事を言ったら患者さんに怒られてしまうかも知れませんが、鼻炎で鼻水が垂れたり鼻が詰まるのって見た目を気にしなかったり口で呼吸する様にさえすれば本人的には辛くても人体には何ら影響が無い事だと思います。そう言う意味でも使わないで済むなら極力最低限の使用に留めた方が良いと思います。

 フルタイドに付いても成分がフルナーゼと同じですから同様の事が言えます。ただし、内服のステロイドを服用するのと違って局所作用のお薬であることと元々全身作用が出難い目的で開発された成分ですから、喘息を起して呼吸系の症状を起した時の人体に対する悪影響とフルタイドの副作用を天秤にかけた時にフルタイドを使用する方がまだ安全性があるだろうと言う事で年単位で使い場合があります。ただし先程もフルナーゼで記載した通り、ステロイドには何ら変わりは無いわけですから使わないで済むなら極力少量の使用に留めて他の療法に徐々に切り替えて行った方が良いと思います。それと年単位等で長期に使用した場合、症状が治まっているからと言って急に吸入を止めてしまうと喘息症状を起す可能性が有りますから、徐々に使用量を少なくして他の療法に切り替えないとならないと言う難しい点があるお薬であるという事を解って使って欲しいです。

 色々書きましたが、何かの参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
プロピオン酸フルチカゾンは従来のプロピオン酸べクロメタゾンと比べて副作用も少なく、臨床成績も約2倍ということで、すばらしい薬が開発された思ったのですがステロイドに変わりはないというこですね。
比較的これらの外用薬は血中にほとんど吸収されないので、大丈夫かなと思っていたのですが、やはりかなりの長期では注意が必要ですよね。

お礼日時:2006/08/07 20:10

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