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緊張の基になるセロトニンとノルアドレナリンの脳内伝達物質の関係は横に置いておいて・・・
前頭前野(理性)を鍛えることで緊張や不安を抑制させることが出来るというのは本当でしょうか?

A 回答 (3件)

 まず、緊張、不安についてですが、人間が生存するための機能として必要なものです。

恐怖、不安、緊張は、これから先に起こる出来事に、すぐに対応するための備えとして必要なのです。
 危険な状況に対し、fight or fright 「闘争もしくは逃走」と呼ばれる反応をとるために。

 確かに、度を超えて生活に支障を来すようになれば問題ですが、前頭葉を鍛えて解決はしないでしょう(前頭葉を選択的に鍛えるという発想は現実には難しいでしょうし)。
 それよりは、体をリラックスさせる事をお勧めします。認知行動療法でも、不安、緊張に対してはリラックスのトレーニングを使うようです。
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理性ではないかもしれませんが、


私の場合、
緊張や不安を抑えるのに
開き直るというのがあります。
なるようになる。レットイットビー、ケセラセラです。
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こんにちは。



>前頭前野(理性)を鍛えることで緊張や不安を抑制させることが出来るというのは本当でしょうか?

これはウソです。
まず第一に、前頭前野を含め我々の大脳皮質には、情報のやり取りはできますが、何かを抑制したり、あるいは活性化させたりするという機能は基本的にありません。ですから、これはどう考えたってウソです。

「理性を鍛える」というのは、人間としてより理性的な判断を行うために学習や経験を積み重ねるということですよね。
確かに前頭前野は理性に関して重要な働きをする場所であると考えられています。ですが、とはいいましても、ここを鍛えて反応を速くしたり、「緊張」や「不安」に対して強い抑制信号を出力させるなんてことはできませんし、仮にできたとしても、それで理性的な人間に成長するなんてことはあり得ません。我々は、より多くの知識や経験を積むことによって「緊張」や「不安」といった非常事態に対処するための術を学びます。

「理性」といいますのは、大脳皮質が「過去の経験に基づいて未来の結果を予測する」という「計画行動」の一種に分類されます。「理性行動」といいますと、主に道徳的な価値判断に基づくものに限られてしまいますが、この「計画行動」という定義を使いますと、他にも「計画犯罪」や「政治家の公約」などといったものまでが、全て大脳皮質の高度な営みとして含まれますので、使い勝手がたいへん便利です。
「緊張」や「不安」といいますのは、「大脳辺縁系」の「価値判断」によって発生する「情動反応」が身体に表出されたものです。「緊張」や「不安」が発生するということは、大脳辺縁系の価値判断は「不利益・有害」と判定されているということですね。このようにして発生した情動反応に従って無意識のうちに選択される反応や行動を「情動性身体反応」、「情動行動」といいます。
このように、「緊張」や「不安」といいますのは、大脳辺縁系の「価値判断」によって発生するものです。ですから、大脳皮質がこの情動反応を抑制するということは、「大脳辺縁系の価値判断を変更させる」ということなんです。

具体的にどのようなことが行われるかと申しますと、大脳辺縁系の方は価値判断を行うことによって、それに基づいた「情動行動」を選択しようとするわけなんですが、これに待ったと掛けようとしますならば、大脳皮質は何かそれに代わる代案を提出しなければなりません。そこで大脳皮質は、「過去の経験に基づいて未来の結果を予測し」、単純な情動行動を選択するよりも、もっと効率が良く、利益の高い「計画行動」を立案します。
大脳辺縁系というのは入力された情報に対して利益・不利益の価値判断を行う中枢なのですから、この案が「利益」として受け入れられるならば、「不利益」に対して発生していた元々の情動反応は抑制され、その結果、選択される行動も変更・修正することができるということになります。
ですが、どんなに理性的な代案を提出しましても、大脳辺縁系が首を縦に振らなければ情動が抑制されることはありません。これは、「価値判断」というものの「権限」が大脳皮質ではなく、飽くまで大脳辺縁系の方にあるからですね。ですから、懸命になって「安心しろ」「落ち着け!」など、如何なる手段を用いても中々緊張を解くことができないのはこのためです。大脳皮質が情動反応を変化させることができるとはいいましても、そもそも感情というものが自分の意思でおいそれと思い通りにならないのは、経験上、誰でも知っていることです。

ここで最も重要なことは、このように、大脳皮質から送られて来るのは「価値判断を変更させるための情報」であり、間違っても大脳辺縁系の情動反応を抑えるための「抑制信号ではない」ということです。これで、前頭前野を鍛えれば「緊張」や「不安」などの情動反応を抑制することができるというのは、科学的に何の根拠もないデタラメであるということがお分かり頂けると思います。大脳辺縁系の情動反応というのは、抑制されているのではなく、与えられた情報に従って変更されるんです。そして、この情報といいますのが、大脳皮質が過去の経験に基づいて未来の結果を予測した「計画行動」であり、それが我々の理性なんですね。鍛え育てることができるのは、前頭前野の機能ではなく、飽くまで人間としての理性的な価値観の方です。
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この回答へのお礼

返答ありがとうございました

抑制と強い表現を安易に使ってしまったのが原因のようですね。抑制というより、間違った情動(意味のない度の超えた緊張)に対して”それおかしいぞ”みたいな命令を扁桃対に出し、上位脳である前頭葉が下位脳の大脳辺緑系に簡単に支配されてしまうことを防ぐことが可能ではないかということでした。

お礼日時:2006/08/27 21:27

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