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インドはヒンドュー教が土着の宗教です。
その中から仏教が生まれて、アジア各国に広まったのですが、
インド国内ではやがて廃れました。
仏教が各国に広まり、ヒンドュー教が広まらなかったのは何故でしょうか?
土着信仰色が濃かったからでしょうか?
それとも深遠な哲学思想が難解すぎたからでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

他にも色々な理由があるのでしょうが、ヒンドゥー教が他宗教からの改宗を望むのが難しい宗教だからというのが大きいのではないでしょうか。


他宗教を信仰していて、ヒンドゥー教に改宗するのは可能ですが、改宗した場合、ヒンドゥー教特有の身分制度であるカースト制度で、スードラという下位のカーストに組み込まれます。(スードラはカースト制度で下から二番目)
スードラは日本語で「奴隷」と訳されるようにヒンドゥー社会では(現在では状況も少しは変わっていると思いますが、古代では)職につく上で厳しい制限がありました。
勿論それ以外の差別も沢山ありました。

このようなことから、ヒンドゥー教に改宗する人は少なく、逆にヒンドゥー教で低いカーストにされている人々は「救い」を求めてイスラム教や仏教といった宗教に改宗することが多かったのです。
仏教ではすべての人間は平等ですからね。

キリスト教のように帝国主義と結びつけばヒンドゥー教の勢力拡大もありえたのでしょうが、そうでなかった以上、ヒンドゥー教がインド以外に広まらなかったのは当然だという事ですね。
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日本に伝来した初期の仏教(聖徳太子の頃)は、仏像という形でわかりやすく表現したという点においては、キリスト教に影響された大乗仏教でした。


時が流れ、閉塞した奈良仏教会に新風を吹き込んだ空海の輸入した仏教は、当時大陸で流行し始めたヒンドゥーの影響を強く受けているものと言われています。

土着信仰色も中国に渡れば数々の神は守護神になり、さらには曼荼羅という宇宙を表現するに至ります。

多分に空海の創作もあるかとは思いますが、こういった形でのヒンドゥーの伝播はあると思います。
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ヒンズー教は、インド土着の宗教で、布教という概念がありません。


インド民族が進出した地点では、ヒンズー教も有りますが、他民族への布教団のようなものはありません。
日本の神道が、他民族へ広がらない、ユダヤ教が他民族へ広がらない、それらと一緒です。
ただし、ヒンズー教は、インド以外に、ネパール、スリランカ、インドネシア(バリ島)などへも広がっていますし、インド以外のインド人が多く住む場所にも広がっています。(ただしインド人のみですが)

純粋なヒンズー教とはされませんが、ヒンズー教のシバ派を母体として生まれた「ハレクリシュナ」は、アメリカや西欧で積極的に布教し数千人の信者を得ますが、それ以後信者数は頭打ちになっているようです。
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ちなみに仏教がインドで衰退していったのは、



・アショカ王などの時代では仏教が国教になっていた。その後、仏教によりその権威を奪われた上位カースト勢力が仏教を駆逐した。(これによりバラモン教をもとにヒンドゥー教の原型が作られた。その時仏教徒は下位カーストに組み込まれた)
・イスラム勢力がインドに侵攻したとき、仏教の拠点精舎を破壊した。

などが原因だと考えられています。
別に自然にインドで仏教が衰退していったわけではないんですね。
現在ではインドで再び仏教徒が増えており(No,1の回答に書いた理由などにより)、一説では一億人の超えるとも言われています。
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