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Jones試薬は赤いです。酸化反応で消費されると緑色になります。
これ、なぜですか?

自力で調べた範囲では、三酸化クロム(CrO3)が赤色、 
三酸化二クロム(Cr2O3)が緑色の物質であることが分かりました。
酸化反応を起こし、三酸化二クロムが三酸化クロムへ変化することによって
色が変わるんですか?

いまいち確信が持てません。というのも、
三酸化二クロム(Cr2O3)は、文献では水に不溶となっているからです。
実験においてJones酸化後生じた緑色沈殿は、蒸留水で溶かすことができました。
この沈殿は三酸化二クロムではないのでしょうか…。
だとしたら、Jones試薬の色の変化は何によるものなのでしょう。

どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (2件)

この反応でできるクロム(III)酸塩が完全に脱水して、縮合してしまえば、質問にある溶けにくい無水物Cr2O3ができるのでしょう。


しかし、反応直後にできているものは、脱水は完全に進行しておらず、クロム1個から数個程度のモノマーまたはオリゴマー程度の分子だと思います。
Cr(OH)3 -> (HO)2Cr-O-Cr(OH)2 -> ->-> Cr2O3 (これは分子ではなくイオン結晶でしょう)
そのため、水に溶けるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

なるほど!まだ完全に脱水が起きていないから、
蒸留水で溶かすことができたということですね。
とても参考になりました。ありがとうございます!

お礼日時:2006/11/03 09:51

一般に6価クロムは赤かっ色、3価クロムは緑色と言われますね。


ここでの6価クロムは、クロム酸イオン、あるいは二クロム酸イオンの状態になっていると思われます。
また、ここで忘れてならないことは、多量の硫酸が存在するということです。
実際のクロムの状態は知りませんが、たとえばCr2(SO4)3になっている可能性もあるのではないでしょうか。
実際に硫酸酸性で二クロム酸カリウムを使って酸化した場合には、Cr2(SO4)3が生じるように書かれることが多いと思います。
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この回答へのお礼

試薬の色はイオンによるもので、クロムは必ずしも
Cr2O3、Cr2O3などの状態ではないのですね。
そういえば硫酸も存在するんですよね…ナルホド…。
とても参考になりました。ありがとうございます!

お礼日時:2006/11/03 09:55

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