No.9ベストアンサー
- 回答日時:
フランス・イタリアで「UFOロボ グレンダイザー」(マジンガーZの続編として有名)が大旋風を巻き起こす程の大ヒットになりました。
当時を知る人は、「何も無い無人島にある日突然ハリウッドのフルCG超大作映画が届いたような衝撃だった」と言います。
フランスでは、アニメは絶対的に子供のものであり、過度に感情表現をしたり、迫力のあるシーンを作る事が許されないそうです。
だから見る側もつまらないと感じますし、ちょっと歳を行くともうみなくなってしまう。
そこへ、登場人物が死ぬ、恋愛要素がある、かっこいいロボットが動く、等の要素があったグレンダイザーが登場し、
記録的な超大ヒットを飛ばした訳です(平均視聴率70%、最高視聴率100%)。
同じような例に、フィリピンでの超電磁マシーンボルテスVなどの例もありますし、
中国や韓国でも「自国のアニメはつまらないから見ない。日本のアニメはワクワクする」との子供達の声もあります。
ともかく、日本の「大人も楽しめるアニメ」と言う概念自体が先進的なものであり、日本が勝っていると言えるのは必然的な事と言えるのです。
TVゲームについても同じ事が言えます。あくまでTVゲームはガキの遊びであり、大の大人が遊んでいるのは恥ずかしい、と
欧米では考えられている為、逆にパソコン用のゲームが日本とは比べ物にならない程発達しているのです。
No.10
- 回答日時:
たまたま日本のアニメが緻密で目新しく受けてる。
技術面が有る一定の価値観で評価されているだけで、すべてのレベルが高いわけではありません。相変わらず業界の低予算・職場環境は酷いもので、そこを解決しないで安易に海外で補っているだけ。お陰で国内は空洞化。非常に危ういです。
現実に海外で最近の作品はヒットの割に評価は低いです。
マスコミ報道・宣伝・評判はあまり信用しない方がいいです。
No.8
- 回答日時:
1.手塚治虫が短期で製作する手法を開発したこと。
2.アニメとして人気が出るか判らないオリジナルだけでなく、
人気マンガを多数アニメ化することが出来たこと
3.玩具や食品メーカーがスポンサーに付いたこと
4.声優という職業が確立できたこと
5.平日の5時~6時台に放映できたこと
6.外国のアニメ業界がそれほど発展しなかったこと
No.7
- 回答日時:
個人的な感覚ですけど
海外の(特にアメリカ)の映画もそうですが
善と悪がはっきりしすぎて単純すぎる気がします。
(アメリカの作品はヒーローが絶対的力を使う)
それに対して日本の作品って善が必ずしも善ではなく
悪も必ずしも悪ではないことがあります。
そういうストーリー構成のレベルでも違いがあると思います。
No.6
- 回答日時:
みなさんの素晴らしい回答が出そろった感がありますので、私見を言わせてもらいます。
まず絵について。
絵画などを見ても分かる通り西欧では写実的傾向が強く、日本では浮世絵など劇画的な趣向が強かったことが上げられます。
要するに、元々日本人はリアルに描くよりデフォルメした絵を好む傾向が強いと言うことです。
次に日本人は物語を作るのが得意ということ。
古典から現代まで幅広い文学を要している土壌が、そういった感性を培っているのです。
これらが融合して現在のアニメや漫画が出来上がっているのではないでしょうか。
No.5
- 回答日時:
あくまでも私自身の論理ですが、日本人独特の文化が元にあったと見ています。
漫画の古典的作品として、鳥獣戯画が有名です。浮世絵、東海道五十三次なども漫画の原点ではないでしょうか。今では考えられませんが、ほんの25年ほど前まで、漫画家という職業は金にならない、寝る暇もないその上、職業としてほとんど認知されない状況だったのです。
アニメに関しては他の人が述べられてる通りです。
子供の見るもの、くだらないもの、程度の低いものといった、社会の冷たい評価に対して、すごくいいものを作ってやろうという反骨精神が日本のアニメを世界一の水準に引き上げたのです。
かつては少年マガジン、サンデー、キング、ジャンプは幼稚園児から大学生まで読むものでした。スピリッツ、ヤングマガジン、サンデーなどの青年誌がまだなかったからです。そのために「あしたのジョー」のような作品が生まれたのでしょう。
私は鉄腕アトムからアニメを見てきました。世の大人はアニメやマンガはくだらないものだと蔑んできました。でも子供たちは知っていたのです。
日本のアニメ、マンガは世界一だということを。
No.4
- 回答日時:
アニメの歴史が偏見と反骨心にあったからです。
宮崎駿や高畑勲といったアニメの王道を駆け上がっていったアニメーターと虫プロ出身のりんたろう、富野由悠季、出崎統等といった商業アニメを中心にリミテッドアニメの中で演出や映像技術を高めていったアニメーター達がいて、80年代に入り富野由悠季が監督したTVアニメの劇場映画「伝説巨神イデオン」を皮切りに商業アニメ映画としてアニメ監督の個性を前面に出したアニメが作れるようになります。
その頃と同時期にOVAというビデオセルオンリーのアニメが登場します。
これまでの商業アニメというのは、スポンサー(玩具会社)の為のアニメであって、アニメそのものを商品とするアニメはこれが初めてとなります。
このような歴史がある中で前者の宮崎系アニメだけじゃなく国内向けの商業アニメも外国に評価されるのは日本の社会風土にもない「日本のアニメ風土」が存在するからに他ならないと思います。
文壇界や映画界にも無い世界を持っていると書けば少し分かりやすくなるかも知れません。
それが「面白い」と認知されたから、海外でも受け入れられているのだと思います。
また、アニメにおいて登場人物がならずしも「日本人」ではない事も理由に挙げられるでしょう。
日本映画であればどうしても俳優が日本人である為に日本の映画としてしか成り立ちません。
しかし、「アルプスの少女ハイジ」なんかはヨーロッパで放送された際、これが日本で作られたとは思われなかったそうです。
要するに、日本においてアニメなら多国籍映像が可能なのです。
実写映画よりもアニメの方が若くして監督になりやすい土壌や映像表現の自由さなどの事もあり、お金にはならないけどやりたいと思う有志が集いやすかった事もあると思います。
もちろん日本語の柔軟性が表現の限界を崩したのもあると思いますが・・・
No.3
- 回答日時:
例えばディズニーにピクシーのアニメより圧倒的に日本のアニメがすごいかどうかはわからないですし、巨大産業といえるような産業としての広がりがあるのか、あるいは自動車等の産業に比べて外貨の獲得源としてすごい産業なのかどうかについてはむしろ疑問です。
その上で、質問者の質問に答えると、
1.大衆文化として漫画が定着しており、アニメが受け入れやすい環境にあった。
これについてはやはり手塚治氏の功績が高いと思います。
他の国では、漫画は幼稚園児やせいぜい小学生を対象として作られる、いわば絵本の延長のものと、新聞の記事と並ぶ一コマの皮肉たっぷりの政治批評漫画(新聞漫画)しかなかった(あるいは今も無い)のにたいして、日本では小説等と比すことができるような話の深みのあるストーリーと、テレビや映画の1シーンのような迫力のある絵(劇画)や小説の扉絵のような美しい絵が組み合わされた漫画が比較的早く成立しており、10台の若者等を中心になじみが深かったので、諸外国の幼児中心の場合よりアニメ番組を作りやすかった(映画はテレビ番組のヒットを受けて行われることが多いです。)。
2.手塚治、松本零次、富野由悠季等のアニメの天才が20世紀後半の日本に多数存在した。
1とも関わるのですが、やはり多数の才能なくして文化は花開かないわけで、こうした才能の存在とその才能を花開かせた多数の監督、プロディューサー、コーディネータの存在は大きいです。
なぜ日本のある時期にまとまってそのような存在があったかについては色々議論はできるでしょうが、やはり漫画文化の存在が大きかったと思います。
3.底辺を支えるアニメータの存在
アニメが諸外国、特にアメリカやヨーロッパでポピュラーな文化として成立しにくかった最大の原因はアニメの制作費がドラマ等に比べて高いからです。
日本では20世紀後半においてもアニメータの手取りは低く、相対的に安く番組作成ができたという面があります。これは経済成長にも関わらず日本全体の個人の収入自体が大きくなかったという点や、お金ではなくいいものを作ろうとする職人気質の存在、無給に近い状態での下積みを受け入れる社会風土等がしていると思います。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%AB%E7%94%BB
No.2
- 回答日時:
手塚治虫氏が「鉄腕アトム」を制作しようとした際に、金がなかったのが根本的な原因という話はよく聞きます。
資金がないためにアニメーションとして動かすことが難しく、その分を演出(ストーリー)のレベルを上げることでカバーしてきたのが日本のアニメです。
「鉄腕アトム」は、もともとテレビでアニメが毎週できるか?という実験的な色の濃い番組でした。
そのため、アニメという表現方法を軌道に乗せたい手塚側は考えられない安値で制作を請け負い、まず前例を作ろうとしたのです。
ところが、これが業界での「相場」となってしまい、十分ではない制作費でアニメを作らざるを得ない状況はアトムから40年以上経った今にまで影響を及ぼしています。(アニメ制作スタッフや声優の給料水準の過酷さはネット上でもいろいろ述べられていますので、探してみてください)
そうして、「動かすこと」に制限を加えられた場合、日本人の気質には、それを演出でカバーできる柔軟性があったというわけです。
また、相場より破壊的に安い値段でテレビアニメが作られ続けたということは、それだけ多くのアニメが作られたということもであります。
もともと、手塚氏などが開拓したストーリー漫画という、質の良い原作に恵まれていたという環境もあり、「志あるスタッフが、面白いアニメを作る経験を積む」ことにかけては、他国の追随を許さない環境が日本にはあったのです。
手塚氏に関しては、こうした「安いアニメ」を普及させた、或いはそれに伴って「質の悪いアニメ(動きの質)」を普及させた、という指摘があります。
その指摘自体は、おそらく間違っていないのでしょう。
ただ、これは私見丸出しで恐縮ですが、多くの「面白いアニメ」が生産されることで、「アニメ文化に関わりたい」という人が多くいるのは、間違いなく手塚氏の功績でしょう。
一例では、今での給料が安い・女性にとってあまり好ましくない声の仕事をさせられるのを覚悟で「声優になりたい」という女性が多くます。(事実、低収入とはいえ、一定数以上の俳優が声優専業でやっていけるほど仕事があるのは日本ぐらいのものです)
確かに、アニメスタッフは本当に安月給みたいですね。
それなのに缶詰必至となると割が悪い仕事ですよね。
声優の再放送における出演料の裁判の時に野沢雅子が「声の仕事で生活にできなくて苦しい思いをしている人がどれだけいるか」と言っていましたが、アイドル声優になってCDを出せるようなレベルにならなければとても生活できない給料らしいですね。
手塚氏のよかれと思う前例がそんな影響を出していたとは・・・
No.1
- 回答日時:
日本の映画が「純文学」の流れを汲むからです。
日本では、最近は割とそうではなくなってきましたが、昔から「映画は淡々と、粛々と物語が進むべき」という考え方があったのです。
昭和期の日本映画がどれも暗いのはそのためです。
「若者が出てきて大騒ぎする青春もの」というだけで、もうコミック映画扱いされます。
黒澤明は世界的に有名ですが、あの人も実はけっこうコミカル作家扱いされたりした頃があったみたいです。
このような状況なもんで、「派手々々どかーんばきーんな映画を作りたい」と反発した一派が、ある時期に大量にアニメ業界に流れたんですね。
AKIRA とか、その頃です。
で、そういう人達が作った映画が、「本来アニメは子供のものであるはずなのに、大人が見てもおもしれぇ」ってんで世界的に高い評価を受けたのです。
もちろん、大人が見る前提でアニメを作った人が過去にいなかったから、腕のいいヤツがアニメ作ったら面白いのは当たり前なんですけどね。
なるほど。
エンターテインメントな映画って昔は少ないですよね。
名作で思い浮かぶのは新幹線大爆破くらいしかありません。
その大量に流れた時期というのはまさに80年代になるんですかね。あの頃からオタク文化なども生まれましたからね。
だから、初老世代が萌え~と言っている今の世代に繭を潜めてしまうんでしょうか・
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