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 日本語を勉強中の中国人です。外村繁の『夢幻泡影』から抜粋した青空の模範文を読みましたが、何か描かれた空の色はわからなくなりました。

「浅黄色の色硝子を張ったような空の色だった。散り雲一つない、殆ど濃淡さえもない、青一色の透明さで、却って何か信じられないような美しさである。
 例えば、一寸石を投げる、というような些細な出来ごとで、一瞬どんな変化が起こるかも知れない、と危ぶまれるような美しさだった。その時、私には大空を落下する無数の青い破片を想像することもできた。
 しかも、そんな美しさは、時も、空間も、失われてしまったような静かさの中にあった。」

 「浅黄色の色硝子を張ったような空の色」とは浅い黄色(light yellow)の空のことでしょうか。「青一色の透明さ」、「大空を落下する無数の青い破片」とは純一な青い(blue)空のことでしょうか。何か前後の色の感覚はずいぶん矛盾に感じるのですが、どなたか上の文章が言っている空の色を説明していただけないでしょうか。青空(blue sky)というと、日本の方にとって、普通どんな色の空を浮かべあがるのでしょうか。

 また、日本語に不自然な表現がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (8件)

 もともと「あさぎ」には、浅黄色(pale yellow)と浅葱色(light blue)の両様があったのでしょうが、少なくとも「あさぎ空」といえばどちらの漢字で書かれようともlight blueを意味します。


 「浅葱空・浅黄空」爽快的天空。藍空。(「日漢大辞典」)

ところで浅葱という色は一般には縁遠いとされるかも知れませんが、水色という言葉に名残ってはいるでしょう。

「浅葱色、あさぎ今俗浅黄の字を用ふるども仮字のみ、黄色にあらず、特に淡きを水浅葱と云、中略して水色とも云、藍染の極淡也」(江戸後期(1853年)の風俗研究随筆「守貞漫稿」)
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この回答へのお礼

 月下無可さん、いつもお世話になります。貴重な情報を届けていただき誠にありがとうございます。大変参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/12/09 18:47

ANO.4です。


質問=========================
お伺いしたいのですが、外村繁の文章の中の「浅黄色」はブルーと理解してよろしいでしょうか。イエローか、グリーンのどちらでもどうしても受け止められないような気がします。
回答=========================

外村繁の文章中の「浅黄色」はブルーと理解して構いません。
晴天の雲ひとつない青空で、水色の空をしていると思ってください。
もっと濃い青空でしたら「紺碧」などと表現します。

私の「結局、「浅黄色」と文字で書けばイエローが、グリーンになり、ブルーにもなったのが、しばらく前までの日本です」が誤解を与えたと思います。申し訳ありません。

緑色も言葉の上では「アオ」と呼ぶことが、明治大正までは多かったようですが、「青色」をミドリと呼ぶことはありませんでした。
私の子供の頃、明治生まれの老人たちは、ミドリのこともアオと呼ぶので、塗り絵の色などで困ったことがあります。

なお、改めて調べたところ、ANO.6さんの回答どおり、「浅黄色」は「浅葱色」の当て字のだそうです。

「アサギ色」は、今から20年くらい前までは、印刷屋さんへ用紙の色指定をする時に使いました。しかし、その後、色や紙質の見本番号で指定するかたちに変わってしまいました。

いま、若い日本人に「アサギ色」といっても、ほとんどの人はわからないと思います。また、「紺碧の青空」「碧空」も同様でしょう。
スカイブルーやディープブルーといったほうが伝わるはずです。
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この回答へのお礼

 再びありがとうございます。水色の空をしているとは思えました。参考になりました。
 心よりお礼を申し上げます。

お礼日時:2006/12/09 18:27

浅黄色は浅黄色と書く場合と浅葱色と書く場合があります。


色としては、浅黄色=浅葱色のときもありますし、浅黄色≠浅葱色のときもあります。慣用色なので決まった定義がないのです。

質問者さんがご提示になられている、大辞林の"浅黄色"は、浅黄色≠浅葱色のものです。この場合の浅黄色はあさぎいろ、あさきいろ、うすきいろという呼び方をされ、ほんの少しだけ赤みのある薄い黄色のような色です。確かにこの場合は"light yellow"という訳は、まあ適切だといえるでしょう。しかし、外村繁の文章のものはあきらかに浅黄色=浅葱色のものです。浅葱色の当て字なんです。

《浅葱色》
http://www.rakuten.ne.jp/gold/marutomo/value/col …
http://www.ed.yama.tus.ac.jp/~miyama/thema/color …
こんな感じのものが近い色です。緑がかった薄い藍色という表現が近いと思われます。個人的にはWikipediaのものは誤りといっていいくらい青すぎると感じます。(しかしながら外村繁のイメージには近いかもしれません)

《浅黄色(≠浅葱色の場合の)》
http://yuzen.net/color/yellow/kariyasu.htm
『色の名前で読み解く日本史』中江克己著 によれば、こちらの色のほうが古く、こちらから転化したものが薄い青色を指したものだそうです。
刈安色のurlを記したのは、古代浅黄色が刈安という植物で染められており、この色が一番近い色だったからです。

結論
・Web大辞林の「浅黄色」の項は、説明不足。個人的には、どちらかというと「緑がかった薄い藍色」である浅葱色の当て字である、というのが第一義で、「赤みがかった薄い黄色」が第二義だと感じます。少なくとも近世以前は圧倒的に前者の色で使われていることが多いからです。

・外村繁の小説ものもは、近代以降の色の感覚で、本来の浅葱色よりももっと青みがかった色のように思われます。しかし、浅葱や浅黄の字の意味からしておかしいでしょう。この時代は洋装に変わりつつあった時代で、洋服色の翻訳がかなり混乱していたようです。商業先行ペースで和装の知識なく翻訳されたからだと思われます。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になります。ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「浅黄色」はそんなに複雑な色だとは意外でした。ひたすら「light yellow」のことだと思ってしまいました。手元にちょうど日本の色の名の辞典があります。調べてみました。挙げていただいた参考ページ
http://www.rakuten.ne.jp/gold/marutomo/value/col …
の「浅黄色」に似ている感じの色が載っています。Wikipediaの「浅黄色」よりもっと受け止められないような気がします。どう見ても、あれは緑色しか見えないように思います。となりの「水浅葱」だったら、理解できますが。
 外村繁の小説の「浅黄色」は、近代以降の色の感覚で、本来の浅葱色よりももっと青みがかった色のように思われるのですね。透明感が感じられる空の青だったら、緑色がかかっているのは私には想像し辛いかもしれません。日本語の色の感覚は難しいですね。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/12/08 23:02

A1 です



「色名一覧」で検索してみてください。

あ い う  などをクリックすると色の見本、説明などが見えると思います。

A4さんのご指摘のように、たしかに最近ではほとんど使われない言葉が多いですね。

この中で10のうち1つでも名前を知っている人は日本人でもいないような気がしますね。

現実にほとんど使われていないようです。

さみしい気がしますが、私自身も「こんな表現があったのか」と初めてみる言葉が多いです。





私は 就寝時間になりましたので、今日はこれで失礼します・・・・・おやすみなさい。

参考URL:http://wpedia.search.goo.ne.jp/
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この回答へのお礼

 度々ありがとうございます。今回は見られました。私が思っていた色とは違います。やはり「浅黄色の色硝子を張ったような空の色」と「青一色の透明さ」、「大空を落下する無数の青い破片」の青と統一して考えるのは難しいように感じました。どうも浅黄色は透明感が感じられず、濃くてとても重い色です。参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/12/08 22:03

こんばんは



選んだ模範文が、残念ながら、やや古過ぎます。

参考URLをごらん下さい。

「浅黄色の色硝子を張ったような空の色」とは浅い黄色(light yellow)の空のことでしょうか。
 ↓
たしかに、本来はそのとおりです。
しかし、「浅黄色の裏地(浅黄裏)」の着物(現在でいうビジネススーツ)を着ている貧乏な武士を軽蔑するイジメ用語として、「浅黄裏」が使われたようです。
 ↓
青と黄色を混ぜると「みどり色」になります。
表は青でも裏地が黄色だと、光線の具合によって緑になります。
さらに、古くからの日本語は、アオとミドリの識別がかなり曖昧(あいまい)です。
ミドリ色の信号を、いまだにアオ信号と呼ぶのが、その例です。
 ↓
結局、「浅黄色」と文字で書けばイエローが、グリーンになり、ブルーにもなったのが、しばらく前までの日本です。

でも、いまでは「あさぎいろ」といわれても、どんな色かわからない若い日本人のほうが多いと思います。

今回、学ばれた模範文は、日本人でも若い人ならチンプンカンプンのはずです。

参考URL:http://www.ohayo-sanspo.net/dic/term2005/fn/0/00 …

この回答への補足

>結局、「浅黄色」と文字で書けばイエローが、グリーンになり、ブルーにもなったのが、しばらく前までの日本です。

お伺いしたいのですが、外村繁の文章の中の「浅黄色」はブルーと理解してよろしいでしょうか。イエローか、グリーンのどちらでもどうしても受け止められないような気がします。

補足日時:2006/12/08 21:38
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この回答へのお礼

 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。奥深いお話をお聞かせることが出来てありがたく思います。「浅黄色」は結構あいまいな色なのですね。参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/12/08 21:27

awayuki_ch さん、こんばんは。


先ず、浅黄色は浅葱色とも書き、薄い藍色、水色、薄青色のことを言います。

夏の空は真っ青、青が濃く正真正銘の「青」です。
このような青色ではなく、「薄い空色」のことで、透明な空気が肌でも感じられる秋や、厳寒から抜け出した春先の、澄み切ってはいるがいかにも消え入りそうな青さを想像してみてください。

したがって、以下の文章に矛盾は無いのです。
「青一色の透明さ」、「大空を落下する無数の青い破片」とは純一な青い(blue)空のことでしょうか。何か前後の色の感覚はずいぶん矛盾に感じるのですが、どなたか上の文章が言っている空の色を説明していただけないでしょうか。青空(blue sky)というと、日本の方にとって、普通どんな色の空を浮かべあがるのでしょうか。
⇒最初におかしな表現個所→→→どんな色の空を【浮かべあがる】のでしょうか。
ここに入るのは、【思い浮かべる】が正しい言葉です。
⇒「青一色の透明さ」「大空を落下する無数の青い破片」「浅葱色の色ガラスを張ったような空の色」は、すべて同じ色を言い表しています。

★その浅葱色の空は、雲一つなく、濃淡さえもない、透き通るような青で、信じられないような美しさである。
 言い換えてみると、薄い色ガラスを張ってあるように見えるため、一寸石を投げるというような些細な出来ごとでも、その一瞬どんな変化が起こるか判らないのではないかと危ぶまれるような美しさだった。
もしもちょっと石を投げてみたとしたとき、私にはその色ガラスが割れて、無数の青い破片となって大空を落下するシーンが目に見えるようであった。
 しかも、そんな美しさは、時も、空間も、失われてしまったような静かさの中にあった。」

このような感じではないでしょうか。
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この回答へのお礼

 shigure136さん、こんばんは。ご回答ありがとうございます。水色ならなんとなくわかりました。夏の空のような真っ青ではないのですね。参考になりました。また、「浮かべあがる」のご指摘に感謝いたします。「思い浮かべる」なのでしたね。勉強になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/12/08 20:23

追加



A1です

びっくりでしたか?

先のサイトの左に実際の色が見えますね。

参考になれば幸いです。

私も、ここに載っている色の名前で知らないものがたくさんありますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/12/08 20:16

とりあえず1つだけお知らせします。



あさぎいろ=緑色ですよ  うすいネギの葉の色です。

日本の色の名前はむずかしいですね

下のサイトはさまざまな色の辞典になってます。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E5%90%8D% …

この回答への補足

 せっかく参考ページを貼っていただいたのですが、残念ながら、ウィキペディア本家は見られません。よろしければ、検索キーワードを教えていただけないでしょうか。gooのwikipedia記事検索http://wpedia.search.goo.ne.jp/というところでは見られます。お手数をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

補足日時:2006/12/07 22:30
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この回答へのお礼

 早速のご回答ありがとうございます。浅黄色は緑色ですか。驚きました。辞書は確か「薄い黄色」(light yellow)と書いてありますが……

国語辞典
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C0%F5 …

和英辞典
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C0%F5 …

 そうしたら、青空とは緑色の空でしょうか。青には確かにblueとgreenの意味が両方あるのですが……

お礼日時:2006/12/07 23:07

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