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赤味がかった色、青味がかった色、という表現はよく耳にしますが、
黄味がかった色、紫味がかった色、という表現はあまり耳にしない気がします。
黄色がかった色、は耳にする気がします。
紫色がかった色、も耳にする気がします。
紫がかった色、も耳にする気がします。
黄がかった色、は耳にしない気がします。
赤色がかった色、赤がかった色、は耳にしない気がします。
「がかった」の前に来る色の表現方法にルールはあるのでしょうか?ないのでしょうか?

A 回答 (5件)

日本語で「色名+い」と形容できる色は「赤・黒・白・青」の4色だけ。


古代の色名(和語の)はそれしかなかったということです。

 赤(あか) = 明(あか)
 黒(くろ) = 暗(くろ)
 白(しろ) = 顕(しろ)
 青(あお) = 漠(本来は灰色がかった白)

次に古いらしい「黄(き)」は、「黄い」ではなく「黄色い」と言います。
古語では「黄な」だそうです(形容詞ではなく連体詞?)。
ほかに「茶(ちゃ)」も、「茶い」ではなく「茶色い」と言います。

色にかんする形容詞はこの5色だけ。

それ以外の色は「~色い」とは言えず、「~色の」と言います。
「緑い」「緑色い」「紫い」「紫色い」などとは言いません。
「ピンクい」などと言うのは極めて例外的。

「~味(み)がかった」と言えるのは、「赤・黒・白・青」と「黄(黄色)」だけだと思います。
「~色がかった」は、それ以外の全般的な色名に使えると思います。

  ~~~~

印刷・出版や工業デザインなどの分野では、一般的にJIS規格の色名の表現を用います。
実際には色名や修飾語に対応する英語の略号の組み合わせで明確に色を指定します。

その中で、「△味がかった」は、「△みの」「△みを帯びた」と表現します。
△ = 赤、黄、緑、青、紫、(灰) です。


JIS Z 8102「物体色の色名」 (主な用語)

有彩色の基本色名(色相名)
 基本色名(読み方)    対応英語(略号)
 赤   (あか)     red (R)   
 黄赤  (きあか)    yellow red (YR), orange (O)
 黄   (き、きい)   yellow (Y)
  または 黄色(きいろ)    
 黄緑  (きみどり)   yellow green (YG)
 緑   (みどり)    green (G)
 青緑  (あおみどり)  blue green (GB)
 青   (あお)     blue (B)
 青紫  (あおむらさき) purple blue (PB), violet (V)
 紫   (むらさき)   purple (P)
 赤紫  (あかむらさき) red purple (RP)

無彩色の基本色名
 基本色名(読み方)    対応英語(略号)
 白   (しろ)     white (Wt)
 灰色  (はいいろ)   grey(英), gray(米) (Gy)
 黒   (くろ)     black (Bk)

有彩色の明度・彩度に関する修飾語
 修飾語   (読み方)  対応英語
 あざやかな        vivid (vv)
 明るい   (明るい)  light (lt)
 つよい          strong (st)
 こい           deep (dp)
 うすい          pale (pl)
 やわらかい        soft (sf)
 くすんだ         dull (dl)
 暗い    (くらい)  dark (dk)
 ごくうすい        very pale (vp)
 明るい灰みの(あかるいはいみの)
              light greyish(英), light grayish(米) (lg)
 灰みの   (はいみの) greyish(英), grayish(米) (mg)
 暗い灰みの (くらいはいみの)
              dark greyish(英), dark grayish(米) (dg)
 ごく暗い  (ごくくらい)very dark (vd)

無彩色(灰色のみ)の明度に関する修飾語
 修飾語 (読み方)    対応英語 (略号)
 うすい          pale (pl)
 明るい (あかるい)   light (lt)
 中位の (ちゅういの)  medium (md)
 暗い  (くらい)    dark (dk)

色相に関する修飾語
 修飾語 (読み方)    適用する基本色名    対応英語 (略号)
 赤みの (あかみの)   紫、黄、白、灰色、黒  reddish (r)
 黄みの (きみの)    赤、緑、白、灰色、黒  yellow (y)
 緑みの (みどりみの)  黄、青、白、灰色、黒  greenish (g)
 青みの (あおみの)   緑、紫、白、灰色、黒  bluish (b)
 紫みの (むらさきみの) 青、赤、白、灰色、黒  purplish (P)

彩度の低い有彩色及び色みを帯びた無彩色に用いる色相に関する修飾語
 修飾語 (読み方)          重複する修飾語
 紫みを帯びた(むらさきみをおびた) 赤みの、明るい灰みの、灰みの、暗い灰みの
 赤みを帯びた(あかみをおびた)   黄みの、明るい灰みの、灰みの、暗い灰みの
 黄みを帯びた(きみをおびた)    赤みの、明るい灰みの、灰みの、暗い灰みの
 緑みを帯びた(みどりみをおびた)  黄みの、明るい灰みの、灰みの、暗い灰みの
 青みを帯びた(あおみをおびた)   明るい灰みの、灰みの、暗い灰みの


伝統的な色名も規定されていますが、基本の色名や修飾語を組み合わせた系統色名と記号で表現できます。


慣用色名 (読み方)     系統色名        略記号
小麦色  (こむぎいろ)   やわらかい赤みの黄   sfr-Y
青磁色  (せいじいろ)   やわらかい青みの緑   sf-bG
浅葱色  (あさぎいろ)   あざやかな緑みの青   vv-gB
朱色   (しゅいろ)    あざやかな黄みの赤   vv-yR
桜色   (さくらいろ)   ごくうすい紫みの赤   vp-pR
鉄紺   (てつこん)    ごく暗い紫みの青    vd-pB
水色   (みずいろ)    うすい緑みの青     pl-gB
群青色  (ぐんじょういろ) こい紫みの青      dp-pB
江戸紫  (えどむらさき)  こい青みの紫      dp-bP 
利休鼠  (りきゅうねずみ) 緑みの灰色       g-mdGy    
生成り色 (きなりいろ)   赤みを帯びた黄みの白  r・y-Wt
朽葉色  (くちばいろ)   灰みを帯びた赤みの黄  mg-rY
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この回答へのお礼

さらに詳しい情報、一覧をありがとうございました!聞いたこともないような色の名称もあって興味深いです。

お礼日時:2016/05/09 20:41

日本語の「色」の表現には、「名詞で、形容詞にもできるもの」(赤、青、白など)と「単なる名詞で、形容詞にはできないもの」(紅、紺、黄、緑、紫など)があるのですね。



「赤いきつねと、緑のたぬき」のとおりです。残念ながら「緑いたぬき」とは言えないのです。

名詞を修飾する「形容詞」の数が足りないので、漢文的に「名詞」に「~な」「~だ」を付けた「形容動詞」ができた、ということのようですが、色の表現の場合は、単なる「名詞+だ」のようです。
(形容動詞は、「静かだ」「静かな海」といえるが、「緑だ」は「緑な森」とは言えない)

「青い山々」「山々は青い」
  →
「緑の山々」「山々は緑だ」

ご質問の中身でいえば、表現方法の違いは、この違いに起因しているものと思います。
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この回答へのお礼

なるほど、これもNo.3さんの回答とつながりますね。
そういわれてみれば、黄色味がかった、茶色味がかった、という表現は聞くような気がしますね。
逆に、緑色味がかった、紅色味がかった、は聞かない気がします。
黄と茶だけが例外的に、黄色い、茶色い、と表現されるのは、
もしかしたら「黄」と「茶」が一音節だからなのかな?
いや、でも朱色いとは言わないしなぁ・・・。

お礼日時:2016/05/03 13:42

「赤」「青」は本来「色の名称」ではありませんでした。


暖色系全体を指して「赤(もしくはアカ)」、寒色系全体を指して「青(もしくはアオ)」と表現していました。
「赤い」「青い」という表現が他の色に見られないのが特徴です。
それ以外では「黒」「白」があります。これも色名ではありません。
それに「暗い」「明るい」「濃い」「薄い」などを加えて色味を表していました。

「黄」や「緑」などに対して「赤」に相当する色は「紅」、「青」に相当する色は「藍」が色名です。

なので「赤」や「青」は名詞というより形容詞的な使い方をされます。
そのことからすれば「赤(色名)がかった色」ではなく「赤味がかった色」、
「青(色名)がかった色」ではなく「青味がかった色」という表現になります。

それ以外の「○がかった色」「○味がかった色」というのは
後の時代の人が勝手に用いたものでしょう。
「黄色い」「茶色い」というのもその時代からのものです。
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この回答へのお礼

赤や青がもともとは色の名称ではなかったとは知りませんでした。
でも、黄色いと茶色いがどうして例外的に使われるようになったんですかね?
緑色い、紅色いとは言わないのに・・・。
参考になりました。ありがとうございます!

お礼日時:2016/05/03 13:35

赤い、青い、黄色い、黒い、茶色い、のように後ろに「い」が付くのが使い分けの基準でしょうね。

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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございました!

お礼日時:2016/05/03 13:27

別段規則が存在するとも思えないのですが、使用例を思い浮かべますと、


この表現はある色において、それ以上の濃色が認識できる場合に頻出する傾向があるようです。

赤味掛かったオレンジ色
茶色掛かった赤
黒味掛かった濃紺
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございました!

お礼日時:2016/05/03 13:26

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