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「トロイの木馬」とは屋根・車輪付の「破城槌」等の攻城機械のことをホメロスが誤って伝えたのではありませんか?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F: …
衝車(屋根付き)
http://realjustice.hk/devildragon/buki4_pop06.jpg
衝車(屋根なし)
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/images/817bokusi …

A 回答 (5件)

仰るようなことはwikipediaにものってますし、


http://en.wikipedia.org/wiki/Trojan_Horse
けっこうよく聞く話ではあります。
シュリーマンの友人の学者?がそう主張しだした、といった感じの話をどこかで読んだ記憶があるのですが、正確なソース等を思い出せません。

この回答への補足

そういえば、古アッシリアなら攻城器を使えましたね。
ありがとう御座います。

補足日時:2007/01/07 14:41
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一説には、


ギリシア神話においては、馬は海の神ポセイドーンをあらわす動物とされています。又、ポセイドーンは海の神ですが、同時に地震を起こす神でもありました。
それゆえに、トロイの木馬とは、地震を比喩したものではないかと、トロイの強固な城塞都市が滅びた理由として地震の影響が考えられる、という説があるようです。
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トロイの木馬については、やや荒唐無稽に見えるので、


攻城兵器のことを指してるとか、
その他何らかの比喩であるという説は
昔からあるわけですが、
ホメロスに書いている通りに、船を解体して作った馬の木造に
人間の小部隊を潜ませることも可能であるというのが
ディスカバリーチャンネルが実際に実験して証明していたね。
だからホメロスが書いたことが実行不可能ではないので、
あったともなかったとも、今となっては、いえませんね。
事実は小説よりも奇なり、というなら、実際にあったのかも。
考えてみれば、少人数のスペイン人にインカ帝国が滅ぼされたように
一見して常識ではありえないようなことが起こることがあるわけで、
これほど奇想天外なストーリーが単なる創作とするのは惜しい気がします。

攻城兵器については、後世、トロイの攻略後にその逸話から
馬の形を模すようになったという説もあって、
ま、どっちが先かよくわからないところもあります。
また攻城兵器を使ったにしては、
トロイの攻囲期間が十年とやたら長いので、その点は不可思議でもあるし。

地震などの比喩だという説は、論理的だけれども、
イリアスの記述はあまりに具体的なので、
少なくともホメロスはそのつもりで書いてはいないようです。
その場合はダブルで誤訳・誤解していたってことでしょうな。
それはそれで逆に説得力が薄いきもします。理屈は通るけどね。
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現在のトロイに巨大な木馬の形の建造物が立てられているのはホメロスのせいではありません。



「木馬」への言及はオデュッセイアに3ヶ所あるに過ぎません。そのどれも形状についての詳しい描写はなくて hippoi eni xestoi「削って(あるいは大工仕事で)つくった馬のなかに」とか「丸太の馬」といった意味の表現がされているだけです。koilon dory「中が空洞になった木」という表現もありますから丸木舟のようにくりぬいて作られているのかもしれません。

武具などの精巧な工作物についてはホメーロスはその形状・意匠について言葉を尽くして描写します。"thauma idestai"(見ての驚き)として凝った描写が数十行続くのがホメーロスの叙事詩の世界でのお約束事なのです。でもトロイの木馬に関する描写はなんだかとてもあっさりしています。判るのは青銅の金具がついていたことくらいで、その金具もどんなかたちだったか、船の部材の転用だとするとそれは誰それの船のためにこれこれの模様が彫りこまれていたなどの解説も一切ありません。

わたしにはホメーロス(というかホメーロスに帰せられる現存のテキストを最終的に決定した時期のギリシャ人)は「木馬」にあまり興味が無かったとさえ思えます。

それに「馬」と訳されているhipposという単語にしても「馬」そのものを表すこともあれば馬に曳かせる車(chariot)を表すことも、特に馬と関係のない荷車のこともあります。必ずしも馬の形状をしていたわけではありません。j-mさんがおっしゃるような木造の攻撃機械だった可能性を否定する材料もありません。
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現代人にとって馬とは動物の中でも特に姿が美しく、


また人間にとっても親密な動物の1つであるといえます。

ところが古代人にとっては、馬のそうした美しさの内側に、
人間には御しがたい悪魔的な暴力性を潜ませており、
しばしば人間を死後の世界へ連れ去る暗い性質を持つと考えられていました。
たとえばケルピーは人間を暗い水底に連れ去る。
また蚕の起源譚では若い乙女が愛馬の皮に包まれて天に連れ去られます。
そういえばベレロポンはペガソスに乗ってオリュンポスに昇ろうとし、ゼウスに雷で撃ち殺されます。

こうした二面性、また人間に最初にもたらした劇的な移動力によって、
馬は異なる二領域にまたがる境界性を持ち、
あるいは現世から異なる世界に移動する能力を持つとさえ考えられたようです。

だとすると、ギリシア人が巨大な木馬を作り、その中に潜んで、
トロイア人が戦利品として城内に運び込むよう仕向けた理由が見えてくるのでは。
つまりギリシア人は巨大な木馬に、ポセイドン(馬の神!)とアポロンが建造した
難攻不落の城壁を越えてほしいという宗教的感情を込めて、
それを建造したといえるのではないでしょうか。

参考 : 「ギリシア神話の馬」(吉田敦彦『ギリシア文化の深層』国文社、1984)
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