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昨年の年末特番で「忠臣蔵」をやっていました。

忠臣蔵にまつわる小説は、さまざまな小説家が書いており、色々な題名の小説があると思われますが、

なんと言っていいのかわからないのですが、
本家本元の『忠臣蔵』
なるべく脚色されていない『忠臣蔵』

の小説というものはありますでしょうか?

質問の意味が不明確で申し訳ありませんが、
よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

そんなものはありません。



「忠臣蔵」というものかだの本家は実際の赤穂浪士の討ち入りの後、「仮名手本忠臣蔵」が成立する以前に、早速に芝居になったそうです。

脚色のない忠臣蔵とは 松の廊下で人刃事件があり、赤穂藩断絶。吉良は浪士に殺された」等の史実でしかないのであって、およそ赤穂義士伝の類は後世の作り物でしかありません。

要するに実際のところはわかってないのです。刃傷の理由にしても、大石の真意にしても。わからないなら、作ってしまえということで、三百年にわたっていろいろな人がさまざまな物語を夢想したのか、「忠臣蔵」伝説なのです。故に物語的には史実から離れるほど面白いのです。義士伝中の様々なエピソードは内外の古典からの戴きが多かったりします。

標準的な忠臣蔵、決定版的な忠臣蔵といえば片岡千恵蔵の「赤穂浪士」。テレビでは里見浩太郎の「忠臣蔵」などがオーソドックスです(ちと森繁が悪乗りしてますが)。中村吉右衛門の「忠臣蔵~決断の時~」は仮名手本忠臣蔵に近いものでした。
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この回答へのお礼

史実までお教えいただき、ご丁寧なご回答ありがとうございます。
大変勉強になりました。

作り話とはいえ、やはり当時の人々から注目された話題ではあったのですね。

毎年年末にやる忠臣蔵が楽しみなのですが、
今年の10時間ドラマを見ることができず悔しい思いをしていたので、
ご紹介いただいた、映画を見てみようと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/09 11:01

浄瑠璃・歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』が「本家本元」といっていいでしょう。

作者は竹田出雲と書かれていることも多いのですが、並木千柳を中心とした竹田出雲(二代目)、三好松洛の三人の合作とされています。

実際の事件に取材し、鎌倉時代に場面を移して「こうであってほしい」という民衆の願望を満たすために一大虚構に仕上げたものです。もちろん、当時の人も鎌倉時代のものだなんて思って見ちゃいません。あだ討ち、悲恋、道行、勧進帳、忠孝、堪忍、等々日本人好みのモチーフを満載したスーパー大ヒット作ですね。
これが上演されていなかったら、その後の忠臣蔵もなかったのではないでしょうか。

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この回答へのお礼

なるほど
ご丁寧なご回答ありがとうございました。

手前不勉強でもうしわけありません。

せっかく興味をもったからには、『仮名手本忠臣蔵』も読んでみようと思います。

作り話とはいえ、日本人にしかわからない精神でしょうね。
美しいです。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/09 10:58

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