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こんにちは。
大学で外国の生徒に向けて日本映画について英語で講義することになりました。

個人的に大好きな映画「千と千尋の神隠し」を選んだのですが、この映画は日本人ですら、すこし難しい内容と思えます。
・油ばあばの存在、油屋の意味、カオナシ・ハクとの関係など、説明できるか自身ありません。
自分で考えた中で、日本らしさとして説明しやすいだろうと思えるのは、
・着物を着ている。(千尋は作業着らしきものですが、)
・ハクの名前の由来のように物には神の名前や昔の地名がよく使われること。
・題名から「神隠し」の意味。

自分ではこれくらいしか考えられず、困っています。
この映画の中で、日本らしい、と思える事、物があれば教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

あまり難しいことは書けませんが、外国の生徒の国の宗教


キリスト教・イスラム教などの一神教の宗教にとっては日本の多神教的な宗教観って面白いんじゃないかと思いますよ。

八百万の神様みたいに神様はいっぱいいてしかも物なんかが神様になったりしてって考え方。
あそこのお客って神様じゃなかったでしたっけ。
で、神無月の名前の由来に見られるように神様が集まって集会するなど人間っぽい一面を持っているなんて面白い一面だと思います。
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映画が大好きな私の永遠のテーマというか目標は「言葉が通じない人同士が同じ映画を見て、同じ読後感を味わえること」です。

そういう意味でも、「日本らしさ」というよりは、「日本人が見て、すんなり理解できるところと難解なところの差」がどの程度、外国人に伝わっているのかが私は気になりますね。

たとえば、普通に日本で暮らしている人なら子供でもわかりますが、あの映画は「日本らしい」というよりは、むしろ、「現代の日本では、ほぼあり得ない風景」だと思うのです。では、どこにあの風景があるかといえば、夢の中は別として、少し昔の日本であったり(昭和初期の電車など)、もっと昔の日本であったり(元禄時代の風呂付娯楽所??)、更には交流のあった異国であったりします(中国そっくりの町並み)。そういうものが、ごく当たり前の今の日本の風景(冒頭と最後の家族とのシーン)と対比しているのが、あの映画の醍醐味だと思うのです。しかし、日本を知らない人は単純に「現実と幻の交錯」程度にしか思わないかもしれませんよね。シーンによっての「なつかし度」の違いが薄いというか。

もうひとつ気になるのは、街のいたるところにあった「目」という看板。日本人なら、あの看板を見て感じる当たり前の感情が、海外で放映されたものやDVDにどの程度反映されているのでしょう(おそらく反映されていない)。

実は、『千と千尋~』を見てしばらくして、私は中国の蘇州を訪れたのですが、そこに、あの町並みがありました。名物の豚肉料理も、映画に出てきた食べ物と雰囲気がピタリと一致しました。ああいう感じ、もしも生徒さんの中に中国系の方々がいらっしゃったら、ちょっと話をふってみるのも面白いかもしれません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
現代の日本ではありえない光景、本当にそのとおりです。
これは昔の日本だと言っても、外国のかたには初めてですからね。。
食べ物の感じも、韓国の方が韓国もこんな感じかも言っていました。
とても参考になりました。

お礼日時:2007/02/15 10:17

こんにちは。


この映画は全編日本情緒あふれる一本ですが、皆さんが触れていらっしゃる「八百万の神々」の他には、「銭湯文化」そのものが日本独特のものではないでしょうか?
娯楽施設、社交場としてのお風呂屋さん。
ローマ時代のイタリアには有ったみたいですけど、現代ではね。
あと、湯婆々の部屋の前に飾ってあった大きな二つの壺、あれのモデルはおそらく幕末、佐賀藩がパリ万博に出品してヨーロッパの人々を感動させた有田焼の大壺だと思います。
それと、「油屋」という屋号は、別府温泉を日本で最初の複合レジャー施設にして成功した油屋熊八に由来していると思われます。
この人は例の温泉マークの発案者とも言われていますが、これには諸説あるみたいですね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
八百長の神、風呂屋の文化、講義でとても参考になりました。
壺など、とても細かいところまで目が行かなかったので、それも参考にさせていただきました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/02/15 10:13

ちょっと反れちゃいますが、この作品を各国の方に観てもらって印象的なシーンを語るり合う、と言う番組を以前観ました。



日本人は涙シーン(ハクから貰ったおにぎりを頬張る場面)、雄大な景色

ヨーロッパ系の人は幻想的なシーン(千尋がハクの正体は琥珀川だと気づいた瞬間の場面)

アメリカ人はアクションシーン(千尋が建物外の階段から転げ落ちる場面。大爆笑していました。)

だったかな?それぞれツボが違ったようです。また、カオナシの存在意味は海外の人は全く理解できなかったようです。日本人は宮崎ワールドを知っているのでまだ大丈夫でしたが。
この作品というよりアニメ全体になりますが、海外の方にとって日本のアニメには独特な何かがあると言っていました(肝心な「何か」を忘れてしまいました・・・)。日本のアニメは評価高いですしね。そう言うポイントももしお伝えできれば・・・。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
その、番組、見てみたかったです!!
でも本当に回答者さんの言うとおり、階段の場面、アメリカ人は面白かったそうです。
カオナシははじめから、カットして映画を流しました。
とても参考になりありがとうございました。

お礼日時:2007/02/15 10:11

もっとも日本らしいのは、あらゆるもの(川などの自然から日常雑器にいたるまで)が「神」となること。

これは日本人以外にはなかなか理解されにくいのではないかと思います。いわゆるアニミズムやシャーマニズムともちょっと違いますしね。

それと、名を禁じることによってその存在を縛る「言霊信仰」。千尋→千や、カオナシが他人に認知される(名を与えられる)ことによってどんどん実体化していく様などがこれにあたるでしょう。白龍→ハクもそうかもしれません。

また、千尋の両親が、誰のものかわからない料理を食べてしまう=羞恥心を失う=恥をかいても平気になる→豚(人でない動物)に変化するところなども、非常に日本的なシーンだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
本当にそのとおり、多神教に関してはいちおう講義でも触れましたが、とても難しく感じました。
アミニズムなども、私が初めて知る言葉もあり(思わず検索しました)とても参考になりました。

お礼日時:2007/02/15 10:08

映画というのは、一本で一つの作品ですから、作品全体に流れるテーマから捉えていく必要があると思います。



出てくる要素が日本の物であるというだけでは、日本らしいという事を言うのは難しいでしょう。

日本人の精神であるとか、嗜好であるとかそういったものを捉える必要があるのではないでしょうか。あるいは、日本人としてどういった部分に惹かれ、どういった部分に感動するのかということを考えてみて下さい。

わたしは、外国の文化の方に疎いので必ずしも適任とは言えませんが、わたしが感じるのは例えば、、、

自然、特に川に対する畏敬の念。
多神的な考え方。
自然からの略奪の否定。
お化け(カオナシ)に対する接し方。(異形のものも受け入れる精神)
一生懸命働く千尋の姿。(だれかが助けてくれる)
強欲の否定。
性善説の肯定 (油ばあばも真の悪人ではない等)
汚れた心が破滅をもたらすという世界観 (=勧善懲悪の否定/調和の肯定)

まぁ、海外の映画や童謡にも共通するところはありますけど、特に日本人が反応する(好む)という観点で考えてみるといいと思います。

出てくるものとしては、木の屋敷や大衆浴場、田舎の風景も日本特有の文化だと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
まず、自分では何を感じたか、というところ、とても参考になりました。
回答者さんがあげてくれた例も参考になりました。

お礼日時:2007/02/15 10:05

私がこの映画で日本らしいと思ったのは、



番台・襖の絵柄・場所や物に神が宿るという考え方・大部屋での雑魚寝

です。

ちなみに、今までで一番日本らしいと思った映画は、坂東玉三郎監督の「外科室」です。そして、外国から見た日本を上手く表現しているのは「SAYURI」です。日本人の視点と日本人以外の視点は違うように思います。千と千尋だけでなく、色んな日本らしい映画をご覧になるのも参考になるかと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
やはり油屋の中は見ものだと私も同感です。
大部屋の雑魚寝!そういえば千はそうやって寝ていました!
「外科室」観たことはありませんが調べてみようと思います。


※回答してくださった方へ
たくさん回答いただきとても感動しながら読んでいます。
少し遅くなりますが、お返事させてください。

お礼日時:2007/01/23 22:47

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