アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

実験助手として勤めて2年半になるものです。エチブロが発がん性と聞いて心配になり質問させていただきました。当初そんなに危険な試薬と知らされずに扱っていたので今考えると不安でしかたありません。実験室は他の先生方もエチブロに対して意識が低くゲルを触った手袋でドアノブなどを触っています。私自身、知らずにそのドアノブやいろいろなところに触り飲食などをしたことも沢山あると思います。冷蔵庫にエチブロがこぼしてあり(50~100ml)手袋をして拭き掃除をしたこともあります。アルコールガーゼのタッパーの蓋にエチブロ(赤くなっていた)が付着したまま気がつかないで、タッパーからアルコールガーゼを取り出し採血をされたこともあります。もし血液中にエチブロが入ったと思うと恐ろしくてたまりません。不安でたまらないのでこの三点について教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

このサイトでも、過去にいろいろQ&Aが繰り返されていますので、参考にされると良いと思います。

「エチブロ」「EtBr」などで検索してみてください。
私も何度か書き込みをしていますが、たとえば、
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1616740.html

結論を言うと、EtBrはAmes testでかなり高い変異原性が示されています(それでもタバコ1本分の煙よりはるかに低い)。しかしAmes testは感受性を高めたサルモネラ菌を使ったアッセイなので、健康な細胞にはそのまま当てはまるわけではありません。通常、EtBrは生きた細胞にはほとんど浸透しません。また、EtBrも肝臓の抽出液で代謝されたものを使った場合の話で、EtBrそのものにはほとんど変異原性が認められていません。したがって、EtBrがそのまま皮膚についたときのような場合はほとんど問題ないでしょう。もちろんいい加減に扱って良いというのではないです。通常の実験、試薬の取り扱いレベルの常識的な注意は必要ですし、実行可能な現実的な防護策あるのにそれをしない道理はありません。

ただ、これはいけないと思うのは、
>低くゲルを触った手袋でドアノブなどを触っています。
そりゃEtBrでなくてただのバッファだったとしても、汚れた手で触るのは常識はずれ

>いろいろなところに触り飲食などをしたことも沢山あると思います。
実験から離れるときは手洗いは常識。それも不確かですか?

>冷蔵庫にエチブロがこぼしてあり(50~100ml)
こぼれるような保管方法に問題あり。また、こぼした本人が気がつかない、ほうっておくようなモラルの低さ。

>アルコールガーゼのタッパーの蓋にエチブロ(赤くなっていた)
それぐらい器具を使い分けられないのか?

どうもEtBrがどうこう以前に、労働安全衛生が最悪のようで気の毒です。
上の人がそうだと文句もいいにくでしょうが、
1.自分自身でできる対策はとる。
2.少しずつでも環境が良くなるように周りに働きかける。
3.職場に安全衛生委員会のようなものがあれば相談する。

この回答への補足

何度も申し訳ないのですが、また気になることがあるので、教えていただけないでしょうか?エチブロが体内に入ったと思われる場合のことなのですが・・・。
エチブロ入りのゲルを触った手で知らずに飲食をしてしまいその際に体内に入ったり、アルコールガーゼのタッパーの部分に赤くエチブロがついていたのを知らずに、採血をされてしまった際に運悪く、血液中にエチブロが入ってしまったとすると、かなりやばい状況になりますでしょうか? 時間があるときでかまいませんのでご意見お聞かせ下さい。

補足日時:2007/09/05 17:08
    • good
    • 0
この回答へのお礼

geneticist12さんご丁寧な回答どうもありがとうございます。
とても参考になりました。
これからはもっと自分で身を守るよう気をつけたいと思います。
気がついたことは周りに働きかけようと思います。

ありがとうございました!

お礼日時:2007/09/04 08:33

>まあエチブロは発がん性については立証されていませんが。



こういうことをいう方、特に、「だからEtBrががんを起こすかどうかまだわからないのだから、、、」という含みでおっしゃる方、多いのですが、誤解がないよう補足します。

これは発がん性を調べたけれども立証できなかった、といものではないです。発がん性の試験をやった人がいない、文献がないということです。発がん性の証明は面倒なので特別の興味がない限り調査されません。そのかわりに簡易な変異原性試験をやるのです。変異原性が認められるということは、当然、あるいは蓋然的に発がん性がある、というふうに判断されます。EtBrは高い変異原性をもつ(当然発がん性もあはず)というところ以上につっこんで調べる人がいなかった(その必要もなかった)ということでしょう。
    • good
    • 0

いわゆる発がん性物質に有効量があるとは思いませんでした・・・。


確率的なリスクなので、少量でも十分影響があるのかと・・・。
まあエチブロは発がん性については立証されていませんが。
タバコの煙と量を比べるのは危険だと思います。タバコは空気中に拡散しますから、実際に吸っている量というのはどのくらいか分かりません。タバコ吸ってる人は、実際吸う時間より置いとく時間の方が長いですし。

危険な薬品の管理ができていない研究機関はどうかと思います。ボスも知らないんですか?ただ、自分が使う薬品の特徴(危険性等)くらいは使う前に自分で調べておくのが・・・。」
    • good
    • 0

毒にしろ薬にしろ、有効なdose(量)というものがあります。

おっしゃるような経路で有効量に達するとは考えにくいです。タッパーを赤くしていたものが本当にEtBrなのかも判断できかねますし(赤チンとかではないのでしょうか)。ウイルスや細菌のように感染した後、増殖するものでもないですし。

非現実な恐怖でストレスを感じるより、単純でも現実的なデータをもとに考えた方がいいでしょう。いろいろな要素があるでしょうが、リンク先にあげている参考文献をもとに試算をしてみましょう。

Ames testで評価した変異原性は、
EtBr 5 ugの力価は約1000
タバコ一本分の煙の力価はその約18倍で約18000
です。
タバコ一本分の煙に相当するEtBrの量は90 ug。
普通、EtBr染色液は0.5 ug/mLですから、90 ugのEtBrを含むのは180 mLでコップ一杯分、ストック溶液が10 mg/mLだとして約10 uL。当たり前に実験していてそれだけの量を身体に取り込むというというシチュエーションは考えにくいですし、たとえそれだけ摂取したとしてタバコの煙一本分の変異原性です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

お忙しい中、丁寧な回答いただきありがとうございました。
まだ完全に不安が消えたわけではないですが、geneticist12さんのおかげで気持ちがたいぶ楽になりました。
これからもあまりくよくよせずに頑張っていきたいと思います。
本当にありがとうございました!

お礼日時:2007/09/07 20:24

エチブロに対する発がん性のテストは、行われていなかったと思います。

ただ化学的性質として発がん性があると思われている段階ではないでしょうか?少なくともアスベストのように、ほぼ確実に発ガンするようなものじゃないです。起きてしまったことは、あまり気にする必要はないと思います。気にしたところでどうすることもできませんし。別に伏流煙をすったからといって、夜も眠れなくなるほど心配する人はいないでしょう。これからのことを考えたほうがよいと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

yakyutukuさん素早い回答ありがとうございます。
起きてしまったことはあまりきにしないようにしたいと思います。
少し気が楽になりました。

お礼日時:2007/09/04 08:17

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!