1つだけ過去を変えられるとしたら?

特攻というのは日本特有の事と思っていましたが、最近頻発しているイスラーム関連について質問いたします。

特攻はテロではありませんが自分の命と引き替えに敵にダメージを与える行為としては良く似ていますがその後は靖国神社に行くという認識がありました。

イスラーム教の分派ニザール派はアサシンとよばれる暗殺集団として有名ですがこれは幻覚剤を用いて現世における極楽地を記憶させ最後は極楽に行くと思わせたようです。  それにより十字軍の幹部や反対派の幹部の暗殺に成功しました。

最近の自爆テロはイスラーム原理主義に基ずくものが多いようですが
彼らは死後何処へ行くのでしょうか?
敵だけでなく同じイスラーム教徒(宗派は別として)を目標としているようですがこのような考え方はどうしても理解に苦しみます。

A 回答 (4件)

イスラームといっても歴史的、地域的に多様ですが、現在テロ活動を行っている又は支持している所謂原理主義的イスラームの場合は、殉教者(彼らの理解では、自爆テロ犯は殉教者です)は天国に直行します。



イスラームの教義にはもともと天国が存在しています。(これはクルアーンに明記されている。)
普通は人間は死後は最後の審判を待ち、審判の時にはひとまずこの世界は終わりを迎え、これまでの死者はすべて甦り、一人一人が審判を受ける。審判で善行を認められれば天国に入る(ダメなら永遠の地獄行き)、というのが基本教義。

ところが、その後、殉教者については、殉教死したら例外的にすぐに天国に直行するのだ、という教義(説?)が出てくる。上に書いた一般死者の辿るコースの例外という考え方ですね。
現在の過激派の自爆テロ犯やその仲間たちはこの教義を持っていると思われます。
(ただし、個々人が本当に心から天国直行を信じ切っているかどうかは別です。人間は、もっと複雑なものでしょう。天国への宗教的確信が完全でなくても、(誰かに植えつけられた)敵への憎悪が加われば自殺テロは出来るのではないかと想像します。

なお現在のイスラーム過激派と、ニザール派には、思想上の関係はあまり無いと私は思います。現在の過激派の主流スンニから見れば、アサシン教団を含むシーアは異端ですから。

なお、テロを認めない立場を取るイスラーム本流(保守派)は、
・殉教とはいえ、無実の一般人を一緒に殺すことは、イスラーム法に照らして不法。
・『宗教に強制は無い』という教えにも反する。(強制的なイスラーム改宗は禁じたクルアーンの教えですが、この場合、巻添え死=殉教の道連れ強要=宗教強制と考えるのでしょうか。)
・同じイスラーム教徒を巻添えにするのも、イスラーム法に照らし不法。
などという見解です。

※ところで、特攻が日本特有かというと、私が多分違うと思います。たしかに近代の軍隊としては異常な作戦ですが、日本人にしかできないことかというと、多くの反証がみつかりそうですね。
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この回答へのお礼

イスラム教の分派は複雑で理解できかねますが、仏教でも子供の頃地獄は想定されていて閻魔大王が最後の審判を司っていると教わりました。

イスラム教では天国行きの特急便があるのですか?
確かに全ての人が素朴にそう信じているとは考えにくいですが、数千年の恨みの歴史があれば別の感情に支配されるのかも知れませんね。

信仰は人を盲目にするといいますが本当に痛ましいことです。
日本の特攻についてのご指摘は納得です。
貴重なご意見本当に有り難うございました。

お礼日時:2007/09/14 11:53

そういえばイスラームって死後の世界をどう捉えているんだっけ、ととりあえずググってみましたら、やっぱり天国と地獄があるんですね。


http://www.aii-t.org/j/maqha/magazine/islamQA/20 …
http://web.sfc.keio.ac.jp/~assalam/column_01/col …
自爆テロが正しいことである、イスラームのためにやっていると信じている人は、最終的には天国に行けると考えているのではないでしょうか。

イスラームのテロと言っても国によって事情が異なりますが、
イラクの場合は政治的にスンニ派が強かったのが米軍の攻撃でひっくりかえってシーア派が発言できるようになったので、宗派対立に発展した模様。
今までの不満からの反動だと、揺れ動きが大きくなりますよね。
ただ、一般人はそうでもないみたいなんですが。
シーア派とスンニ派の夫婦とか普通に暮らしていたそうですし(テレビでもやってました。離婚は知らなかったけど)。
 
キリスト教徒もカトリックとプロテスタントが宗派の違いで戦争をやった歴史がありますね。
16世紀あたりのヨーロッパで。ユグノー戦争とか。
詳しく知らないんですが、やはり宗教と社会的・政治的権力と両方の戦いだったみたいです。

参考URL:http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/irin0611 …
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この回答へのお礼

No2のお礼にも書きましたが天国指向である事は理解いたしました。
宗教戦争の2000年以上続いている現実は私の理解を超越します。

歴史におけるキリスト教内の争いも血なまぐさいですが人間同士、宗教で殺し合うのが現実とは情けないです。

有り難うございました。

お礼日時:2007/09/13 13:12

アルカイダを中心とするイスラム原理主義思想の根幹を流れるのは、イスラム教のワッハーブ派の考え方です。


ワッハーブ派は、サウジアラビアの国教で、主たる敵として、イスラム教ファナフィー派を敵として生まれた宗派です。

ワッハーブ派の考え方として、「預言者ムハンマドの時代を理想とし、それから外れる行為を行う者は、イスラムを裏切る者として、ジハードの対象とすべきである」という考え方をします。
スンニ派系の自縛テロは、基本的にこの考え方に基づいています。

シーア派系では、イラン・イラク共に12イマーム派になりますが、12イマーム派においては、宗教指導者が絶対的権限を持ちます。
サドル師に共感するグループは、サドル師の命を聞く事が、イスラムの真実であると信じています。
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この回答へのお礼

イスラム教についてご回答有り難うございました。
お陰でイスラム教について調べてみますと、ムハンマドに始まった教えがその後の内部闘争で分裂しその分派間の反目が2000年以上続いて現在にいたっている事は理解できました。

跡目相続の正統性争いが教義の解釈もからみ深刻な対立を招いた結果とは驚きです。
これではシーア派とスンニ派が殺し合うのも無理ありません。
私の頭の中も混乱状態です。
とにかく天国指向ではある事は理解出来ました。
貴重な御指摘有り難うございました。

お礼日時:2007/09/13 13:03

実は自爆テロの元祖は日本人でした。


日本赤軍がテルアビブの空港で起こした無差別殺人=>自殺がそのアイデアの元になっています。
イスラムでは自殺は禁じています。
テロを指導している連中はこれを聖戦と宣言しています。
聖戦で死んだ者は殉教者となり、天国に行けるんだそうです。
もちろん、普通のイスラム教徒はテロを聖戦などと認めていません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%8F% …
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この回答へのお礼

宗教界は天国と同時に反対極である地獄をつくって説明するのですね。

イスラム教が自殺を禁止しているとはしりませんでした。
宗教はなにを信じるかは自由ですから、ジハードで死んでも天国が受け入れてくれるなら障害になりません。

皆天国に行ける機会があるのですね。
ご回答有り難うございました。

お礼日時:2007/09/12 15:54

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