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相当昔に金継ぎをしてある150年は経っている陶器の醤油瓶の、金継ぎのつなぎ目から水がじんわりしみ出してきます。漏れないようにするにはどうすれば良いでしょう。古い金継ぎが味を出していて、それを取って再度の金継ぎはしたくないですが・・・。

A 回答 (1件)

漆と陶器の間に隙間ができ、それが広がってしまったのだと思います。


食器用シリコーン剤(水漏れ止め剤)というのがありますが、常時、醤油を入れておく器だと思いますので、醤油の酸性も考慮すると、面倒でももう一度、漆で処理するのが一番ではないかと思います。

まず、中の醤油を出して洗浄します(醤油は酸性なので、アルカリ性の洗浄剤を使うとベター)。出来れば歯ブラシなどで修理箇所は特に綺麗にしてください。洗浄したらお湯を入れて器を温めてから流し出し、風通しの良い場所へ置いて十分に器を乾燥させます。古い物ですと常温で十分に乾かすのは難しいかもしれないので、何度かドライヤーで器を温めるなどして下さい。

器を光にかざして内側を観察し、光が漏れて見えるようなら、漆と砥粉(とのこ)を混ぜた錆漆で穴を埋め、今の季節なら、2週間~3週間ほどそのままにしてから、上に筆で漆を塗って被服します。
光が見えないようなら、内側の修理箇所にかぶさるように漆だけを塗ります。2、3回塗ると、強い皮膜になりますので、醤油の酸性にも負けないと思います。
なお、漆はいずれの場合も漆は出来るだけ薄く塗り、1週間前後は最低でもそのままにして乾かしてください。漆が乾く前に醤油を入れると、漆が取れてしまいます。

漆が乾いたら、水を入れて一晩放置、修理箇所に水漏れがなければ修理完了です。濡れているような、器の乾燥から、再度、修理作業を行ってください。
何度か修理を行っても、水漏れが止まらない場合は、内側の修理箇所以外の場所から水分が浸透し、素地を湿らせて、外に漏れ出している可能性があります。
こうなると、簡単な修理は難しいと思いますので、専門の人に頼むほうが良いでしょう。
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この回答へのお礼

 たいへんご丁寧な御回答ありがとうございました。長崎の出島から、ヨーロッパ向けに江戸期末に輸出されていた醤油が入っていた瓶で、コンポラ瓶と言います。トルストイも書斎の一輪挿しとしてつかっていたとか。
 御意見を参考にして、チャレンジしてみます。さっそく漆を手にいれました。割れてはいるが味があって、時代もたっているので使ってやりたいと思います。先人が大切に使っていた物だと思われますので。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/09/27 09:53

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