井原豊氏の本を読んでいます。
著書中、下肥(しもごえと読むとおもいますが)の活用がたくさん出て参ります。これはそもそも、大便とか小便のこととか、区別があるのでしょうか?しかし、昔の肥だめ式なら当然大小混合でしたし、その上普通はすぐ使わずに熟成させていましたね。(肥壺)・・・・よくわかりません。
著作中の下肥はなにを指すのでしょうか?また、希釈もあるのでしょうか?
我が家はもう浄化槽ですが、このなかの肥?も、下肥として活用できるのでしょうか?
本を最後まで熟読すれば、解るのかもしれませんが、ご質問しました。
よろしくおねがいします。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
今回の問題は微生物のエネルギー源になるよう(炭素に対し窒素の比率を高め)イナワラ、野菜残渣や雑草に下肥を待肥として加えるわけですね。
悪くは無いのですが現在では実用技術とは言えず、家畜糞の堆肥(厩肥 きゅうひ)を利用することをお勧めします。また、浄化槽中のスラッジは乾燥して肥料として再利用もされています。家庭用浄化槽は簡易な構造ですが好気的処理後に貯留層で静置させそれなりに嫌気的な状態にしております。下肥は嫌気的に貯蔵されていましたが、高温を生じるな好気的処理を欠くことが寄生虫の点で問題です。しかし堆肥における完熟とはなにか、きわめて鋭い疑問ですよ。(1)有機物が無機物に変わった、(2)微生物による分解がほぼ終了した、(3)作物の生育が阻害されない、(4)肥料成分が吸収されることから作物の生育が促進される、(5)樹皮に含まれる有害物質の消滅、下肥では寄生虫卵の死滅、この中から都合よく利用されているあいまいな言葉です。バーク堆肥の有効性に言及された人もいましたが、私もバーク堆肥の完熟とは何か疑問を持ちます。
現場に無知な著者も多く最近の著作にも問題はあります。古い本を否定しませんが、環境が変われば本質を知ることで技術も変えることが大切です。また、厩肥の多用は根を痛めたりカリ過剰になりやすく注意が必要です。特に施設園芸で化学肥料の多量施用から塩類の集積害が生じますので、土壌分析も必要です。数ヶ月、土や厩肥を雨にあわせて肥料成分を流亡させる工夫も必要です。しかし、家庭菜園では化学肥料の減量、堆肥の施用量を2t/10a・年とすることで問題ありません。同時に、厩肥の大半は水分調整資材の不足から未熟のまま利用されていることも覚えていてください。最後に、小松恒夫「百姓入門記」にはあなたの悩みも書いてありますよ。
多方面にご意見をいただき、ありがとうございました。
粗大有機物+浄化槽の下肥というユメは、あえなくついえたようです。(笑)そういうことが解って、大変ありがたいことです。
しかし、未熟のものでもチッソ分とともに深く埋め込むという手は、そうそう障害がなるものか、まあまあいけるものか、大いに試す値打ちがありそうです。
私の堆肥の知識がない初期には、ウネの下に未熟落葉とヨンパチを埋めてダイコンをまいたりしました。あるいは、バーク肥(伐採樹木を粉砕し、一応発酵させたもので、細い枝なども混ざっています)を2~3年は全層混入して、すぐ作付けしたりしていました。シロート目にはそれほど障害はなかったようです。枝の姿が消える頃には土壌はフカフカになりました。私の入手するタイプのバーク肥は難分解性の木質が長期的に分解していくので、それはそれで、土壌改良材とし使えるかももしれません。(チッソも食ってくれる?(笑)バーク肥については、そのように解説してホメる記述もネットにありました。
ともかく第一期はバーク肥の時代でしたが、それに疑問をもって、草の堆肥の方がいいのでは?と思い、草堆肥の第二期の時代にいる私です。その間には、豚糞厩肥をもらって、この夏野菜では好感触がありました。ますます、いろいろ試して面白いことがあるようです。
また、よろしくお願いいたしましす。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
下肥(しもごえ)の施用はお勧めできません。
大便と小便の混合物を3ヶ月以上嫌気的に肥溜めで発酵後、原液あるいは4倍程度希釈したものを元肥、追肥に利用されていました。トイレを無料できれいにしてもらったうえに季節季節にお百姓さんから野菜を頂いていたことを思い出します。環境に優しい農業ではありますが、寄生虫の蔓延から回避されております。3ヶ月も嫌気的に発酵させていたのはこのためです。栄養として下肥を施用することは水稲、野菜だけでなく花木の指導書に昔からありますが、今では臭気もありますのでこっそりと元肥として使う程度です。浄化槽を設置されておられるならなおさら、スラッジ(発酵残渣)を素人が取り出すことは浄化槽保守の点で多少問題です。このあたりは愛読書 小松恒夫「百姓入門記」(農文協 人間選書)に生き生きと書かれております。元週刊朝日編集長の闘病記でもありますが、amazonで極めて安く入手できます。土作りに努力されており、小型篤農家への道に踏み出されていますね。けれど、井原さんだって有機農法を推奨しながら、化学肥料をいたずらに否定していないでしょう。土作りには現在の堆肥に加え近くの畜産農家(豚、牛)から堆肥を頂けばいいですね。私の場合、親友の酪農家と野菜で物々交換しております。絶対、私が有利ですが、友情に甘えております。家庭菜園であっても、品種選定から肥料の選定、施肥、播種、育成、収穫までいろいろと知恵を使う場面があります。野菜作りは奥が深いと、最高の道楽と納得しております。お互い勉強しましょう。
この回答への補足
いつもありがとうございます。
質問のまず第一点は、井原先生のいう下肥がどんなものか?
ということでございます。(それすらわかりませんので、すみません)
これは、同氏の本を学ぶ上での、知識です。
質問の第二点は、私の実用上のことであります。
以下事情の説明・・・・
私の堆肥作り&投入の背景は、良い畑に改良・維持するための堆肥は完熟でないとならない、という一般論に従い、頑張って完熟を心がけてきています。未熟堆肥は土中で急激に分解しガスを発生して根を傷める、という一般的常識です。これは普通の全層施用が前提の話です。これに対して、井原氏の置肥・待肥は、土中初期分解の期間と根の伸長期間が重なって、根の届くころには害がなくなっている、という原理もあるという感じがします。あるいは、土中深くでの嫌気分解が有効なのかもしれませんね。(これは私の都合のいい解釈/想像かもしれません。氏は油粕や鶏糞を完熟のものとか否とか表現していないから、まぁ普通のものでOKと思っているのです)
そういう流れの中で、待肥としてイナワラを土中に埋めて下肥をかけるという指導に行き当たりました。別にチッソ肥料でもいいんですが。(本の時代としては逆行で、昔の著作です)イナワラですから完全に未熟です。これを下肥をかけて土中にうめるというのですから、まさに未熟資材を土中で完熟させるのです。・・・・
話が長くなりましたが(スミマセン)・・・・
ということで、未熟資材(肥料)でも遠慮なく土中に埋めて活かせる方法として、下肥が浮かび上がってきたのです。
貴方様のご意見として、嫌気発酵が前提ということですので、浄化槽のブクブクのなかでの分解は好気的分解ですので、浄化槽の液体は下肥として使えないということではないか、と思います。
どうでしょうか?
別の件ですが、近所でも畜産堆肥を安く入手・施用している方がいます。豚・オガクズ堆肥は4トンで8,000円(田んぼなら均等散布してくれます)、牛・オガクス堆肥なら4トンでなんと2,000円です。(こちらは撒布はなし、一カ所にドンです)。私も今夏のトマト、ナスはこの牛肥を分けて貰って、よくできたと思っています。
しかし、井原氏によりますと、厩肥は連用するとカリ過剰になるので、勧めないとか・・・。(カリとチッソの過剰施用の追いかけっこの弊害の話です)まあどんなもんでしょうね。私の畑がどんな状態か解ってもいないのですが。まあ、イワシの頭も信心から・・・。
そう思って、一師に従いやってみようと思っているのですが・・・。
刈り草堆肥づくりの苦労より、只で貰えるバーク肥(軽トラで往復6km一回500kg)、それより魅力的な、牛糞の堆肥(4トンで2,000円配達してくれる)!・・・
私の貰って使ったのは牛糞は間違いでブタ糞でした。
あなた様も、有益な交換でできる方がいて、結構な事ですね。
百姓入門記も買いました。1円でした。(笑)あとは送料だけ。
ゆっくり読ませていただきます。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
のだめ と言うのがありました(流行った のだめ ではありません)
野(畑)にある肥溜です ここに入れておいて熟成させてから、田畑にまきます
狐に化かされて、風呂と思っていたら野溜だった と言う落語があります
下肥は 熟成前・熟成後のどちらにも使います
なお、ある程度の水分が必要ですから、分離しすぎると水・雨水で希釈でしょうか
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。
肥だめで熟成させていたことは昔話に聞いて知っております。井原氏の著作中、地中深くイナワラなどを埋める時、下肥を掛けるという指導があります。その他、タマネギにも追肥として上から掛ける、という方法も紹介されています。
一般論でなく、著作についての質問なので、大変勝手なようで恐縮ですが、この本の技術を実際に実行する知識として、知りたく思います。どうも前後の文章からしますと、小便のような感じはしますが、・・・・。
あるいは浄化槽のものという可能性もあります。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
昔から男性の小便器は別になっていましたね。
ほとんど肥溜めは使わずにそのまま使っていましたね。
便所の甕は相当大きかったからそこでの熟成は出来ていたのでしょう。
浄化槽の沈殿物にはミネラル分が残っていますから肥料になります。
しかしそれを回収するのは大変でしょうね。
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。
我が家の浄化槽は、普通のですが、エアポンプで常時攪拌されているものです。沈殿物は年一回回収にきますのでたしかに存在しますが、これを取り出すのは、ちょっとムズカシイでしょうね。
実際問題としては、常時攪拌されている膨大な液体の部分が(水洗トイレですから、非常に希釈されていますが)利用できるか、否かというところですが、そもそも、井原豊氏の「ここまで知らなきゃ損する、野菜のびっくり教室」の本の中の「下肥」がいかなるものか、ということが、大前提の問題であります。
この本は、昭和61年当時に兵庫県揖保郡在住の著者が書いたものですから、もう水洗式になっていても、おかしくはないです。同時に、従来のくみ取り式のものを利用する農法であってもおかしくはないです。
とにかく、同著にお詳しい方のご意見を、待ちたいと思います。
ありがとうございました。
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