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農地改革のところで、「戦前においては、農民の約70%が小作農もしくは自作農だった。」とあります。「自小作」って何ですか?教えてください。

A 回答 (1件)

農民は、下記の3種類に分けられ、下に行くほど貧乏になりました。



自作農:自分の所有する農地を耕作するだけで生活できる。

自小作農:自分の農地を少しだけ持っているが、その土地を耕作するだけでは生活できない。地主から土地を借りて合わせて耕作し、小作料を納めることで何とか生活している。
(自分の土地では自分で食べるものを、小作地ではコメを作ることが多かったようです)

小作農:自分の土地は持たず、地主から土地を借りて耕作し、小作料を納めた残りで生活している。

自作農であった農民が、
* 凶作
* 働き手の死亡や病気。戦争による戦死傷も含む。
* 農産物価格の下落
により、自作地を失って自小作農、小作農に転落し、ついには農業を放棄して都会に流浪する(農村の貧民が都会の貧民に変わる)例が多くありました。

自作農を苦しめたのが、「現金で支払う一定額の地租」です。凶作で収穫が皆無になっても、働き手が死んだり病気になったり兵隊に取られて収穫が減っても、農産物価格が下落しても、一定の地租を納税する義務は免除されませんでした。その結果、「地租を滞納して農地や家財を差押えられ、競売されて小作農に転落する」例が少なくなかったようです。山形県庄内地方の農家に生まれ育った作家・藤沢周平氏のエッセイに「農民を苦しめたのは高利貸しでも地主でもなく『国家』だった」と書いてありました。

http://www.gld.mmtr.or.jp/~hiroh/rekishi/kindai/ …
を読むと理解できるでしょう。
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