準・究極の選択

学生ですが、どうしても調べても分からないことがありますのでご存知の方は教えてください。

タイトルにある通り急性骨髄性白血病(AML)ですが、AMLの特徴として白血病裂孔があると思います。(M1、M2に特に良く見られるとのことです)

白血病裂孔は幼弱な細胞と、成熟した細胞の二種類のみ末梢血に見られるようになるのだと習いましたが、そもそもAMLは幼弱な段階で成熟がストップしているはずなのになぜ成熟した細胞も見られるのでしょうか。これは腫瘍化していない細胞が一部残っているためと考えればいいのでしょうか?そうすると腫瘍化してない白血球の途中の分化段階も見られて不思議ではない、つまり裂孔が見られない(分化途中の白血球も完全にはなくならない)ということにはなりませんか?

うまく表現できませんが、分化能力をもたない腫瘍細胞の増加だけではなぜ成熟が見られて、分化途中が見られないのかが今一分かりません。

良かったらコメントお願いします。

A 回答 (1件)

通俗的に「白血病は血液の癌だ」ということがしばしば言われているので誤解されやすいのですが、白血病の本体は血液の病気ではなく、増血臓器の腫瘍です。

その結果として、創られる血球に異常が生じているのです。

骨髄が腫瘍化すると、それ以降に産生される白血球は幼若で異常な白血球になりますが、腫瘍化以前に産生されたものは、正常に創られた正常な白血球です。この正常な白血球は正常に成熟して行きます。しかし、異常な白血球はうまく成熟ができません。
その結果、成熟した白血球と幼若な白血球が増加し、中間の成熟度の白血球が少なくなるのです。


ちなみに、白血病裂孔というのは、中間の成熟度の物が少なくなるのであって、全くなくなるわけではありません。
骨髄が腫瘍化した直後は白血球の分画はほぼ正常であると考えられますが、時間とともに正常な白血球は成熟してゆくので、中間の成熟度の白血球は徐々に減少してゆくと考えられます。したがって成熟度が中間程度の白血球が完全に成熟してしまうよりも前に血液検査をすれば、正常の人よりは少ないですが中間の成熟度の白血球が観察されます。

また、骨髄の腫瘍の脱分化の程度によって、産生される白血球の異常の程度も異なりますから、成熟が完全にストップする白血球もいれば、ゆっくりと成熟する白血球もいると考えられるからです。(これを腫瘍細胞の異型性とよぶわけですよね)
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この回答へのお礼

試験中だったものでお礼のお返事が遅くなりました。申し訳ございません。大変分かりやすく答えて頂き、本当に感謝しております!!
病気を時間軸で捉えるということがいかに大切かを学びました。
この度は本当にありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。

お礼日時:2007/12/20 01:11

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