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生物学的に浮気は当たり前のことですか?

A 回答 (3件)

 生物学的に、といっても幅が広いです。



 とりあえず繁殖生理学的に考えると、♂の生理はとにかく「ばらまいたもの勝ち」な戦略はとりやすいのは確かです。
 ♀だと繁殖する、すなわち妊娠するためには卵子の成熟と子宮の状態を揃えなくてはなりませんから、「いつでも妊娠可能」というわけにはいきません。
 また妊娠したら少なくとも出産するまでは次の妊娠はできないわけですから、生涯に残せる子孫の数は知れているわけです。
 従って、数少ないチャンスで確実に自分の遺伝子を残すためには、少しでも優秀な子を作るために「相手を選ぶ」方が有利な場合が多いですよね。
 それに対し、♂は自分で妊娠するわけではないので複雑な周期に支配もされず、種の生産さえ追いつけば相手を選ぶよりは「とにかくばらまけ」という戦略の方が、自分の遺伝子を残せる可能性が高くなることが多いです。

 ですが、「生物学的に」ということだと、もう少し幅広く考えないと。それぞれの生物の社会のあり方などの条件も「生物学」の内ですから、そこまで考察しないと非常に底が浅い「言い訳」に終わってしまいます。

 動物にも一夫多妻型や乱婚型もいれば一夫一妻型等、様々な形があり、それぞれ"生物学的に"必然性があるわけです。カマキリの様に♂が♀に食い殺されるものだってありますし。

 ヒトの場合は一夫一妻型が主流です。一夫多妻型はほとんどありません。イスラム圏の一夫多妻制は宗教的なものですし、そもそも戦争で男が激減したための制度ですから、「生物学的」な必然性には乏しいです。
 ヒトの一夫一妻制は、子供を非常に未熟児の状態で産むために子供の育成に「つがい」の協力体制が必須となったため、という生物学的な必然性があるわけです。
 もっとも、この必然性は近年の先進国では薄れてきているとは思います。

 とすると、一夫多妻の方向に流れていくのが必然のようには思えますが、実はそれ、男にとっては決して有利とは言えないです。
 一夫一妻制というのは、実は「ほぼ全ての♂に繁殖の相手を保証する」制度でもあるわけです。
 一夫多妻制になれば、当然のことですが「大部分の男はあぶれる」ことになるわけです。どんな生物でも、「♀が♂を選ぶ」というのも、また生物学的な必然ですから。

 なので一夫一妻制の必然性が薄れてきている現代は、実は男にとっては危機的状況だと思うのですけどね。
 「浮気は生物学的に当然のこと」などと気楽なこと言ってる場合じゃないのでは。
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この回答へのお礼

大変勉強になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2008/01/08 22:12

生物学的に当たり前であっても,社会や法が許さない場合はだめじゃないですか。

人間の浮気は生物学的に解釈すべきものではありません。

ヒトの行動は反射や本能もありますが,浮気のような複雑な行動は知能行動によると判断して差し支えないでしょう。「浮気したい」という欲求が仮に生物学的に発生するとしても,それを抑えることも可能です。つまり浮気をするかしないかは,本人の選択の結果です。

もしドーキンスの利己的遺伝子論で浮気を合理化するなら,「子殺し」も合理化できるはずです。しかし「子殺し」が生物学的に当たり前であっても,ヒトの場合許されないことです。
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深いテーマですな。


一夫多妻という風習は動物にも人間にもあるので、その観点からすると「当たり前に起こり得る」ことではあるでしょうな。
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