プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

鳥から鳥への感染するのは、鳥インフルエンザと言われています。
しかし、鳥からもらった後に人へ感染すると新型インフルエンザと
言われていますね。

鳥→鳥・・・これは、Aウィルスとします。
鳥→人に移る場合・・・これを、Bウィルスとします。
人→人・・・これは、Cウィルスとしましょう。

質問したいことは、

Q1 鳥から人に移る場合、Bウィルスですが、やっぱりこれは、
Aウィルスとしたものとは、別のウィルスなのでしょうか?
それとも、同じウィルスなのでしょうか?
(同じAウィルスとしたら、何故、人に感染するのか?)

Q2 Cウィルスは、確実に死に至るような感じが予想されますが
Bウィルスでは、どうなのでしょうか?
Bウィルスも、死に至る確立は高いものなのでしょうか?

A 回答 (3件)

 Jagar39です。



>現在国内においてやっぱり危機は存在するということではないか

 基本的にはそのとおりでしょうね。現にあまり大きく報道はされませんでしたが、前回の山口~大分~京都で高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生があったとき、京都で殺処分に従事した養鶏場の従業員だったかで抗体が陽転した人が数人いました。プレ血清(従事前の血清)を採取していなかったため、「この防疫活動によって感染したのかは確定できない」という結論になってしまいましたが、他にどこでH5のインフルエンザに感染する機会があったというのだ、と考えれば、発生農場で感染したことはほぼ明らかでしょう。

 ただ、国内での新型インフルエンザ発生のリスクが東南アジアと同じか、というとやはり桁違いに東南アジアの方が危険です。

 1つめの理由は、現在東南アジアで定着してしまっているH5N1ウイルスが、元々ヒトに感染しやすい抗原性状を持っていることです。同じH5でも抗原性はいろいろあり、過去に日本で発生したH5はヒトには感染しにくいものでした。
 とはいっても、いつ日本に「ヒトに感染しやすい」タイプのウイルスが入るか判らないのですが、少なくとも東南アジアで今流行しているウイルスが渡り鳥によって日本に来る、ということは渡り鳥のルートからあまり心配しなくても良いようです。ヒトが持ち運ぶリスクは大きいのですが、それはまた別の話ですし。

 もう1つの大きな理由は、日本と東南アジアの養鶏産業の形態と防疫活動のあり方によるものです。

 日本の養鶏産業は、鶏はふ化場→育雛場→採卵農場→食鳥処理場というほぼ一方通行の移動形態で、成鶏が農場間を移動することはほぼありません。が、東南アジアでは生きた鶏の市場があって、そこで鶏が生きたまま移動しているのが一般的なのです。すると当然、ある農場で発生した場合に感染拡大するリスクが非常に大きくなります。というより感染拡大を阻止することがほとんど不可能になっています。
 もうひとつは、日本ではHPAIが発生した場合、法律で発症した鶏のみならず、その鶏と同居している全ての鶏を殺処分することになっていて、その法律は厳密に遂行されていますが、東南アジアでは国民の抵抗が大きくそれができていない状況にあります。
 さらにもうひとつ、東南アジアでは一般家庭で鶏を捌いている、ということが大きなリスク要因になっています。つまり生きた鶏が市場で売られていて、それを買って帰った一般市民が自宅で捌いて食べている、というわけです。これがどれだけリスクを増大させているかは理解できると思います。

 なので日本では、仮にヒトに親和性が高いH5N1ウイルスが養鶏場に侵入して、そこでHPAIが発生しても、それが「新型インフルエンザの発生」に繋がるリスクは非常に小さい、ということです。
 ない、とまでは言いませんが、少なくとも東南アジアの方が桁違いにリスクは大きいです。東南アジアで新型インフルエンザが出るか出ないか、ではなく"いつ出るか"が問題だ、という見解も多いです。
 なので「新型インフルエンザ対策」ということであれば、日本の養鶏場の対策を今以上に金をかけてやるより、外国(東南アジア)で発生したものを日本に入れない、という対策の方が急を要することであり、すなわちそれは鳥ではなくヒトの対策、ということになります。

 少なくとも鶏の方では、日本の鳥インフルエンザ対策は世界一と言っていいほど厳しいものです。弱毒型のインフルエンザでも200万羽を殺しましたからね・・・
 世界的にはHPAIの定義はH5またはH7であるだけでは不十分で、病原性が高いことがスタンダードになっています。なので低病原型のH5やH7が出た場合、HPAI発生とはしない国が大半ですので「全て殺処分」という防疫対策は実施しないのが普通です。
 ただ、それでうまく行っているかというとまったく逆で、放置(それなりの防疫措置はしているのですが・・)したがために高病原性に変異したときにはもう手が着けられなくなってしまった、という例はいくつもあるのです。
 なので日本で弱毒型H5が出たとき、いろいろありましたが最終的には全て殺処分したのは正解、と私は思っています。

>感染している鳥がいたとして、どのくらいのことを受ければ
>人は感染してしまうのでしょうか?

 それはそのウイルスによる、としか言えません。前述のとおり、同じH5であっても比較的ヒトに親和性が高いウイルスと低いウイルスがいますので。
 東南アジアタイプの場合、比較的ヒトに親和性が高いウイルスなのですが、それでもかなり濃密な接触がないと感染が成立していないように見受けられます。
 一般家庭で鶏を捌く週間が既にない日本では、養鶏場の従業者や防疫活動に従事する獣医師以外の一般市民が感染を受けるようなことは、まずあり得ないでしょう。

この回答への補足

Jagar39さん
本当に、ありがとう。

>発生農場で感染したことはほぼ明らかでしょう。

国内での感染する可能性はあるということですね。


>桁違いに東南アジアの方が危険です。

なるほど、東南アジアで定着してしまっているウイルスは、
ヒトに感染しやすい抗原性状を持っているからなのですね。


>東南アジアからの渡り鳥のルートからあまり心配しなくても良いようです。

そうですね、理解出来る。。

ということで、ヒトによる国内移動を阻止する方が大事なのですね。
(これは、徹底されてゆくのでしょうか?)(おそらく信頼して良いのかな)


>日本の養鶏産業は、・・・

はい、理解出来るのですが、 補鳥された鳥が処理場へ運ばれた時、その鳥の
中に確実に病気の鳥がいないのかどうか心配です。
ルールは存在するのですが、なにぶん忙しい仕事ですので置き去りにされることが
あるのではないか・・・心配はあります。


補鳥される方、処理場に来た鳥を処理ラインに掛けてゆく方々・・・これらの方は
かなり、環境は悪いと思います。

第三者から見て、もう少しは安心できるようなルールがあった方がいいかなと思います。
(マスクにしても、それってN95クリアーしたものなのか、14時間以上使用したのではないか)


>東南アジアタイプの場合、比較的ヒトに親和性が高いウイルスなのですが、
 それでもかなり濃密な接触がないと感染が成立していないように見受けられます。

そうですね、私も同感です、ですが、心配ではあります。

文面から感じてらっしゃるとは思いますが、私は近いところにいる者です。
第三者から見て安心といえるようにルールをさらに変えてくれることを
やってくれるよう促すことはやってみようと思います。

補足日時:2008/01/14 15:02
    • good
    • 0

 獣医師です。

ウイルスに専門知識を有しています。

 まず、「Aウイルス」とか「Bウイルス」という言い方はウイルスの型と混同しやすいので避けた方が話がしやすいですね。特にインフルエンザはA~Cの3つの型があって「インフルエンザA」とかいう言い方をしますから。

 さて、Q1ですが、これはそうとは限りません。
 No.1さんが挙げたリンクは、「この部位が変異すればヒト型レセプターとの親和性が高くなる」ことを解明した研究であって、必ずしも「鳥のウイルスがヒト型に変異した」という研究ではないのです。
 つまり鳥型のままヒトに感染して、ヒトの体内でヒト型に変異した可能性も高いですから、ヒトから分離したウイルスの解析では感染した時どうであったかは判りませんし、そもそもそんなところに興味もないでしょう。わざわざヒト型に変異してからヒトに感染するなんてあまり考えられないですから。

 つまり、鳥型のウイルスがヒトに感染してヒトの体内でヒト型に変異し、ヒトからヒトへの感染能を獲得する、という流れです。

 質問の時点で「Aウイルス」と「Bウイルス」というように「2つのウイルスは別物」としてしまっているので回答しにくいのですが、基本的には「Aウイルス」のままで鳥→ヒトの感染が起きています。

 Q2ですが、むしろ「ヒト→ヒト」型になれば病原性はマイルドになっていくでしょう。Bウイルス、つまりAウイルスのままヒトに感染したウイルスの方が(ややこしい・・)的に病原性は強いです。
 自然宿主から異種動物に感染したウイルスは、しばしば激烈な病原性を示すことがありますが、その新しい宿主に馴致して感染が拡大していく過程で病原性は低くなっていく傾向があります。
 それこそ過去のスペイン風邪、アジア風邪、香港風邪でのインフルエンザがこの好例ですし、他にもエイズやエボラ等の出血熱など、この例はたくさんあります。

 考えてみれば当たり前の話で、感染したヒトを数日の間に殺してしまうようなウイルスは、次のヒトに感染する機会が少ないため生き残れません。病原性がマイルドなタイプの株が生き残ることになるのは自然なことです。

 そもそも鶏に感染したインフルエンザウイルスが、自然宿主(カモ)と異なる種の動物に感染した結果の「狂い咲き」のようなウイルスです。
 数年前のアジアでの死亡例の記録を見ると、「多臓器不全」などという言葉が頻繁に出てきて背筋が寒くなりましたが(全身感染性を獲得したままヒトに感染したことを暗示しているので)、結局今のところ「ヒト→ヒト」感染はほとんど起きていません。
 ヒト→ヒト型になるには、単に抗原性が変異してレセプター親和性が高くなる他に、病原性がもっと低くならないと難しいでしょうね。でないと物理的に「他の人に感染させる」チャンスが大幅に減るからです。

 それでも人類が免疫を持っていないインフルエンザウイルスが登場すると、かなりの人的被害が出るでしょうが・・・
 現在の被害シミュレーションの最大の数値は、ほぼこのままの病原性でヒト→ヒトに容易に感染するウイルスが出現した場合、を想定しています。そういう可能性としてゼロではないのですが、まずゼロに近いとは思います。

 ちなみに、例えばマウスにインフルエンザウイルスを感染させるには、かなり大量のウイルスが必要ですが、一度マウスで継代したウイルス(つまりマウスに感染させて発病したマウスから回収したウイルス)は、もっと少ない量で次のマウスに感染させることができる、ということが判っています。
 まあこれも考えてみれば当たり前の話で、マウスの体内でマウスに親和性が高い方向に変異できたからこそ、感染→発病が成立したわけです。
 No.1さんが挙げたリンクも同じことを言っているわけです。

この回答への補足

Jagar39さん
こんにちは。
>基本的には「Aウイルス」のままで鳥→ヒトの感染が起きています。

実は、このように言って頂ける回答をまっていたところです。
私も、そのように理解していたのでそう思ってました。

さて、ここから質問の本質に入りたいです。

前記のとおり、トリ→トリのAウィルスでも人へ感染できるということ
なら、現在国内においてやっぱり危機は存在するということではないか
と感じているところです。

国内の発生は、冬(12~3月)このころが多いのですが、NHKさすがです、よくこの時期に放送したと思います。

民放では、利権がからんでやらなかっただろうと・・。
それに、東国原さんあたりが知れば止たと思います。

NHKでは、発生の原因が少し考えられない場合でしたが、現在
一番可能性があるのは、養鶏場からの発生でしょう。

過去の発生原因は、よくわからないのですが 野鳥の侵入は出来ない
構造のところで発生しており、ねずみ(ねずみ自体が感染というわけではないが・・・)が運んでいるのではないかと言われております。
現状では、全て完璧に閉じた空間を作るのは経済的に困難で、実際には
やっているところは一部だけです。

養鶏場がよくTVには映るのですが実はその後に人に関わるところが
あるのです。
そちらの方は、現在なにか対策しているのかというと・・・・
ペタオソロシスです。 その映像をyoutubeあたりにUPしたら
大騒ぎでしょう。

本当にそうなのかどうか、自分ではわからなかったので、今回
Aウィルスについて知りたいと考え聞いたところでした。

補足日時:2008/01/14 12:19
    • good
    • 0
この回答へのお礼

Jagar39さん
更に質問です。
感染している鳥がいたとして、どのくらいのことを受ければ
人は感染してしまうのでしょうか?

人→人の場合は、感染力は強いが病原性はマイルド。

鳥→人の場合は、感染力は、弱いが病原性は強い。

ということであれば、よほどのことを環境的に受けないと
トリから人への感染は、しないのでしょうか?

インドネシアくらいに、トリといっしょに寝たり(生活を共にしている)しないと感染しないのでしょうか?

お礼日時:2008/01/14 12:49

Q1:例えば、次のような変異が見つかっています。


http://www.jst.go.jp/pr/announce/20061116/index. …
なんらかの変異があった方がヒトに感染しやすいのは確かです。
Q2:致死性とヒトヒト感染とは必ずしも一致しません。
現在のH5N1はそこそこ死亡率が高いですが、ヒトヒト感染するようになったH5N1の死亡率が高いかどうかはなってみないとわかりません。
Bウイルスが死亡率90%だが、せいぜい1000人程度にしか感染できないなら900人が死亡します。しかし、ヒトヒト感染するウイルスが死亡率1%でも一億人に感染すると10万人死亡します。死亡者数は感染者数 X 死亡率です。ヒトヒト感染が怖いのはたとえ死亡率が低くても感染数が大きくなるために死亡数が増大する事が恐怖となっています。

この回答への補足

Q1:この質問に対して・・・なんらかの変異があった方がヒトに
  感染しやすいのは確かです。
  なるほど、厳密に言えばAウィルスとは別なのでしょうか?

と、するならば、国内で発生している鳥インフルエンザはAウィルス
までで、Bウィルスではなかったということでしょうか?


Q2:わかりやすい回答ありがとうございます。
  死亡者数は感染者数 X 死亡率です。
  納得です。
  しかし、Bウイルスでも、危ないことにはかわりないですね。

NHKの放送見て思ったことですが、日本(政府)の対応では
遅いとしか感じませんでした。
  

補足日時:2008/01/13 22:43
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!