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熱重量分析(TGA)を使って、ポリマーの熱的安定性を測定する際、試料の雰囲気を空気や窒素などに変える理由が分からず、困っています。
どなたか分かる方、教えて頂けないでしょうか?

A 回答 (1件)

特に専門というわけではありませんが、教養程度に。


TGAは温度を時間軸としてサンプルの重量を測定します。(ThermoGravimetric Analysis)
通常、温度による相転移で揮発成分がある場合、例えば結晶水の揮発などで重量は小さくなります。
雰囲気が空気の場合、有機物があると分解が起こる場合、ガスが発生して重量が小さくなります。
さらに成分が発火点を超えると燃焼し水や二酸化炭素などが生ずる場合は重量はその分小さくなり極端な場合灰分を残して、何もなくなってしまいます。
一方リンなど酸化により固体酸化物を与える成分が発火点を超えると複雑な挙動が見られることが期待できます。
一方、不活性雰囲気下では「燃焼」ということは考えなくて良いわけで、単純に「熱分解、pyrolysis」が生じたと信ずることが出来ます。
現在は単純にTGと呼ばれることの方が多いそうです。現在DTAと総合した装置になっていることの方が多いかも知れません。↓
http://www.siint.com/documents/technology/therma …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。非常にためになりました。

お礼日時:2008/02/07 15:52

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