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舌をかんだりやけどしたとき舌が痛みますが、これは身体地図の舌の部分に対応した脳の部分の活動の結果だと思います。味覚のようなものも舌が感じますが身体地図との関係はどのようになっているのでしょうか。

A 回答 (3件)

こんにちは。


「触覚」や「痛覚」といいますのは大脳皮質「体性感覚野」に入力され「体性感覚の連合野」で認知されます。
体性感覚器官というのは全身にありますので、
ここでは、
「何処に触れたのか」
「何処が痛いのか」
といった、このようなその感覚が発生した場所が脳内地図によって特定されます。
これに対しまして、「味覚受容器」といいますのは舌にしかありませんし、味覚の脳内地図は「味覚野」にあり、それは信号の発生した場所ではなく「味の種類」に対応していますので、我々の脳には「味覚」を始め「視覚」「聴覚」といったものが身体の何処で発生したのかを具体的に特定する機能はありません。
ですが、
「食べ物が舌に触れた感覚:触覚」と
「その食べ物の味:味覚」
この二つは別々の感覚野に入力されるのですが、我々の脳ではこれらは「同じ対象から同時入力された情報」として処理されます。
体性感覚では「触覚の発生場所」が舌であると特定され、味覚野では「その味の入力」が確認されます。ですから、脳はこの複数の情報を基にその味覚刺激の発生した場所を特定することができます。これを「空間認知」といい、我々はこれにより食べ物の味を舌で感じていると理解し、あるいはそれを経験的に学習することができます。

このように、「表在感覚」や「内臓感覚」といったものは脳内地図によってその場所を即座に知ることができますが、それ以上の細かい「状況判断」には複数の情報を基にした「空間認知」が必要となります。例えば、同じ痛覚でも手を上に挙げてぶつけたときは痛み上にありますし、下に下げているときは下に感じられます。
また、自分が今何処を見ているのかといった状況判断には頭の向きや目の動きといった内臓感覚に加え、「半規管感覚」なども用いられます。そして、このような身体の活動を監視する空間認知には「視覚連合野」が中心的な役割を持っており、
例えば、
「自分の口は今ミント味のガムを噛んでいる」
(味覚・触覚・運動感覚の統合)
我々は空間認知を行うことによってこのような身体の状況を視覚情報として自分の頭の中に思い描くことができます。これは「運動の可視化」であり、イメージ・トレーニングなどはこの空間認知を使って行います。
ですから、脳内地図といいますのは飽くまで「感覚入力」と「運動出力」に対応した原本であり、
「舌で味わう」
「目で見る」
「耳で聞く」
「頭で考える」
我々が日常このように感じられるのは、この原本を基にした空間認知によって生み出される「経験的な状況判断」ということになります。
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この回答へのお礼

統合作用というものが重要なのですね。興味深いご教示を感謝いたします。

お礼日時:2008/03/16 19:39

#1です。


>舌がそこにあるという感覚…
ご存知の様に筋肉には「位置感覚」がありません、動かしてみないとどこにあるか分らないのです。舌も舌自身の位置は動かしてみないと分りません。
一方味覚の方は、脳の上に感覚野がありますので、刺激されれば間違いなく味を感じます。
ですので、舌の運動と味覚の感知は分けて考えるべきでしょう。
一方視覚や痛覚はそれぞれ視覚野、痛覚野がありますので味覚と同じように的確に刺激を受けて受けて反応します。舌の上の痛覚野は味覚野の近くにあったと思います。
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この回答へのお礼

ご丁寧なご教示ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/16 10:28

これは脳の身体地図のことでしょうか、それならば舌に帰属される大脳表面に味覚部位がありますので、何も問題はない様に思います。

この回答への補足

舌がそこにあるという感覚と味覚がそこで感じられるという感覚が重なっているように思えるわけです。網膜の資格と痛覚などと同じ問題かと思っています。

補足日時:2008/03/16 05:15
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。補足を書きましたが資格は視覚のミスです。すみませんでした。

お礼日時:2008/03/16 05:22

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