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看護学生の者です。
教科書に「貧血になると、新陳代謝の低下により、皮膚や粘膜の感染を起こしやすい」と書かれていたのですが、皮膚や粘膜の感染とは具体的にどうなることなのでしょうか。

A 回答 (2件)

血液内科医です。

貧血の主症状としては、皮膚の感染はあまり典型的ではないと思われます。一般的に、鉄欠乏性貧血の際に見られるPlummer-Vinson症候群やvitB12の欠乏によるHunter舌炎などが粘膜障害としては有名ですが、これらは感染によるものではなく、組織鉄の欠乏、vitB12の欠乏などが原因と考えられています。しかし舌炎、口角炎が起こると、2次的に同部に感染が起こってもおかしくはないと思われます。
ただし、慢性の鉄欠乏状態がIgG、IgA、IgMの低下を引き起こし、宿主体液性免疫の低下から感染を繰り返す症例があることが知られており、特に、IgAが腸管などの粘膜の免疫に関与していることから、腸管からの感染防御機能が低下することは考えられます。
また、MPO反応の低下など、好中球殺菌能の低下を示唆する所見を認める場合もあり、これにより易感染状態となることも考えられます。
ちなみに、貧血を引き起こす疾患の内、再生不良性貧血、MDS、白血病など赤血球系以外の異常(白血球系の数、量などの異常)を認める疾患では、皮膚、粘膜に限らず易感染状態となります。
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外界の刺激に弱くなって感染しやすいという事では


ないでしょうか?(そこいらへんの雑菌にやられやすく
なるとか)
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