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基礎医学研究がしたい場合、どのような進路が主流なんでしょうか?

私の薄い知識では下の3つ程考えております。


1、医学部(6年)→初期研修(2年)→博士課程(4年)→ポスドク→………(ポスドクまで計12年)

2、医学部(6年)→博士課程(4年)→ポスドク→………(計10年)

3、理系学部生物、生命科学系(4年)→医学研究科修士(2年)→博士課程(3年)→ポスドク→………(計9年)


医師免許の研究においての有益性を考えて、1の進路を真剣に考えておりますが、

やはり1のような進路は学位が欲しい、開業医志望のような人のたどる道なのでしょうか?

2、3のような進路も考えていますが事実上、医師免許はなく研究内容も制限されそうで…

何かドバイスを頂ければ幸いです。

A 回答 (10件)

No.4の呼吸器内科医です。


基礎医学の教授になるのに医師免許が必要かどうかは教授会次第でしょうが…。気になったのでちょっと調べてみました。

東京大学の基礎医学教室の31教室中21教室がHPを持っていました。
その内、10名が医学部卒でした。(MDと書いてあったり、医学部卒、また医籍登録検索で同姓同名も医師と判断しました。)

ちなみに私の母校の地方医大では、11教室(非常に少ない…)中、8人が医学部卒でした。意外に地方医大(特に単科大)の教授会の方が「医師じゃないと…」となるのかもしれませんね…。

東大の結果からすると、別に医師でなくても、と思ったのですが地方医大の例をみるとどうでしょうね…。「医学部教授を目指すのが最終目標」であれば医学部を出ておくのも悪くないのかもしれませんね。
ただし私の経験上、年下の理学部の人に業績で必ず負けます。とくにポスドクのFellowship(奨学金)の審査基準も半分は業績なので…。大学院の4年間でFirst論文が3つは欲しいところです。

医学部へ行くとした場合の裏ワザ?ですが、私は医学部4年生の時にとある基礎教室に数か月出入りして、その時にオートクレーブの使い方や無菌操作、細胞培養、ELISA、Western Blot、PCRを習いました。論文を書くまでは当然至りませんでしたが、その後の大学院での実験はスムーズにできました。
「ちょっとでも知っている」ということは有利ですし、臨床教室の教官の実験は我流だったり微妙だったりもします。そういった意味では基礎の授業がある3、4年生に教室に出入りするのはお勧めです。
参考になれば幸いです。
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A No7です。

かけてますか。私は論文もバンバン書いてますし(但し工学部ですが)、いぜんは医学部にいましたので医学部の現状も知っていて書いているんですけどね。

もちろんrareなケースであるのは承知の上です。
まず、本質問は、基礎医学の研究の進路の主ルートを聞いているんです。最終的には難しかろうがなんだろうが、医学部の教授が主ルートでしょう。他の学部の教授はいようがいまいが傍流だと考えて書いています。
その上で、准教授までは、医師免許なしでも多くいます。要は、医師免許を持った、基礎講座の教授が自分の研究に力のある研究者を雇うからです。しかし、教授選では、医師免許の有無が影響することは結構多いです。
もちろん業績が出しやすいところは学部を問いません。しかし、医師免許を持っていないよりは持っていた方が最終的には決め手になります。

ここで、いくら業績を出せる環境かどうかを云々しても始まりません。質問の3択いずれもケースバイケースです。准教授まではどれでもかまいません。どのコースにもよい研究環境のところもあれば悪いところもあります。しかし最終的には医師免許を持っていることが、医学部教授になるのはかなり利いてきます。それで1といっているのです。
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論文を書くのに1,2は不適であると私は思うので、ポスドクになってもそれから先のポストへ就くのは競争に負けると思います。


准教授になってから教授になるときにって、そこまでいくのに業績はどうやって出すのか?
その視点がANo7様にはないです。
実際に臨床医のANo4様や基礎医学研究をやっているANo1様のおっしゃる通りだと思います。

そもそも医学部で教授になるのはよほどすごい業績をあげた人であり、
その中で医師免許があるという人ですので。
そんな業績をあげた医師免許をもった人というのは、Natureなどの良いジャーナル系をどんどん出す研究室にいて、それにかかわることができる一握りです、昔はとうあれ今の現実的に。
普通の医学部の研究室ではだめですよ。

別に医師免許がなくて格下のところに行かざるを得ないということでなく、現在のポストの空きがほとんどないので、
そういうところしか行く場がないのは理学部で業績をあげた人も行くことになる可能性が多きいですし、
医師免許を持っていても業績がなくて医学部で教授選に落ちても、そういうところに行くことだってあります。そういう同僚がいます。

あくまで業績を出す環境を一番に考えて、そんな環境であれば医師免許があった方がいいくらいなもんです。
しかし、業績をだすことができる環境というのは医学部であるとほんの一握りのところであり、それは運にもよります。同じところにいてもテーマがってよかったってこともありますから。
理学部でもというか、研究やっている人はみんな競争です。

あくまで業績を出しやすいところ、これがどこかはANo4様やANo1様の回答からもわかると思います。
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准教授まで医学部で、理学部の教授に移る。

理論上可能(絶対無いとは言いません、よほどのすごい業績を上げれば可能)です。しかし、理学部には理学部の競争がありますからね。格下のところ(教育中心で実際研究できないような所)になる可能性は大です。私は、そういう人を多く見てきました。

やはり一番無難のはケース1だと思います。
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今の世の中、准教授(助教授)までなるのが大変ですから・・・。


そこまでなってしまうと別に医学部で教授にならなくても理学部とかでもいいと思うでしょうし・・・。

准教授にいくまでの業績=論文をどう出すかってことが、まずは重要かと思います。
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一生収入は少なくてよいから研究者でいたいというなら皆さん正解でしょう。

でも、基礎医学を研究して、最後、45も過ぎれば教授になりたいと思うんじゃないですか。その時、医師免許が無いことが響くことは結構ありますよ。私が以前いた医学部でも、教授選で負けて、転出していく助教授は殆ど医師免許なしの人でした。
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基礎研究もしている呼吸器内科医です。



No.1,2,3の方が回答されている通りだと思います。質問者様が基礎医学とくに再生医療などを研究したいと考えているのであれば、理学部などに行くべきです(3ですね)。

基礎研究をする上で、医学部卒(要するに医師免許)であるメリットは全くありません。疾患に特異的な研究で患者さんから検体をとるには医師免許が必要ですが、それは共同研究ですればいいだけですし、そういった研究はどちらかといえば臨床医のやる研究です。また過去の回答で「予備実験のために自分で採血」みたいな回答があったと思いますが、誰からとるんでしょうね? 自分で自分からとるのは、困難ですよ(やろうと思えばできますが…)。それよりは教室に学位をとりに来た臨床医にやってもらえばいいだけです。

1、医学部(6年)→初期研修(2年)→博士課程(4年)→ポスドク

この進路はあまり具体的ではないですね。
博士課程はどこの教室にするのでしょうか?臨床系であれば博士課程に入る前に後期研修を勧められると思います。もしくは大学院に所属しつつ大学病院の臨床業務をすることになります。2年間の初期研修はただのお客さんです。臨床医としてのスキルはほとんど上がらないと考えてください。
逆に基礎系の教室に行くのであれば、2年間の初期研修は無意味です。2の進路にすべきでしょう。ちなみに開業するのであれば、ポスドクになる必要はないですよね。学位をもらったら、さっさと一般病院に出て臨床をしないと医師として使い物にならなくなります。

もし質問者様が具体的な医師免許の有用性の例をお考えでしたら、補足で追加してください。分かることであれば返答します。

参考になれば幸いです。
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基礎医学といってもいろんな分野があるのですよ。


解剖とか生理学、ウイルス学、病理、法医学、あと大学によって名前が違ったりもしますが、健康政策とかこういう方面は1のコースの人が主流です。
ただあなたは再生医療が希望で、分子生物、細胞工学あたりを研究したいのでしょう?こういう方面はガチガチの分子屋さんですよ。理学部工学部出身者が頑張っている分野です。京大の長田重一さんの研究室のメンバーでも見てください。
医師免持ちで、例えば整形の医局に所属して学位をとりに基礎に回してもらって、その後も残る、というパターンもあり得ます。

本気で最先端のサイエンスに取り組みたいのなら、東大京大阪大あたりの理、工、農で生物学ないしは細胞工学を修めて、これはという研究室に進むしかないでしょう。
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私は理学部の教員ですが、


どうして医師免許を持っている方が基礎研究に有利と考える人がいるのか逆に疑問です。

医師免許は、人に直接アプローチするときにしか必要ないですよ。
人から血をとったりなど、材料を直接人から取るときとかですっけ?
ちなみにES細胞は別に医師免許がなくても扱えます。
直接人からとってくるとかしない限り、人の細胞は培養出来ますし。

あと、人に何かを注射するとかは医師免許が必要ですかね。
でも、人に何かを注射するときってすでに基礎研究を終えて
いろいろやって最終段階の話です。

他に医師免許がなければできないことって何だったでしょうか・・・。

質問者さんは、基礎研究における医師免許の有用性とは何であると思っていらっしゃるのでしょうか?

そのことがわかれば、
医師免許をとった方がいいと思うから1、2に進む方がいいと思う
とかアドバイスできるのですが・・・・。

医学部にいって医師にならずに研究者になりたいという人は何が利点であると思っていらっしゃるかわからないんですよね・・・。

幅が広がるってよく言われますが、人体と病気と薬に知識があっても
実験ができないのであれば、その知識を活かすことができないで終わっちゃいますよね・・・。
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医学部でポスドクをやっているものです。

理学部出身です。
端的にいえば、1,2,3のどれも基礎医学研究はできます。
ただ研究者になりたい、研究で飯を食いたいということでしょうか?

その場合は、まず間違いがないのはどれも茨の道であり、
かつ正解はありません。人によってどれにするかあると思います。
しかし、客観的にどうしようもない事実を書き込みさせていただきます。

まず、医師免許ですが、研究においての有益性はほとんどありません。
医学部の場合に限ってですが、最終的に教授になるときに、
審査する他の教授から「医師免許がないと・・・ねぇ」ということはあるかもしれませんが、准教授以下にはなんのアドバンテージはないです。
そもそも、准教授どころか、任期のないポストに就くのが難しいのですから、こと基礎研究について医師免許の有用性はないと私は断言します。
私の研究室は教授は医者ですが、准教授以下、すべて理学部農学部出身です。

1,2についてですが、医学部の6年間では研究のスキル、実験のスキルは全く身につきません。理学部で言うところの3年生程度です。
つまり卒論を書いた4年生に比べて、実験はできないです。

まず、私が言いたいことの1番目です。
「医師免許は研究に関係ない。また、医学部を卒業した時点での実験スキルは0である」ということです。

また、最近の研究職は任期があるのがほとんどです。ポスドク、助教はもちろんのこと(任期2~5年)、准教授や教授ですらそうである場合があります。

任期があり、もうひとつ重要なことは、「年齢制限がある」ということです。ポスドク、助教はほとんどが35歳までしか雇ってもらえません。
これが私の言いたいことの2番目です。
「年制制限がある」

次に、ポストを渡り歩くためには業績=論文が必要です。通常は博士課程~ポスドク、助教の間に論文を稼ぎます。
そして、次のポストを狙うわけです。もしも、業績=論文が稼げないと次のポストはありません。任期があるポスドクですら、博士課程のうちに2~4本論文を書いておかないとなれないです。

これが私の言いたいこと3番目です。
「業績を上げないとポストは得られない」

さて、この3つの事実を併せて考えてみた場合、どうでしょうか?

年齢を逆算した場合、
1の場合最短で26歳から実験のイロハを学び始め4年で学位取得、この時点で30歳です。
2の場合は、28歳です。
3の場合は学部4年生~修士2年~博士3年(医学研究科は4年であることろもある)、この間実験をして論文を稼ぐことができます。
そして、博士取得時点で27歳です。

わかりやすく書くと
0からのスタート30歳の1番目
0からのスタート28歳の2番目
頑張り次第で業績を稼いだ27歳からのポスドクの3番目

そして35歳までの修行可能期間でさらに高見へ、次のポストを得るために・・・。

どうでしょうか?

しかしながら1,2はもしも研究をドロップアウトした場合、
医師としてやっていくという保険があります(実際医師として途中からやっていけるかは私はわかりませんが)。

他にも似たような質問がありましたので、参考までに。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3907233.html
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3906249.html
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