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友人から「看護学部として独立しているのと、医学部の中にある看護(医学部看護学科や医学部保健学科看護学専攻)は何が違うの?」と聞かれました。
看護の有名大学というと千葉大学や慶應大学・聖路加大学・日赤大学がありますが、どれも看護の独立学部です(聖路加・日赤は単科なので仕方ないですが・・・)。なので、「看護の勉強がしっかりできるかどうかかな?」と曖昧な答えを言ってしまいました。実際はどうなんでしょうか?

多くの国立大学が医学部の中に看護がありますが、千葉大のように医学部と看護学部がある大学もあります。どちらも、看護師・保健師の養成に必要なカリキュラムはあり、実際には変わらないとも思うのですが、医学部の中にある場合、医学科のついでのような学科だから、看護学部がしっかりあるとこの方がいいよと聞いたこともあります。
個人的には医学部の中に入ってるなんてカッコいいと思うのですが(単純な発想ですみません^^;)、医学部の中になくても医学部生と交流はできますし、看護学部でも基礎医学を教えに来るのは医師だときいているので看護師養成に必要な医学の授業も差はないと思います。やはり、学部として独立している方が看護師の教育(専門分野)という点では優れているのでしょうか?
医学部の中にあることと、看護が独立した学部であることのメリット・デメリットをもし知っていましたら教えてください。
また、医学部の中に学科としてあっても、キャンパスが違い交流がない大学もあるようです。そういう大学はなぜ看護学部にしないんでしょうか?

A 回答 (3件)

看護大学の教員をしています。


看護教育の根幹の部分は、国が定めていますので、学部になっていようとなっていまいと、免許を取るという学生の立場ではあまり関係ないと思います。むしろ大学別に教育の特色を出していると思いますので、そういうところで自分にあったところを選んだほうがよいでしょう。

データがあるわけではありませんが、国立の医学部などでは、医学科で教授になれなかった医師が、看護学科や保健学科の教授になることがままあって、医学科が植民地化しているなんていわれることがありますね。
医学部があると附属病院があって、いい教育が受けられると勘違いしている受験生もいるようなのですが、附属病院とキャンパスが離れている大学もあるし、結局は大学側との連携が取れているかが重要で、附属病院かどうかなんてあまり関係ないように思います。(むしろ患者さんの入院期間が短いし、特殊な病気の人も多いので、実習施設としては不適当な場合も多いのですよ)

学部や大学院の運営とか大規模な研究プロジェクトのこと等を考えると、看護の単科大学や学部として独立している方が、他の学科や学部との横並びで考えなくてすむので(大人の事情です。)、意見を出しやすいのかなと思います。今、大学が乱立している状況で教員の質についても色々言われているご時勢なので・・・意見を出せるだけの能力がある教員がそろっているかというのも内部事情としてはあるでしょうけど、いずれにしても学部の学生さんには、あまり関係ないと思います。

>なぜ看護学部にしないのでしょうか?
 そのようにするメリットが経営や研究教育面で、大学にないのだと思います。首都大学東京や大阪府立大学では、別大学としてあった保健・看護系の大学を統合する動きなどもあります。
 慶応も藤沢キャンパスに別の学部があったことで、敷地の面などで看護学部を作りやすかったのかもしれません。もしなければ、医学部看護学科として信濃町にキャンパスがあったかもしれませんね。(これは憶測です。)
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この回答へのお礼

実際に大学の内部を知っている方からの回答で勉強になりました。ありがとうございます。私は高校の看護科を出て看護の仕事を1年ほどしてました。でも、もともと地域保健や自宅出産とか生活に密着した看護に興味を持って看護の道に入ったので、保健師・助産師志望だったんです。病院を辞め、やっと地元の看護大にこの4月から通うことになってます。そこは看護学部しかないという話しから、医学部の看護と何が違うのかという話しになったんです(^^;)
学部の設置の問題など、すごく良く分かりました。大学の運営とか大人の事情なんですね(@@)
「国立の医学部などでは、医学科で教授になれなかった医師が、看護学科や保健学科の教授になることがままあって、医学科が植民地化しているなんていわれることがありますね。
」←私が聞いた話もこれです!医学部内にあると医学科の附属みたいな感じで、看護の教授たちに大きな力はないって話しです。・・・やはりそういった部分もあるんですね。

お礼日時:2008/02/18 16:52

私も他の方たちの回答の通りだと思いますよ。



看護の大学教育は最近盛んになってきたので、元々はなかったものです。看護教育を始めるにあたり、カリキュラム上の基礎教育が医学部の中にあった方が効率がよく、病理や解剖の授業の教員が医学部で願いできるなど教育体制を作るのが楽だったんだと思います。
ただそれだけですから、けして医学部の中にある看護が優秀な教育を受けてるわけではないと思います。
むしろ、看護学部の方が、学部として存在する分、教授の研究のしやすさや、発言力など大人の事情面で不利にならない・・・しいては学生の看護教育を受ける環境が整ったり、より充実したりすると考えられます。
大学でいえば学部→学科→専攻の順ですから、細分化されないほうが看護を学ぶ体制や学内での力は強いはずです。看護学部なら力はあるでしょう。医学部看護学科は医学科の教授の力が圧倒的に強く、看護学科長が最高の地位でしょうね(下手したら看護学科長ですら医学科所属の教員です)。医学部保健学科看護学専攻なら、医学科の力がやはり強く、保健学科長も他の専攻(リハや検査など)の教授陣で埋まっていれば、看護の最高地位は専攻科長のようなところです。つまり、医学部の中にあったり、保健学科があって専攻としてあるよりは、看護学部としてあるほうが良い場合が多いと思います。もちろん、看護師になる学生にとっては、どんな体制の大学を出ても同じでしょうがね(^^)
新設の大学も多いので看護学部ならなんでもいいという安易な考えはできませんが、それは医学部看護学科や医学部保健学科(看護)なども同様に教育力には差がありますので、看護学部であることのメリットはそういったことを除いてもあると思います。
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この回答へのお礼

可能性の問題として、医学部看護学科や医学部保健学科看護学専攻よりも、看護学部である方が様々な面で優遇されたり、学内での地位があるっていう事情がよく分かりました☆
看護が独立した学問だと考えると、「看護学部」というように独立している方がいい様な気がしてきました。回答ありがとうございました!

お礼日時:2008/02/18 19:33

千葉大の看護学部は、医学部と同じキャンパスにありますよ。

この2学部しかないキャンパスなので、交流は多いようですよ。そういう意味合いでは、ご質問の意味でのデメリットはありません。
学部が独立していることの最大のメリットは、教授陣、設備なども独立していることです。
独立している理由は、歴史的な経緯としかいえませんが、学部として対等にあるというのは、それだけでデメリットを消せていると思います。
ホントかどうか知りませんが、付属の病院で看護師の力が強いという噂を良く聞きましたが、そういうことかと思います。
医師のサポート以前に、看護学は独立した技術ですから、専門に学べる環境は大切だと思いますよ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
学部に「昇格」といった言い方もききますし、「教授陣、設備なども独立~学部として対等」というように、やはり学部である方が色々と充実するんですね(@@)
potachieさんが仰るように、看護は独自の学問ですもんね!学部として充実していた方が教育を受ける環境としてもやっぱりいいかも・・・と思いました。

お礼日時:2008/02/18 16:28

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