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よく原発事故のとき「放射能漏れの心配はありません」と
聞きますが、漏れたらすぐに死んでしまうのでしょうか?

この歳になって恥ずかしい話ですが、放射能がよく分からないんです。
何故放射能で死ぬのでしょうか?
どういった影響というか害が出るのですか?
(即死状態になるって事ですか?)

出来れば・・分かりやすく教えてくれませんか?

A 回答 (5件)

新聞記事なんかでも「放射能」と「放射線」がごっちゃになったいるのがいつも気になっていたので、その観点からひとこと。



参考 URL にもありますが、放射能とは放射線を出す物質のことで、放射線とは、簡単にエネルギーのようなものとお考えください。no.1 さんのご回答にある日常微量に浴びるのは(宇宙から、あるいは地中からの)放射線です。

人体への影響は、基本的に放射線で生じます。no.3 さんのご回答のように非常に高レベルの放射線は死に至りますが、うまく利用することで癌治療にも使われたりします。放射線の種類にもよりますが、鉛の板などで遮蔽するか、遠くに逃げるなどで、放射線の悪影響を少なくすることができます。放射線の影響で癌が発生する事が多いのは、放射線が遺伝子を傷つけるからです。

一方、放射能は物質です。体についたら、そこから放射線がでますので、人体に影響がでますが、物質ですので洗い流すことができます。やっかいなのは、放射能の微粒子をほんの微量でも肺に吸い込んでしまうと、取り除くことができず、弱いながらも長時間(場合によっては何十年も!)放射線を出しますので、年月を経て肺癌などを煩うようになります。これを内部被曝と呼んでいます。

原発関係の事故では、放射線が漏れる場合と、放射能がもれる場合があります。例えば、

http://ja.wikipedia.org/wiki/東海村JCO臨界事故

では非常に高いレベルの放射線を浴びた影響で2人が亡くなりました。一方、チェルノブイリの周辺には、事故でまき散らされた放射能が今も残っており、近くに行くと、そこからの放射線を浴びますし、放射能を吸い込んでしまう事もあるでしょう。

注意しなければならないのは、放射「能」漏れなのか、放射「線」漏れなのかで、対処する方法が全く違うことです。放射能漏れの場合、その物質を浴びない、吸入しないことが大事なので、マスクをする、外出しないで家にこもる、浴びてしまったら服を廃棄してシャワーで洗い流す、などの対処が有効です。しかしながら、臨界事故のように高レベルの放射線だけが漏れている場合は、木造家屋では防ぎようがありませんので、できるだけ速く、現場から遠ざかることが重要です。

原爆や水爆では、爆発の瞬間、爆発のエネルギ-(熱や爆風)と同時に非常に高いレベルの放射線が出ます。その後、灰となって放射能が降り注ぎます。ですので、最初の爆発をしのげたら、放射能を避ける工夫を考えるべきでしょう。

原子炉では、放射能が漏れないように格納容器とよばれる鋼鉄製の容器の中で核反応するようになっております。一方、放射線に関しては、外部に漏れ出さないよう、分厚いコンクリート等で格納容器の外側が覆われています。

放射能が臨界を超えると一気に高い放射線がでますので、遠くに逃げることが重要です。原子力を扱う施設では臨界事故の訓練が定期的に行われており、臨界事故の警報が発せられた時には、速やかに建物の外に出る練習をしていますし、そのための非常用の通路や階段が確保されています。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/放射能
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この回答へのお礼

アクセスが出来なかったのでお礼が遅くなって
すいませんでした!

放射能と放射線の2種類の被害があるんですか!
今までは放射能だけが怖いものだと思っていましたので
ここで質問してよかったです。

とても詳しく説明して下さって有難うございました。
対処法も分かり、もし万が一の時はこのように
非難したいと心の準備も持つ事が出来ました。

お礼日時:2008/04/18 20:59

ちょっと補足です。

原発は、火力発電のように原油等を燃やしたりしません。でも高い煙突がありますよね。不思議に思いませんか?
原発は、運転していると、原子炉格納容器から、微量ながらも放射能物質(ガス)が漏れます。そうすると、建物内で作業する下請け作業員とか、電力会社の方たちが被爆の危険が高くなります。なので、そういう放射能を含んだガスを高い煙突から屋外に撒き散らしているのです。
また、建物内の圧力が低いほうが、万一放射能漏れが起きたとき、建物外に漏れる危険性が少なくなります。なので、内部の空気を抜きますが、その抜いた空気をばら撒くためにも使われていますね。

もちろん、煙突に行くまでに、除去フィルターが入っているようですが、どうしても放射能を100%除去なんてできません。

で、計算上、高い煙突からばら撒いた放射能が、地上に落下するとき、とても薄くなっているので「安全」といっているのですね。

「周囲に毒をばら撒いているけど、とても濃度が薄いので安全です」っていうのに似ているかもしれません。まあ、イラクでの劣化ウラン弾の放射能被害もアメリカ政府によると、無いそうですから、同じように無いということなんでしょう。
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この回答へのお礼

アクセスが出来なくてお礼が遅くなってしまい
すいませんでした。

原発に煙突・・確かに不思議ですね。
やっぱりどうしても外に出さざるをえない状態なのでしょうか・・
作業員の方達の安全も大事ですし、周りの住民の安全も確保と
なると難しいんでしょうね。
安全だと言い切る事が出来ないのは複雑です・・

ありがとうございました!

お礼日時:2008/04/18 21:04

放射能で即死というのは非常に強いレベルの放射線を浴びないと無理です。


放射能を浴びると細胞が壊死していきますから、1~2分の内に全身から血を流して死ぬでしょう。
かつてのチェルノブイリの原発の作業員はこんな感じだったと思われます。

メルトダウンは例外中の例外として、施設はかなり頑丈にできていますから
通常の放射能漏れはここまでひどくなることはなく、
近隣住民の場合は距離に応じて更に放射能のレベルが下がりますから
現実的にはガンの発生率が切実な問題になってきます。

ところがこの種の問題を明確に扱ったテーマが少ないのです。
あなたの感じるように漠然としているのです。
結局、自然界よりは多いレベルだけど人体には影響しないレベルの放射能が毎日出ています。
でも、毎日ですから・・・当地に住むとなると勇気が要りますね。

物理的な話をしますと波長の短い電磁波はエネルギーが大きく大変危険なのです。
ギリギリ安全な電磁波って何か分かりますか?紫色の光なのです。
紫色より波長が短い紫外線以下が人体に有害とされています。
更に波長を短くしていくと紫外線の強さが増し、やがてガンマ線やX線に到達します。

これらの強い光が細胞に当たると突然変異する確率が高まります。
1個でもガン細胞に変異すればアウトです。まさしくこれが怖いのです。

煙草の喫煙や受動喫煙もこの確率を上げる行為です。
おそらく喫煙の方が放射能漏れより発ガン率は高いと思われます。
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この回答へのお礼

大変詳しくありがとうございます。
細胞が壊死するので死ぬんですね。

そうなんです。TVでもこういったテーマの番組って
滅多に見かけないし、もっと危険だというのを知らせてほしいですね。

癌細胞に突然変異怖いですね。
いきなり自分の体内で癌細胞が出来てしまって死ぬのは
とても怖いです。。考えただけで夜も眠れなくなってしまいます。
私の家系は癌で亡くなった人が多いので
もしかしたら私も癌になるんだろう・・とか悲観してしまいます。

お礼日時:2008/04/17 21:44

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84% …

上記サイトは放射線障害の説明が詳しく書かれています。
「放射線に被曝することにより発生する身体的障害」の事です。
お読みになればおおよその事が分ります。
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この回答へのお礼

サイト紹介ありがとうございます。
怖いものなのですね。
事故が起こらないように願うばかりです。

お礼日時:2008/04/17 21:38

放射能は簡単にイメージするなら火から発生する熱のようなものです。


ただ、その目に見えない物質が体を透過すると人体に様々な影響があるのです。

一概に放射能漏れと言っても影響は放射線量によります。
また、放射能の線源から離れればその分影響は弱くなります(距離の逆2乗に比例する)。

私たちは医療の現場でもそうですが、大地や宇宙などから日常的に放射能にさらされています。しかし、その量は非常に小さいためほとんど影響はないのです

放射能の影響はその量などにより白血球の一時的な減少から皮膚炎、脱毛、潰瘍、または遺伝的な影響や白血病、癌などがあります。

さらには一度にかなりの量の放射能を浴びると、骨髄死(造血機能が障害され、それに伴う感染症や出血が原因で2~4週で死亡)、胃腸死(小腸粘膜の障害による下痢、脱水のため3~4日で死亡)、中枢神経死(被爆直後に記憶喪失、痙攣が起こり1~2日以内に死亡)などの障害が出ます。しかし、これらは放射能漏れの事故で現場のすぐそばにいて、かなりの量を浴びた人など、かなりまれな事例になるでしょう。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。
すぐに死んでしまうのかと思っていました。
大量に浴びないと即死にはならないんですね。
原発事故の時ドキドキしてしまいましたが、距離はかなり離れて
いたので、この解説で安心できました。

胃腸死にもなってしまうんですか!!
初めて知りました。怖いですね!!

お礼日時:2008/04/17 21:35

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