中高生のころwillは未来形だと習い特に疑問も持たずに使ってきたのですが、最近英語の勉強をし始めてこれに違和感を感じるようになりました。というのは、どうも参考書を読むとwillは「なりゆきから起こること」を表わしていおり未来というよりも意志や推量のニュアンスのほうが強いような気がするのです。たとえば
I will give you my answer tomorrow.
という例文があるのですが、私の持っている本では未来を表す表現の項目に使われており「明日返事をします」と訳があるのですが、これは確かに「この先」何をするのかを説明しているとは思うのですが、それよりも意志を表すニュアンスのほうが強い、というよりも、学校で習うところの未来形自体が意志や推量を含んでいる?ような気がするのです。(特に確定的な先のことを表す時はbe going to を使うようですし・・・)あえてwillを未来形と教えるのには何か理由があるのでしょうか?ちょっとわかりにくい質問になってしまったのですが、このような考え方って間違ってますか?
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
とても良い着眼点だと思います。
言わんとしていることはよく分かります。
そもそも、英語には未来形なんてものはないのです。
ここでもう少し細かく言うのならば、フランス語などではwillのような助動詞の力を借りずとも動詞そのものを独自に活用させた正真正銘の"未来形"があるのに対して、「英語には現在時制や過去時制という動詞の活用はあるものの、未来時制の活用はない」ということです。
そのため、"現在における"これから先への予測や推量であったり、「これから先にきっとこうするんだ!」という意思表明という形で表すしか方法がないわけです。
そこで使われるのが、willであったりbe going toであったり、be about toであったり、現在進行形による近接未来などなどを使って表現するわけです。
注意して欲しいのは、willは正確には時制としては"現在"なのです。
そのため時々勘違いされている方がいるのですが、willのある文章ではtomorrowのような明らかに未来を表す副詞が必ず必要かというと、そうではないのです。
ただ、他の未来活用を持つ言語との比較を用いつつの英語教授において都合が悪いと思われるためなのか、「"will+原形"で未来形」のようにされることが多いように個人的には感じます。
皆様ご回答ありがとうございます。特にParismadam様におきまして「at in の使い分け」に続いて連続して回答していただいてありがとうございます。
皆様のアドバイスのおかげで少しずつですがwillのニュアンスが掴めてきた感じがします。英語には未来時制の活用がないというのはとても参考になりました。willに限らず助動詞と言うのは基本でありながらも奥がとても深いですね。また言語が違う以上すべてを日本語として理解するのは難しいということも痛感させられました。英語を英語として理解する力を今後養えていけたらなと思います。ありがとうございました&今後ともよろしくお願いいたします。
No.5
- 回答日時:
こんにちは!
言語学的知識ゼロの人間ですので、口を挟むのが気が引けるのですが...
どんなものでもそうですが、will という言葉は、実際はこういう本質なんだ、一般に言われていることは全部嘘だ、という考え方は、私にはどうしても compulsive に思えるのです。
×He is twenty next year. と言えば意味はまず取り違えられませんので、will なんか要らないですね。中国語や日本語みたいに、来年をつければ未来であることは自明ですからその他の部分を変えなくてもいいという立場はなりたちます。
でも実際には上の英語は間違いだという取り扱いをされてしまいます。ということは、英語は、日本語や中国語とは違った言語的 integrity を選んだのだと了解し尊重するしかないと思うのです。
そして未来形が存在しないので、意志を表すwillを法助動詞化して、未来の文につけるようにしたのだと思います。(歴史的経緯は、英語学専門の方々の回答の方を信じて下さい☆)
で、He will be twenty next year.としなければいけないということに...
それを教えるには、私ならやはり、be の未来形は、will be だ、と、形から教えます。もしこれを、意志の話しからもっていこうとすると、中学生の頭には無理です。(私の頭にもほぼ無理です。)
時間自体が、はっきりしない謎のようなものですね。その中で生きているわれわれの言語体系が、やはりその謎のような曖昧さを引き継いでしまうのはやむを得ないことだと思うのです。
おっしゃることは正鵠を射ていると思うのですが、学校で未来形を教えていることには、それなりの妥当性があると感じています。
以上、かぼちゃのような頭の中の言語学与太話で恐縮ですが、ご参考までに申し上げます。
No.4
- 回答日時:
ご質問の仕方から、文法用語による分類よりも(本を見ればわかりますよね)、willをどう捉えたら理解しやすいか?というご質問だとおもいますので、それに沿って書きます。
英語には形や型やフォームとしての、未来形はないといわれます。
文章は過去、現在、未来を表すことはできます。そのとき、形(もしくは型)として、動詞の過去(形)や現在(形)はあります。これらは、文法では「時制」という訳が当てられ、英語ではtenseと呼びます。しかし、英語には未来形(未来時制)がなく、英語圏の人も「英語には未来tenseがない」と言います。
このため未来を描くときは、willのような助動詞で、未来のことを語ります(描きます)。
このとき、willを用いた文や会話が表すのは、現時点や話者が話した時点などから、時間軸で「未来のこと」をさし、かつ、「それが本当に起こるかどうかまでは言明していない/断言できない」ような時間の流れを描いています。
さて、意志とは、今、日本語で「意志」と考えているとおもいますが、どのような意味で「意志」と述べているでしょうか。
それはたんに頭や意識に上がっただけですか? あるいは、これから起こることに対して、強い思い入れがあったり、その達成に対して確信を持つような意味を含ませていますか?
もし、後者の意味で「意志」と言っているなら、それはwillではありません。
will使った文や会話は、「それが本当に起こるかどうかまでは言明していない/断言できない」ような時間を描いているからです。
日本語の「意志」とは意味も用例も幅が広く、人によってそこに込められている意味合いも異なることがあります。このため日本語訳を充てるだけではなく、英語が描いている世界を捉える必要があります。
I will do ~. 「私はするだろう」 ここでのwillは、意志なのでしょうか? では、
He will do ~. 「彼はするだろう」 これも意志になりえますよね?
あれ?意志のはずが、他人の意志まではわからないですよね? She will do ~は? Bob will do ~は?
He があなたの知り合いなら、彼の意志を確認することができます。しかし、この文は、知り合いではない男性に対しても He will do ~. と使うのは、日常的によく書かれる文です。
will=意志 と結びつけると、違う用例にすぐにぶつかります。
willの名詞として、日本語の英和辞書には(日本語のと書いたところに注意)「意志、精神力」という訳があります。
これは意志なのでしょうか?
たとえば、あなたのおじいさんがなくなって、彼は「遺灰を空から撒いてほしい」と望んでいたとします。そのとき、その灰を撒くことを
That was his will. 「それが彼の意志だった」
ああ、やっぱりあなたは正しかった。willは意志だったんですね。
え?あれ? ちょっとまって?意志ですか?死んだ人には意志はありません。生前の「思い」や「意識にあがったこと」はありますが、死んだ現時点で述べられる「意志」はおかしい。意志を確認する相手も、もう亡くなっている。
これは「それが彼の遺志だった」のです。つまり「志(こころざし)」だっただけなのです。
ここでも、遺族がその遺志を実行するかどうかは不明であるので、
「それが本当に起こるかどうかまでは言明していない/断言できない」ような時間を描いています。
また、willが、「本当に起こるかどうかまでは言明していない」文をつくる例として、(仮定法などで)時制を過去にもどしてwouldとして使われるとき、まさに本当にそれが起こるかどうかとは関係ない世界を描きます。
If I were wealthy, I would make a trip round the world. 金持ちだったら、世界一周旅行をするだろう(でも実際には、できない/難しいことをほのめかしている)
I wish the rain would stop for a moment. 雨が一時的に止んでくれたら(でも天気は変えられない)
このように、willが使われる文では
・現時点より時間軸で未来のこと
・(それが)本当に起こるかどうかまでは言明していない
世界を描いています。
ですので、意志と言いたい場合、「意識に上がった」「志(気持ち、心にある思い)」程度でしたらよいですが、
I will do it. 「俺がやってやる(絶対達成する意志がある)」
He will do it. 「彼がやってくれるよ(彼は達成する意識があるに違いない)」
的な、結果にまで影響を及ぼすような訳が充てられないのです。また、他人の意思を代弁することもできません。
単に、「私はやるであろう」「彼がやるであろう」的な世界しか、willは描けません。結果には、責任がないのです。
千葉ロッテマリーンズの監督のボビー・バレンタインが初めて日本に来たとき
I'm gonna change the baseball. 「私が(日本の)野球を変えてやる」
とインタビューでも、コンパックのCMにも、出て行っていましたが(コンパックコンピュータを大量導入して、分析チームを作ったため)、ここでは彼は未来に起こることに、言及できますし、実際責任があります。達成しないと、首になります。
ここれ
I will change the baseball. と述べた場合、「私は(日本の)野球を変えるだろう」と、結果については言明も断言もしない言い方に聞こえます。
これが日本語の辞書を離れた(日本語訳を離れた)、英語が描いている世界です。
No.3
- 回答日時:
wilはmodal auxiliary verb「法助動詞」というものです。
auxiliary verb「助動詞」とするとbe,do,haveも含まれます。
また、いずれwillとbe going toの違いも学習するでしょう。
助動詞は難しいものです。しかし、助動詞を使ってmain verb「本動詞」だけでは表しきれないニュアンスがだせるから便利でもあります。
例えば、He is an attorney.「彼は弁護士です。」は、「事実」を述べていますが、He can only be an attorney.とするとどうでしょう「彼は弁護士に違いない。」可能性は高いでしょうが、「事実」ではありませんね。
またHe may well be an attorney.とするとどうでしょう。こちらも「事実」ではありません。
ご質問のwillを使い、He will be an attorney.とするとどうでしょう。「彼は弁護士でしょう。」
またHe could be an attorney.とするとどうでしょうか。可能性はさらに低くなりましたね。
英文を書く際に、いつも現在形だと、断定口調になってしまいます。「~だ」「~である」助動詞を使う事でより的確で効果的な英文が書けます。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
ご質問1:
<中高生のころwillは未来形だと習い>
中学の時は、willを「未来形」として習いますが、高校以降になると、willにいろいろな用法があることを習うを思います。
ご質問2:
<未来というよりも意志や推量のニュアンスのほうが強いような気がするのです>
文脈によってはそう感じられるものもあります。
Willには未来の用法のほかに、「意志」「固執」「習性」など、いろいろな用法があるのです。
1.意志:
I will do it.
「それをやろう」
2.強い固執:
He will do it.
「彼はそれをやるといってきかない」
3.習性:
Accident will happen.
「事故は(どうしても)起こるものだ」
ご質問3:
<I will give you my answer tomorrow.>
ご想像の通り、このwillは「意志」の用法になります。
1.WillはIなどの一人称と使われると、「話し手の意志」を表します。
2.ここでは「私が返すつもり」という私の意志を表しているのです。
ご質問4:
<あえてwillを未来形と教えるのには何か理由があるのでしょうか?>
willを使った用法は全て、未だ行われていない内容だからです。
つまり、原義は「未来の状態・動作・作用について述べる用法」なのです。
それが、上記のようにいろいろな意味用法に派生しているのです。
以上ご参考までに。
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