10秒目をつむったら…

炭酸カルシウム飽和溶液(Ca(HCO3)2溶液)中のカルシウムイオンの濃度を測定したいと考え、EDTAによるキレート滴定を行ないました。
しかし、透明な飽和溶液に緩衝液を滴下すると、白色沈殿が生成してしまいます。
文献等で調べましてもそのような記述はなく、沈殿ありのまま滴定を行なっても、指示薬の色が変化しません。
この沈殿物の正体はなんなのか、どうすれば沈殿が生成しないのか、ご存知な方がいらっしゃいましたら是非教えてください。

Ca(HCO3)2溶液は、炭酸カルシウムの懸濁液に常温で炭酸ガスを吹き込んで調整しています。
緩衝液は、塩化アンモニウム7g + アンモニア水57ml + H2O =100ml
として調整し、pHは10.3です。
指示薬はEBTを使っています。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

Ca(HCO3)2の水溶液の示すpH≒(pK1+pK2)/2=8.3から考えると、


全炭酸化学種に対する[CO3^2-]の比率は、√K2/(2√K2+√K1)≒0.0096とかなり小さいです。
しかし緩衝剤によりpH=10.3に調整した場合はこれが、
およそ K2/(10^(-10.3)+K2)≒0.47と半分近くにまで増加しています。

要するに緩衝剤により、HCO3^- ⇔ H^+ + CO3^2- の解離がかなり進み、
CO3^2-の濃度が大きく上昇して、
Ca^2+ + CO3^2- ⇔ CaCO3↓ の沈殿の生成が進んだのではないかしら。

あらやだわ、もうこんな時間。
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この回答へのお礼

大変よくわかりました。
ありがとうございます!!

お礼日時:2008/06/11 09:36

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