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 昔の特撮ヒーロー番組、『人造人間キカイダー』のDVDを購入しました。しかし、いざ視聴してみると画質が非常に悪かったです。
 古い作品だから仕方がないなのかもしれませんが、最近はデジタル・リマスターなどで画質や音質の向上がはかられています。同じ特撮ヒーロー作品である『ウルトラマン』は、キカイダーよりも前の作品なのに、画質、音質ともに非常に綺麗でした。
 どうして、このような違いが起こるのでしょうか?しっている方がいましたら、どうか教えてください。

A 回答 (3件)

ウルトラシリーズの場合、デジタルマスタリングを何回かやり直しています。

1985年10月27日発売のエモーションレーベル・「ウルトラセブン」LD化の時点から、劣化した過去のフィルムの修正が行われていました。この時、当時のデジタルテープでの色調補正がきつすぎたので、1994年の再LD-BOX化の時にデジタルマスタリングの補正のやり直しをしています。そしてDVD化するときにパナソニックの最先端デジタルマスタリングを導入して、現在発売の画質になっています。3回、その時点での最高技術でデジタルマスタリングしています。

それに比べると、東映作品は、ちゃんとした保管をしていたことから、ビデオ時代にはデジタルマスタリングしなくても視聴に耐える画質をキープしていたので、リマスター版を作ることにそんなに積極的ではありませんでした。LDの本格参入がとても遅く、1990年になってからです。それ以前はレンタルビデオが主流でLDは数える程しかリリースしていませんでした。マニア向けのデジタルリマスターという意識がそんなに無く、画像補整程度でした。見られれば良いんだ、という感じです。部分補正では「仮面ライダー」のLDでサブタイトルを黒く縁取りしてしまう、大鉄人17で作品タイトルをワープロ打ちの荒れたドットの文字でいれてしまう、など、急いでLD化させたための失敗が目立ちました。

キカイダーはそんな中、LDが終演を迎える頃にLD-BOX化、そして、他のメーカーがすでにDVDに移行している1998年に分割販売、という経緯を辿りました。しかし、デジタルリマスターは1回だけで、二つとも同じ原版からの製品化でした。DVD化した時も、画面のフラッシュの関係を補正した程度で、大幅な画質改善は行われていません。東映作品がDVD化された時、なんだ、LDと同じじゃないか、という評価が多いのはマニアの間では有名です。ジャイアントロボや赤影のDVD画像を見て落胆したファンは非常に多いと思います。デジタル撮影になって以降の作品は画質が当然いいのですが。

そんな経緯で、画質補正に関する考え方がまったく違うのでこのような大きな差が出るのだと思っています。
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まず、No.1の方のおっしゃることは、半分正しいです。


テレビ作品の標準は16ミリフィルムです。
90年代のスタジオぴえろ作品、『忍空』『みどりのマキバオー』『烈火の炎』などは16ミリ、同時期の同会社のオリジナルビデオ『今日から俺は!』などは35ミリでした。
また、1977年の出崎統監督の『家なき子』 (東京ムービー) は、テレビ作品にもかかわらず35ミリを使用していたため、後に人気が出て「再編集しただけの映画版」を劇場で公開したときも、緻密に描かれたパリ市街の俯瞰図などが圧倒的に美しかったといいます。

そして、『ウルトラQ』は、当時初体験といってもいい光学合成をする前提がありましたので、おそらく保険の意味もあって、35ミリフィルムを使っていたと記憶しています。ただ、『ウルトラマン』以降は16ミリだったかと。実相寺昭雄監督作品を寄せ集めて編集し、劇場版『ウルトラマン』を作ったとき、16ミリを35ミリフィルムにブローアップしたという話があります。
http://www.7andy.jp/dvd/detail/?accd=D0027535
http://www.nikkeibp.co.jp/style/bizinno/film/art …

これに加えて。
円谷作品は、『デジタルウルトラシリーズ』と銘打って、古い作品のデジタル化に際しては、他社の追随を許さないほど手間暇をかけてデジタル化をしています。それこそ、ひとコマひとコマのゴミを除去し、シーンや全体のバランスを見てオリジナルフィルムに近づける色調整をし、といった具合です。社を挙げて、作品を「芸術的遺産」として扱っているのです。

「デジタルリマスター」という宣伝文句はどこにでも見られますが、リマスターというのは、ディスクをつくる「原盤を作り直す」という意味に過ぎません。そこに、「画像をきれいに調整する」「最新の技術を惜しみなく注ぎ込む」という意味が含まれるとは限らないことを知っておく必要があります。

もちろん、コンテンツビジネスに関しては真摯に取り組んでいる東映のことですから、弱小会社ほどいいかげんなことをやっているとは思いませんが、原版ネガの保存状況やその後のリマスターにかける手間もウルトラには何歩かゆずるというのが、画質の差に表れてくるのではないでしょうか。
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うろ覚えですので、一部間違いがあるかもしれませんが。



当時のフィルムの規格にはフィルムの幅が16ミリと35ミリの規格がありました。
家庭用では8ミリが一般的でした。
16ミリが一般的なTVドラマ、35ミリが劇場用で使われていたと思えばおおよそ間違いはありません。フィルムが大きければ解像度が上がるとようなものです。

しかしながら、一部のTV作品では画質を上げる為に35ミリで撮影された作品もあります。
確か、ウルトラシリーズは贅沢な事をしていた筈です。

マジンガーシリーズの劇場版でも作品毎に16ミリと35ミリが混在しているのですが、アニメの製作やっている人間に指摘されるまでは差に気がつきませんでした(汗
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