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側脳室にできる嚢胞性の腫瘍で、鑑別診断にあげられるものには、
何があるでしょうか。また、その中で、造影MRIにて増強効果の
認められない可能性があるものについても、ご教授お願いします。

A 回答 (3件)

 2年前のMRIで見られなかったのであれば、私が主治医であっても手術をおすすめする可能性が高いと思います(MRIを実際に見ていないので断言はできませんが)。



 MRSを行えば腫瘍の種類や悪性度がある程度分かることもありますが、確定診断に至ることは勿論ありません。得られる結果は「参考程度」に留まるかそれすらにもならないことも多いと思います(私の個人的な経験からは)。従って検査を受けるかどうかは主治医の先生とよく話し合われるのが良いでしょう。
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この回答へのお礼

今回、腫瘍が見つかったことは偶然なのですが、2年前のMRも
検査を目的として行ったわけではないので、残念ながら、画像が
残っていません。同様に存在していたら気がついただろうという
くらいの情報なので、参考にできない話になってしまいます。

お教えいただいた内容を参考にしつつ、主治医と話をしてみたい
と思います。

本当に、ありがとうございます。

お礼日時:2008/07/06 22:14

 その画像所見ですと上衣下細胞腫 subependymomaの可能性が結構あるのかなと思いました。

上衣下巨細胞性星細胞腫 subependymal giant cell astrocytomaというのもありますが、これは通常結節性硬化症に合併するものなので違うでしょう。両者ともにWHO grade Iで悪性度は低いです。

 subependymomaはT1、T2では非特異的ですが造影されないことも多いようです。拡散強調画像で信号なしということは、脳腫瘍であれば細胞密度があまり高くない(悪性度はあまり高くない)ことが予想されます。また、脳膿瘍も否定的となります。FLAIRは多くの脳腫瘍で高信号に描出されますからあまり診断の助けにはならないかもしれません。

 今すぐに生検を行うべきかどうかは難しいところです。現在無症状で画像上それほど悪性を疑わせる腫瘍でなければ、まずは定期的にMRIを撮影して増大の有無を見ていくという方法もありかと思います。既に増大傾向があるのならば手術は必要でしょう。

 すぐに手術を行うことのメリットは、「早期に診断がつけばもしもその後の治療が必要な腫瘍だった場合に早期に治療が開始できる」、であり、デメリットは「手術に伴う合併症のリスクがある」でしょう。
 暫く様子をみることのメリットは、「手術によるリスクを避けられる。場合によっては手術をしないまま様子を見られる可能性もある」であり、デメリットは「悪性腫瘍であった場合に治療が遅れる可能性がある。腫瘍が大きくなってからの手術はリスクも高くなる」だと思います。

 これらを踏まえて主治医の先生とよく話し合われるのが良いでしょう。

この回答への補足

わかりやすくご解説いただき、ありがとうございます。
ご専門の先生にお教えいただける機会に恵まれたことを
非常に有難く思っております。

現在、腫瘍は1cmほどで無症状すが、2年前のMRIでは
明らかな腫瘍は無かったようなので、早めに対応しておく
のがよいかもしれないと考えているところです。
生検は、右のおでこに小さな穴を開けて、内視鏡を入れると
聞きました。すぐ採れる場所でリスクは高くないように聞い
ていますが、何となく不安を感じます。
ちなみに、MRSには、どのようなメリットが考えられるの
でしょうか。その結果が参考にできるくらいのものであれば
受けてみたいとも思っています。

度々申し訳ございませんが、最後に一言でもいただけると
幸いです。よろしくお願い申し上げます。

補足日時:2008/07/06 20:18
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 脳室内腫瘍であれば、上衣腫 ependymoma、脈絡叢乳頭腫 choroid plexus papilloma、中枢性神経細胞腫 central neurocytoma、髄膜腫 meningioma、胚細胞腫瘍 germ cell tumor、頭蓋咽頭腫 craniopharyngioma(第3脳室からモンロー孔を越えて側脳室内に伸びた場合)、一部の神経膠腫(chordoid glioma of the 3rd ventricule、やはり第3脳室から伸びた場合)などがざっと思い浮かびます。

しかしこのうちMRIで造影されないものはあまりありません。上衣腫、脈絡叢乳頭腫、髄膜腫はいずれも造影されると思います。中枢性神経細胞腫、胚細胞腫瘍、頭蓋咽頭腫はあまり造影されないこともあり得ると思います。また、嚢胞形成は髄膜腫以外はありうると思います。

 以上の腫瘍以外では、脈絡叢嚢胞、クモ膜嚢胞(脳室内は稀ですが)などの良性嚢胞性疾患も挙げられ、これらは通常造影されません。

この回答への補足

早速のご回答、誠にありがとうございます。
造影されないという情報の他には、以下があります。
鑑別に役立つ情報が含まれておりましたら、お教え
いただけると幸いです。
・側脳質前角の外側壁から突出する形で存在している
・拡散強調で信号なし
・T1で低から等信号
・FLAIRで高信号
・内部は嚢胞形成で髄液とほぼ等信号

上記のような病変が偶然発見された場合、無症状でも
高齢でなければ、生検をするべきと考えてよろしいで
しょうか。
併せて、ご教授のほど、よろしくお願いいたします。

補足日時:2008/07/06 02:36
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