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 私は今、「格差社会」に関心があります。
 特に、「児童期から(親の所得の低さにより)教育格差が生まれ、その児童はまともに高校卒業もできずに親になり、またその子どもが貧乏から教育格差に苦しめられる」という、一種の「格差の再生産現象」について強い関心をもっています。
 実際、このような格差はなくなるべきであると思うのですが、どうやったらなくなっていくのでしょうか? 行政は、格差社会の解消のために何ができ、何をしなくてはならないのでしょうか? また、実際に「格差社会解消」に取り組んでいる自治体は存在するのでしょうか? あるとすれば具体的にどんな制度・政策を行っているのでしょうか?
 上記の質問に対し、詳しく知っておられる方がいましたら、是非情報をよろしくお願いします。

A 回答 (5件)

人間が社会を作る限り格差は生まれるものであると考えますが、自由主義社会の維持のためには、この格差が本人の才能と努力により発生することが必要です。

本人の所属する家族や階層など出身成分の違いを原因として発生する格差は、自由主義社会を硬直化させ身分社会へと変質させていきます。

もちろん身分社会でも、本人の才能や努力により成り上がりという現象が発生しますが、より多くの才能が埋もれてしまうという点で社会的に大きな損失であり、また個人が自由に自分を表現する機会が狭められるという点で大きな不幸です。

政府の大きさにより自由主義社会の存続が規定されるという考え方がありますが、必ずしもそうとはいえません。小さい政府で、自由放任にすれば豊かなものはますます豊かになり、貧しいものはますます貧しくなるのであり、そこまでは自由主義社会の特徴ともいえますが、個人の才能と努力ではない無形有形の富の相続により、世代にわたってこれが拡大再生産されます。そこに身分社会が到来することとなります。自由主義社会、身分社会といっても完璧な形で実現されるのではなく程度の問題ですが、自由主義社会の持続のためには政府の関与が不可欠です。

教育格差の問題についてはお茶の水女子大学の耳塚寛明氏の講演から引用すると、

「所得が700万円未満だと学力平均値は40点前後ですが、所得の増加とともに学力も上昇し、年収1000万円以上だと65点を超えます。家計水準が高い家庭の子どもほど高学力であることが、はっきりわかります。」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/4916.html
「それは難関国立大学医学部にどういった人が合格しているかを調査した結果です。国公立9大学医学部合格者の出身高校の変遷を調査してみると、1981年では72.2%が公立高校で22.2%が私立高校であったのに対して、2005年になると公立高校12.5%、私立高校が83.3%というように逆転していて、難関国立大学医学部は急速に大都市圏にある私立中高一貫校出身者の寡占状態になってきています。」
http://blhrri.org/info/koza/koza_0150.htm

格差解消とはならないかと思いますが、一人ひとりがその能力に応じて最大限に教育の機会に預かれるよう希望します。そのため、具体的な取り組みとして、教育委員会、学校などが不登校などの相談を受け付けています。
http://www.pref.aichi.jp/kyoiku/soudan/soudan.html
公立高校でも不登校、中退者を受け入れるチャレンジスクールなどの取り組みがあります。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060520us …

何かを基準にすれば、順位ができてしまいます。しかし、それは個としての人間の評価ではありません。ものさしは一本ではなく、人生は想像より永いと思います。下駄を履くまで、棺おけに入るまで分かりません。高校を卒業していなければ就職先が極端に少なくなることも事実ですが、自分で選んだ道だから、事実を事実として受け入れ努力を重ねていただきたい。前向きに今を生きることが必要であると考えます。

行政としても就職や起業の選択肢を増やすことが望まれます。食料自給率、食の安全、限界集落など、地方では人材が不足しています。これら食の安全保障を「生活のできる職業」に転換することによって個人の幸福の選択の幅を広げることができると考えます。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
参考になりました。

お礼日時:2008/08/12 22:12

高所得者の税金を上げて所得を再分配する。


業界規制をガチガチにして既得権益を強力に保護する。

つまり、小泉総理の時代以前の時代に戻ればいいのです。

もっといいのは社会主義国になることです。

努力は報われるし、失敗しても再チャレンジできるし、税金も安い社会が理想的かもしれませんが、そのような都合のいい社会は見たことないですね。
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日本は共産主義ではありません。


最近の報道では格差が悪いように書かれていますが、
格差は仕方がない事です。
一流大学を出た人と、3流大学をでて能力のない人では差が付いて当然です。

ただ、行き過ぎた格差は社会不安をもたらせるので注意です。
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格差の再生産現象とは、親の所得が低いため


子供も生活費を稼ぐ必要があり
学校にまともに行くことができない。
そのため自分も貧乏になる
のループでしょうか?
今の日本でもそう言う現象はあるんですかね?
中国などの発展途上国には普通にありますが・・・

国は所得税などで累進課税制度を採用しています。
親の所得が低いために塾に行くことができない子供と
そうでない子供の教育格差を是正しようという試みは
どこかの自治体がやっていた?言っていた?と思います。
学習塾不要論を実践し、学校が熱い指導をし
塾に通う必要をなくすというような内容でした。

私はパチプロのような生活をしている大学生ですが
経済格差是正、平等な社会、所得がなくても生活できる社会を実現する政策が施行されたら
就職するのをやめ、パチンコなど自分の好きなことだけをして暮らしていきたいと考えています。
またパチンコ屋には毎日朝から若者や中年フリーター、ニートたちが集まってきますが
その人たちが格差を是正しろ!!と言ってきても私は納得しません。
アリとキリギリスの話で最後はアリとキリギリスに大きな格差が生じていますが
これを是正するような社会はおかしいです。
国にはいくら努力しても報われなかったアリだけを救ってほしいものです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
参考になりました。

お礼日時:2008/08/12 22:13

以前読んだ本の中に、世界中で日本ほど格差社会の少ない国は無いと書いてありました。

大金持ちと低所得者との差、中流家庭の生活水準の高さ、大金持ちでもない小学生や中学生が携帯電話を持ち歩いている現状をみて、世界のどの国と比較しても、日本の格差社会が異常とは思えません。人間が自由に生きて行くうえで格差社会は仕方が無いのではないかと思います。格差をなくすために革命を行った共産国家でも、共産党員の家庭と一般庶民との格差が生じ失敗に終わっています。
私たち庶民が、芸能人やセレブといわれている人達と同じような生活をしたいと考えるから、「私は努力しているのに金持ちになれない。それは社会が悪いのだ」と思うのではないですか。私は自分の生きてきた人生を振り返ってみて、自分の努力ではこんなもんかなあと思っています。上の人達を見てねたむより、世界の貧しい人達と比べて自分の生活を満足するように心がけて生きています。
もし格差社会を実現しようとするなら、国民はだれも働かず、国民総生活保護になるのではないでしょうか。
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