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皆さんこんにちは。

海軍は当初、三国同盟に猛反対していたと聞いています。
しかし最終的には、海軍も賛成したので三国同盟は
締結されたと思います。

ではなぜ、海軍は気が変わり三国同盟に賛成する
ようになったのでしょうか?

よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

>海軍が三国同盟に賛成した理由?



ワシントン・ロンドン軍縮会議、特にロンドン会議を通じて、条約推進派の海軍省関係者を中心とする欧米強調派の条約派と、軍令部関係者を中心とする条約反対派の艦隊派の抗争が基盤としてあり、これが艦隊派の加藤寛治を中心に統帥権干犯問題を引き起こす。
この後、中国戦線の膠着状況と、戦費の増大から、陸軍・外務省を中心に、当時破竹の勢いで進撃していたドイツとの協調により、アメリカを中心とする欧米の中国支援勢力への牽制と、アジアでの日本の優越的地位を目的に、ドイツ・イタリアとの軍事同盟を画策した。
これは逆に言えば英米を刺激し、敵対させることになると考えたのが英米協調派の多い海軍でした。特に、条約派は英米協調の考え方が強く、同盟反対の声が強い傾向が見られました。これに対して艦隊派は陸軍の考えに同調し、同盟賛成の立場であった。(条約派・艦隊派の内容、行動について未解明の部分も多いが)
反対派の多い海軍の中でも、海軍大臣米内光政、次官山本五十六、軍務局長井上成美のコンビで一時は同盟の締結を阻止することができましたが、米内内閣の陸軍の横車による倒壊。陸軍の圧力。「バスに乗り遅れるな」とする艦隊派を中心とする海軍省内の同盟締結賛成派の圧力。反対派の海軍大臣の病気退任。山本の連合艦隊、井上の支邦方面艦隊への転出により、反対派が中央から離れたことにより海軍でも賛成に回り、同盟は締結された。
海軍が同盟に賛成した理由は、「バスに乗り遅れるな」に尽きるように思います。陸軍が日中戦争で華々しく活躍し、政局の面でも主導権を握る勢いの中で、陸軍が主導する同盟に反対することは、海軍の孤立を招くとの恐れをもち、予算面でも冷遇されることへの危惧が強かった。
しかし、同盟の締結により英米協調路線は止めを刺され、英米との対立が露になり、太平洋戦争に至ることになる。

以上、参考まで。
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この回答へのお礼

こんにちはー

「バスに乗り遅れるな」
有名な言葉ですよね。
まことに詳しく助かります。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/27 23:20

『文藝春秋』2007年8月号の座談会記事「昭和の海軍」を読んだだけの知識です。



以下、記事の要約です。
海軍が、陸軍の強い主張に譲歩した最大の理由は、実は「カネ」だった。
三国同盟締結を認める代わりに予算を通してくれという筋書き。
当時、軍令部第一部長だった宇垣纏の『戦藻録』に、
「海軍は予定通りの予算をとれた。これは非常によかった」と記している。

「宇垣纏 戦藻録 三国同盟」で検索されると何件かヒットします。
ご参考まで。
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この回答へのお礼

こんにちはー

なるほど「カネ」が原因でしたか。
宇垣さんは最後の特攻のひとですね。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/27 17:35

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