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北朝鮮って国交はないのに貿易はしてますよね。なんか、「えっ」て思います。おかしいと思いませんか?あれだけ非難されている国なのに。だって国交がないってことはその国と接触してないってことですよね。それで貿易関係があるのは、かなり不思議に思います。

A 回答 (5件)

確かに、「えっ」と思われるかも知れませんが、事実は事実です。

国交というのは、あくまでも国家(代表する主体としての政府)としての正式な関係を持つことであす(外交関係と言い換えてもいいと思います)。従いまして、「国交がないこと」は、国としての正式な交際ができない以上、公館の設置ですとか条約の締結などはなしようがありません。

他方で、貿易は、基本的に民間企業の行動であり、国交がないこと自体によって直接的に規制されるべきものではありません。つまり、国家(政府)の関係がないからと言って、民間の責任においてなされる貿易をいちがいに規制することは不適切です。北朝鮮のことを想起すると非常に奇異に思われるかもしれませんが、例えば、台湾を考えればわかりやすいでしょう。国として日本は台湾と国交を結ぶわけにはいきませんが、かといってそれを理由に民間の取引が差し止められてしまったらたまったものではありません。

他方で、日本は北朝鮮との貿易を決して厚遇しているものではありません。あの程度の経済状況の国だあれば、通常の貿易関係などあれば一般特恵関税(GSP)が供与されて然るべきなのでしょうが、その対象にはしていません。協定譲許税率も適用されませんので、常に国定税率(基本または暫定)の適用となります(もっとも、日本は、基本的に関税水準がかなり低い部類に入り、しかも協定以前に暫定的な関税引き下げを講じてきましたので、抑制効果には限界がありますが)。また、先端技術製品などについては、輸出管理の対象にもなっています。先ほど、台湾の例を挙げましたが、この地域とは(外交的にはともかく)通商に関しては交流協会の設置を設置してむしろ促進しようとしていますが、北朝鮮には当然ながらそうした仕組みは作っていません。

確かに、国によって、貿易の規制のひきかたには違いがあり、日本は外交的側面からもう少し北朝鮮との通商も規制した方がいいという考えもできるかもしれません。例えば、米国は、少なくとも日本以上に貿易を外交手段の一つと捉える発想が強いようで、北朝鮮とは確か今でも外国資産管理規則によって実質的にほとんど取引ができないようにしています。その上、特殊な国(共産国の市場経済化により随分減りましたが)については格段に高い関税をかける、安全保障面からの輸出規制も厳しくしている、特定の国との通商を規制する特別法を制定している、といった制度を講じています。無論、必ずしも米国の方式が正しいことなのか(規制として必要十分を達しているのか、さらには日本にとって有効なのか)は、私も定見を持っていませんが。

最後に、一つ非常に重要なことは、日本においては通商面を含めた外国との付き合い方について、これまでたいした議論がなされてこなかったと思われるところです(国会などで思いつき程度の議論はこれまでもたくさんあったのでしょうが、少なくとも国民的な議論に拡大したことはなかったのではないでしょうか)。今現在は、ある意味北朝鮮の「おかげ」でそうした関心が高まっている、その意味で珍しい時期ではないかと思われます。これを機に、いろいろな事実と考え方を整理してみるべきではないかと考えているのですが……。
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この回答へのお礼

詳しいご回答ありがとうございます。

お礼日時:2003/01/15 20:02

聞きかじりなんですが政治と経済は別なんだそうです。

(誰か答えてますよね)
安い労働力ってのもあるけど、在日の方の商社とかもかなり取引してるようです。

民間の方の懐が暖まるのはいいですが、それが軍に吸い上げられたりしてないかが気になります。(おそらく何%かがジョンイルのものになってるのでは)

マンボンギョン号が入ってきたり、日本製の家電や車が走ってるのを見ると、「おいおい、あんだけ敵国といっておいて・・」と思います。

金親子はキャデラックも持ってるとか。アメリカと日本は敵だと言ってるくせにね。変な人達です。
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国交を始めるという言葉は大使館を置くとか、そういう意味合いで使用します。


(大使館の国旗の)ポールを巻くという言葉は国交断絶(相手とはもう日常の政治交渉とか調整とかやらない)を意味しますし。
輸出停止、輸入停止とかは敵対状態で相手にダメージを与えるために行うもので、単に国交がないぐらいではなく、戦争寸前とかいうときに行うものです。
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日本と国交がない”国”として台湾をあげれば納得頂けるのではないでしょうか。


台湾からは毎年100万人が来日し、日本から60万人が出かけています。パソコンや自転車、家電製品等台湾製品は身近なところで(OEMが多く、隠れていますが)活躍しています。

北朝鮮にも様々な工場がありまして、スーツ等の繊維製品なども作って日本へ輸出しています。あなたのスーツも北朝鮮産かも。食べ物では松茸が有名ですが、トウモロコシなんかも輸出しているんですよ。

同様に1972年に中国と国交正常化をする以前でも、商社は中国と取引をしていました。経済と政治は別なんですね。
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ワイドショーでの話だったと思いますが、確かに政治では国交がないのですが、経済は別、という考え方があるそうです。


それから外国に対して港を開放しているところでは、例え北朝鮮のように国交がない国でも、船の出入りは自由なんだそうです。
日本ではそういう港が全国に120ヶ所くらいあるようです。
先日の「ザ・ワイド」では、日本の放置自転車を北朝鮮に輸出している船の映像が出ていました。
京都の舞鶴港だったと思います。
民間レベルではかなり頻繁に貿易をしているようです。
だから北朝鮮の松茸も入ってくるのでしょうね。(中国産よりは質はいいらしいという話でしたけど)
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