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アメリカがイラク戦争を強引に行ったのは、イラクでの石油採掘権などの利権が欲しかったためという説がありました。
実際、アメリカはそのような権利を得て、経済的に潤っているのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (10件)

 アメリカのイラク侵攻はイラク1ヶ国だけを念頭に置いたものではなく、中東全体を考えて行なったものです。



 中東の産油国はクエート・カタール・アラブ首長国連邦など、中小の王国が多く、石油収入が巨額で豊なものの、人口は少なく軍事大国ではありません。
 王国の中で、ある程度自前の軍事力を持っているのはサウジアラビアぐらいでしょう。

 この中東において、イスラム二大強国イラクとイランは、長い間どちらかがアメリカのコントロール下にありました。(イランが王国だった時は、アメリカ石油資本がイランの石油を支配し、軍事的にもアメリカと同盟関係にありました。イランに「イスラム革命」が起こるとアメリカは、イラクに軍事援助を行い、イランの動きを牽制しました。)

 ところが、イラクのフセイン大統領が、アメリカから軍事援助を受けて支持してもらっている状況を、中東における全面的な支持と勘違いして、クエート王国に侵攻し、併合しようとしました。

 アメリカとしては、湾岸の『王国』にある石油利権を確保するには、弱小王国への軍事侵攻は認めないという姿勢を、これらの国の国王・王族に見せなければなりません。
 その結果湾岸戦争が起こり、イラクはクエートから撤退しましたが、中東の二大強国であるイラン・イラクが反アメリカとなってしまいました。また、イラクではフセイン政権の弱体化によって、『イスラム原理主義』による革命の動きが活発化しました。

 イランに続きイラクで『イスラム原理主義』による革命が成功したならば、他のペルシャ湾岸石油産油諸国=王国でも、国王を追放(=アメリカの石油利権の破壊)をするイスラム革命が起こる可能性が高まります。

 そこで、イラクに侵攻し、『王国』に対する侵略者であるフセイン大統領を処刑し、イスラム原理主義を押さえれば、湾岸諸国の王国に恩を売ることになりなります。
 ですから、イラク侵攻でアラビア湾全体の石油利権を強固にでき、アメリカの国益になると見た共和党のブッシュ政権が、強引にイラクに戦争を仕掛けたわけです。

参考:イラク復興のための工事は、半ば戦場のような場所で行なわれるため、大規模な地上軍を派遣しているアメリカ及びイギリスの企業(またはその支配下にあるイラク企業)がほとんど独占して受注しています。
 支払いは、イラクの石油の売り上げや西側諸国の援助で行なわれていますから、イラクの石油利権はアメリカのものとなったと見てよいでしょうが、イラク単独での収支決算で見れば、今までのところでは、アメリカは儲かっていないでしょう。

 尚、クリントン政権時代には、アメリカの国家予算は大幅な黒字(=政府は国民の税金を物を買うことに使わず、過去の赤字国債を減らしました。つまり国はあまりお金を使いませんでした。それでもアメリカの景気は悪くなりませんでした。)
 今、ブッシュ政権はアフガニスタン・イラクの戦争費用として膨大な借金をして(今年の政府の赤字50兆円:GDPに占める割合から見れば、日本よりましですが。)、その借金で物=国産兵器を買っているのでアメリカ経済は好景気を続けてきました。(無理に借金をして政府が、バブル経済を作り出しているようなものです。バブルは必ずはじけます。実際、それがサブプライムローン問題と言う形で現実になりつつあります。) 
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こう考えてみてはどうでしょう?


「利権を欲しい勢力が、アメリカに戦争を起こさせた」
イラクで儲けたのは軍需産業(Halliburton Energy Services etc.)、傭兵産業(Blackwater USA etc.)、および関係する投資会社(The Carlyle Group etc.)ですね。国家としては赤字を増やし、米軍の醜態を晒し、一国独裁体制の綻びを見せたことで、損であると思われます。
日本の官僚を考えてみましょう。彼らは国家のためになることはほとんどしていません。しかし彼らの老後にかかわる仕事には命をかけます。政治家を考えましょう。彼らは毎年借金を作り出し、日本経済の将来の希望を潰していますが、その借金は彼らの懐を暖めるのです。ジョン・K・ガルブレイスが指摘したように、「多くの人には想像もできないが、政治学・経済学は、既得権益によって大きく歪められることがあるのだ。」
フセインの行ったことに、「原油取引のユーロ建て」があります。現在先進国や大陸ヨーロッパ諸国が産油国との関わりを強めています。そうすると自然にユーロあるいは他の共通通貨、自国通貨で貿易を行うようになるでしょう。そのときドルは暴落します。ジム・ロジャーズもドルの暴落を予想していますよね?ドル暴落の期限を延ばしたという点ではアメリカは得をしたとも考えられます。無駄な延命措置ですが…。
儲けた人がユダヤ人だけ、というのも不自然でしょう。権力を持ったものの群雄割拠、これが現実ではないでしょうか?彼らにとって兵士の死も市民の死も同様に軽いものでありますから。
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悔しいけれど、この地球上は陰謀に満ちていると私は思います。


それを企む者達がユダヤ人であるとか、その陰謀が世に言われるユダヤ陰謀説だとかは私には言えませが、この世の中の経済的仕組みが偶然とか、行き当たりばったりに進んでいるとは思えません。
ユダヤ教徒とかキリスト教徒とかに関係なく網の目のように隈無く張り巡らされた閨閥が地球上に存在する事は事実です。

http://www.amazon.co.jp/%E8%B5%A4%E3%81%84%E6%A5 …

>アメリカはそのような利権を得て、経済的に潤っているのでしょうか?
アメリカが潤うと言う事はアメリカ国民が潤うと言う事ですが、陰謀をたくらむ者達は一般国民の利益なんぞ考えていません。
イラク戦争に限らず、大義ある侵略の戦費は国民の血税によって賄われますが、利益を得るのは一部の資本家すなわち陰謀者です。
戦争の度にすべての国家が疲弊し、国民が窮乏すれば国民の意識を戦争に駆り立てる事は出来ません。
そのために正義の旗印や大義が必要になりますし、時には戦争特需などの甘い汁も必要になるのです。
しかし、陰謀者の取り分を知れば戦争特需に喜ぶのは如何に愚かかと言う事に気づくはずです。
日露戦争はユダヤマネーの支援がなければ日本は戦争に踏み込めませんでした。
高橋是清が、戦費捻出のためロスチャイルドやジェイコブ・シフの間を奔走したのは誰もが知る事実です。
胴元が最後に儲けるのは世の普遍の原理で、儲かると言う確信なくお金を出す奇特な人はいません。
戦争も必ず誰かかがもうける仕組みになっていて、それが陰謀では無く偶然の結果と考えるのは無知の頓珍漢です。
と言うわけで、アメリカそのものがイラク戦争で経済的に潤ったという事実はありません。
以上、独り言でした。
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> 有名なユダヤ陰謀説で少し前までは馬鹿馬鹿しいと切り捨てられていました



 いまでも、ユダヤ陰謀説は馬鹿馬鹿しいままです。しかし、このような
陰謀説肯定派のサイトを論拠に、陰謀説が正しいと思い込んでしまう人が
少なからずいるために、まだ陰謀説が大手をふって歩いているのが現状です。

> トンチンカンな分析をしてしまいます

 まともに経済を見ることができる人なら、陰謀説否定をトンチンカンと
評価することはありえません。それにユダヤ陰謀説が本当なら、サブプラ
イム問題なんて発生するわけがありません。

 米投資銀行にはユダヤ系が関与する企業が少なくありませんが、ユダヤ
系とは絶対に相容れない中東のファンドから資金を受け入れてでも、企業
存続を図ろうとしています。米経済のユダヤ支配なんて構図が存在しない
から、こういった経済原則に則ったことが起こりうるのです。

 あらためて書きますが、ブッシュの共和党政権が戦争で儲けようなどと
していたら、民主党にとっては格好の攻撃材料です。そもそもユダヤ系は
歴史的に民主党支持ですし、WASP主導の共和党とユダヤ資本を関連付
けようと考えるのは、米国の歴史に無知なことを露呈しているだけですね。
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有名なアメリカ陰謀説ですね。


残念ながら相当な確率で正しいと言わざるを得ません。
勿論、利権を得て経済的に成功しています。

イラク戦争当時のアラブ諸国の理念は反米共闘態勢で一致していたはずです。
ですが、しばらくしてイラク国内では自国民を対象にした自爆テロに変わってしまいました。
反アメリカが宗教対立に置き換わってしまったのです。
これは欧米が途上国を支配するときの常套手段です。
まさにアメリカの描いた絵図通りの展開です。

>アメリカはそのような権利を得て、経済的に潤っているのでしょうか?

これは相当に難しいお話になります。実際にアメリカは大幅な赤字です。
しかし、彼らはアメリカが黒字になるとかはあまり概念がないのです。
それはおろか、アメリカ経済が赤字になることを願っている節さえあるのです。
これはユダヤの思想そのもの理解しないと奇想天外な世界は理解できません。
次のサイトを読破できれば全容がおぼろげに見えてきます。

http://www.anti-rothschild.net/main/02.html

有名なユダヤ陰謀説で少し前までは馬鹿馬鹿しいと切り捨てられていました。
しかし、このサイトのように実例や理論を積み重ねていくと、
実際の歴史が陰謀説の通りに動いていたことに愕然とされます。

こういった背景を知らないとアメリカのイラク戦争の出費は巨額な赤字なのだから
アメリカの石油利権の陰謀説はアホらしいデマだというトンチンカンな分析をしてしまいます。
残念ながら一部のテレビ評論家は戦費など表面の数字だけで語ってしまっています。
このような底の浅い評論家は信用してはいけないと思います。
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米国はイラクで失敗し続けているので、利権は得ていないともいえますし、得られる利益は得ているという事でもあるでしょう。

ま~世界中から集められたイラク復興費用はその多くが米国の利得となったりしましたが。
基本的にテロリストあるいはレジスタンスの破壊活動により安定の訪れないイラクでは利権らしい利権は得てないといえますね。
米国はイラクをバババっとやっつけて、そこで得た利権や権益を足がかりにアラブ諸国全土を米国傘下の国家としようといった事を画策した訳ですが、それが最初の段階で躓いたという訳です。
9.11はほとんど未解明であり、またそれ以後のアメリカはまともじゃないですね。
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イラクの今だけ見ていると失敗したように見えますが、


この後、今の政権下でイラクが復興するためには、フセイン時代の勢力やイランや原理主義組織が送り込んでくるテロリストと戦い国を守っていかなければなりませんので
石油が輸出できるようになるまでアメリカに守ってもらい、
その石油をアメリカに売り、
それで得たお金でアメリカから武器を買う
しかないアメリカ依存状態になっていくでしょう。
ですから長い目で見るとイラクからアメリカに莫大な富が流れ込むことになります。
また依存が続けば徐々に親米国家になっていくでしょうから、核開発で強硬姿勢をとっているイランや反米意識の強いいくつかの中東の国々に対する抑えの役目も期待できますので、まさにまさに一石二鳥です。

現地ではテロ勢力が予想に反して抵抗を続けているため米兵に思わぬ数の犠牲が出てしまったり、復興計画が遅れていますが、
事の成り行き自体はアメリカの描いた筋書き通りに進んでいると言えます。
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 石油利権うんぬんの話は、お粗末な陰謀説に過ぎません。


イラク戦争への巨額の出費(10兆円を超えています)のため
米国の財政収支は赤字続きです。一部の石油関連企業はたしかに
儲けていますが、国家としては法人税収入も下がっていますし、
イラク戦争の収支はマイナスです。

 もしブッシュ政権が、国家に赤字を強いて一部の企業だけ儲け
させような政策を進めていたとしたら、それこそ民主党から強烈に
攻撃されて転覆していたことでしょう。ある意味立派な国家反逆
罪になりなすからね。だから、ブッシュが儲けるために戦争を始
めたなんてのは、米国の政治を知らない人のたわごとに過ぎません。
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 BRICs等の新興国の発展の影であまり目立ちませんが、今でも石油関連は笑いが止まらないくらい儲かっていますよ。



 >エクソンは米国の企業史上の最高益を記録した
 http://www.47news.jp/CN/200808/CN200808010100020 …

 また、少し前のサブプライム関連も、日本のバブルの様にアメリカ全体が異常に儲かりすぎて、金余り状態だった為に起こった事ですし…。(もう崩壊し始めてますが…。)
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経済的な利潤なんてたいしたものではないはずです。


アメリカがあんなに武力行使で世界を牛耳ろうとするのは、
アメリカそのものにたいする他の国からのイメージを
「強い」「でかい」などといった+のイメージを植えつけることによって、世界のあらゆる面(政治 経済 など)で優位な位置に立とうとしているんだと思います。

勝手な事言ってすいません、 
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