「古典芸能」のカテに立てようか迷ったのですが、アチラは「チケットの取り方」だの、「落語の元ネタは?」とかで、「言葉」としての質問ならココかと思い・・・。
すべてがそうではないと思いますが、有名な民謡は、その歌詞が たいてい「標準語」です。
「合いの手」には、独特のもの(それこそが、その土地独自のもの)があり、おもしろいものです。
ところが、本文というべき「歌詞」は、たいてい標準語です。
昔々も こんな歌詞で唄ってたとは考え難いのです。
(1) これは、全国的に受け入れられやすい、標準語(に近い)の
歌詞を持った唄が広まったのか、 もともとの歌詞を、標準語に置き換えて広めたものなのか・・・
(2) 有名で、しかもコテコテ方言・意味わからん!っていう民謡をご存知ならば教えてください。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
(1)について
現在一般的に知られている歌詞は、レコード化され、地元の素朴な、作業歌から変遷したものになります。以下のURLを参考にしてみてください。
http://www.akita-minyou.com/kasi.htm
「元唄には」
「昔唄が改作されて」
「今よりずっと素朴さをおびた唄だった」
「古い歌詞には」
「この唄を今の形に纏めあげたのは」
などという記述が目白押しです。もともとは、当然普段使う言葉で歌われていたのは間違いありません。商業化の影響で、ある程度わかる言葉に変えられたということだと思います。
(2)について
地元の人の中には、古い歌詞を知っている人もいるだろうし、保存会のようなものもあるかとは思いますが、一般的には、コテコテ方言・意味わからん!っていう民謡はないと思います。主だった民謡はレコード化されてしまっていますので、その段階で、それなりの創作があったはずですから。但し、5番・6番といった歌詞には、なごりが残っているものもあります。『弥三郎節』という青森の民謡の4番・5番の歌詞などがそうです。以下のURLを参考にしてみてください。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~pst/nihon-minyou/sou …
なお、民謡は一般にかなり長いものが多く10番以上あるようなものもあったのですが、レコード化にあたり、収録時間の関係(レコードは収録できる時間が決まっています)で、以下省略されてしまった歌詞が存在します。もちろんすべての歌というわけではありませんが。
また、沖縄の民謡であれば、該当は結構あるかと思います。以下のURLを参考にしてみてください。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~pst/nihon-minyou/lis …
ありがとうございます。
偶然にも、私も回答者様と同じサイトで検証(?)してたんですよ!
沖縄のはズイブン濃いなあ・・・って思いました。
また、ご指摘の『弥三郎節』、3番の歌詞、
>「貰てみたどごァ気に合わね」
・・・これこそ私が探してた表現!と思ったものです。
このような、独特の訛りがハッキリ残った民謡って少ないな・・・とあらためて感じます。
>もともとは、当然普段使う言葉で歌われていたのは間違いありません。
・・・紹介いただいた秋田民謡のサイト、詳しいイキサツが説明されており、とてもためになりました。
こんにち、全国的に有名な(古い)民謡は、多かれ少なかれ、歌詞の置き換えがあったということが確証できて、スッキリしました。
No.6
- 回答日時:
もう一言(これは余談に非ず)。
> なので、「成れの果て」でも、評価はしてますよ。
あれ、質問文の印象では、歌詞の改訂に否定的なご意見のようでしたが‥ (笑)
それはともかく、民謡の原詞というものは農村の過酷な生活実態や恋愛感情 & 行動をストレートに語ったものが多いだけに、そのまま広めたならば地元の恥を大々的に世間に公表することになる場合もあるわけです。
「このままでは伝えるより先に滅んでしまう‥」
おわらに関する下記ページにも、その辺の事情が語られています。
「おわら風の盆」の歴史(八尾町商工会)
http://www.city.toyama.toyama.jp/yatsuo/nourin/o …
すべてがそうとは言い切れませんが、民謡の歌詞の改訂については、余所者が勝手に弄ったというより地元の意思によるケースが多いんじゃないでしょうか。上記サイトやおわら保存会のサイトにおわら古瑶の歌詞が掲載されていない不自然さは、彼等がそれを決して誇りに感じてはいないことを物語っている気がします。触れられたくないたい過去というものは、誰にでもあるものです。
以上ご参考までに ( ^^
【以下余談】
> この「吉川氏」問題、私は例の質問のコーナーにヒトコト言っといた方がいいのでしょうか?
し~らない♪ ~~~(/ ̄▽)/ ~ф”” ””ф~
私はただ、判断材料を提供しただけです。後は自己責任でご自由に (笑)
ありがとうございます。
>歌詞の改訂に否定的なご意見のようでしたが‥
・・・いえいえ、「標準語的なのが多いのはナゼ?」と思っただけです。
「越中おわら 風の盆」、母が毎年のように近所の衆と行ってました。
私も行ってみたくなりました。
民謡に「胡弓」が使われるなんて・・・どんなふうにマッチしてるのか、ぜひ聞いてみたい!! その胡弓の弓作りにもカナリの思い入れあるようで。静かに熱いですね。
・・・古い歌詞にはいろいろと事情が・・・参考になりました。
「きっかわ」問題は、まあ、捨て置きます。
いちいち「さっきの間違ってました!」と言ってたらキリないですから。 特に私の場合。間違い・勘違いだらけですので。
でも、うろ覚えみたいなコトで回答するのは慎むようにします。
No.5
- 回答日時:
【以下全部余談】
> 古来からの唄い方を変えなかったのは、抵抗意識があったのかと思います。
> いや、やっぱり、商業ベースに乗せられなかっただけなのかな?
琉球民族と言えば、未だに我々侵略者をこんな風に呼ぶ皆さんですからね (笑)
ようこそ、ヤマトンチュの諸君♪ ( ̄∀ ̄ )クックック...(デスラー風)
それは別として沖縄は戦前まで、本土の一般国民から大した関心を払われていなかったようです。それを物語るよい例が、昭和16年に伊藤久男氏が歌った『美はしの琉球』(作詞:佐藤惣之助 作曲:竹岡信幸)という曲です。
イヨマンテの夜で有名な伊藤氏は戦前からあちこのご当地ソングを歌っていたようで、これもその一つでしょう。まあ、民謡ではなく沖縄風歌謡曲に過ぎないのですが、おわらでも触れた佐藤氏の手になる歌詞は随所に琉球語の名詞が散りばめられていて、それなりの雰囲気があります。ただ、曲の方は全然琉球音楽っぽくありません。恐らく竹岡氏は、一度も沖縄を訪れることなく、100%想像でこの曲を書いたに違いありません(とても魅惑的なメロディーではありますが‥)。また、歌った伊藤チャーさんは、歌詞中の「那覇(なは)」を「ナワ!」と発音しています (笑)
要するに沖縄は、当時その程度の理解しかされていなかったのです。
【余談番外編】 きっと削除されます ( ^^
本質問と無関係な話で恐縮ですが、吉川広家が吉川元常のひ孫というお話には疑問を感じます。まあ、形式的にはそう言えるのかも知れませんが、元常の子興常と広家の父元春の関係は、あくまで養子(血縁上はいとこ)ですからね。ひ孫と言うならば、むしろ「国常(元常の父)のひ孫」と呼ぶ方が正しいと思いますが、いかがでしょうか?
この回答への補足
ところで師匠、この「吉川氏」問題、私は例の質問のコーナーにヒトコト言っといた方がいいのでしょうか?「間違ってました」って。
そっとしとくべきでしょうか?
私としては、すでにsonoriさんが新たに回答寄せてることだし、それ以前に私は2回も出しゃばっているので、気が引けます。
しかも期待してる回答でもない、自分のホコロビを補うだけの投稿になるので・・・。
あ・・・ありがとうございます・・・。
琉球民族は未だに青い顔して、マントをなびかせ、「クックック…」
と言ってるのですか?! (「ムンクの叫び」の絵…でお願いします。) しかも、あの低い声で・・・。
かなり根深いモノを感じます・・・。
日本であって 日本でない…。 沖縄の皆さま、なにとぞ穏便に。(師匠に成り代って・・・)
・・・吉川家の件
師匠、おっしゃる通りです。 私も、単に家系図だけでモノを申してしまいました。
確かに興経と元春はイトコであり、元春の子、広家は元経にとっては「甥っこの子」にしか過ぎません。
ひ孫というなら、「国経」のひ孫ですね。血縁上では。
No.4
- 回答日時:
> 庶民による自然発生的な民謡なら、「公用語」なんかで唄わないんじゃないかと思うのです。
民謡のほとんどは、最初に出来た時には伴奏すらないのが当り前です。それが地元でのヒットをきっかけに、歌詞のみならず楽曲や歌唱法にも色々手が加えられて行きます(母の地元富山のおわらの伴奏に胡弓が加えられたのは明治の終わり頃だそうです)。まあ、お殿様の前で上演される頃には、かなり洗練されたものに姿を変えていたことでしょう。「何処其処民謡」の肩書きが付いて余所者の耳にまで届く頃には更に世間体が整えられて・・・
我々が普段ラジオやテレビで聴く “民謡” というものは、しょせんは古謡の成れの果てに過ぎません。
> 今の日本の民謡にも、コテコテなのがもっとあって、その後、歌詞の入れ替えがあったのでは?と思い
> ます。
それはそうでしょう。売るためには聴くに耐えるものにする必要がありますから。おわらも野口雨情や佐藤惣之助など壮々たる詩人が新しい詞を書いているうようですね。
> 『名古屋はええよ! やっとかめ』
> ・・・・って、民謡?!
私の基準から言えば、立派な “民謡” です。少なくとも文部省唱歌でないことは確かです。
なお、沖縄の話が出ているので一言。
琉球はアイヌと同様元々は外国ですから、コテコテなのは当然だと思います。
ありがとうございます。
>我々が普段ラジオやテレビで聴く “民謡” というものは、しょせんは古謡の成れの果て
・・・これはまた手キビシイ!
でも、まあ、意味も判り、聴きやすくはなってるし、生まれてこのかた、その歌詞・ふし回ししか知らなければ、今さらオリジナル・バージョン聴かされても違和感しか持てないかも・・・。
なので、「成れの果て」でも、評価はしてますよ。
それにしても、古来からの民謡に、偉い詩人が筆を加えることもあるなんて・・・。 またひとつ勉強になりました。
>琉球はアイヌと同様元々は外国ですから、コテコテなのは当然
・・・琉球も、明治時代に、琉球国→琉球藩(廃藩置県後に藩になった唯一の例)→沖縄県となって日本に帰属したはずですが、古来からの唄い方を変えなかったのは、抵抗意識があったのかと思います。 いや、やっぱり、商業ベースに乗せられなかっただけなのかな?
No.2
- 回答日時:
(1)
昔々の地方と言っても、所詮狭い島国の地方です。中央政府の力がまったく及ばない世界じゃありませんから、正式な読み書きは標準語でやっていたはずです。私的な遊興目的で唄われるものは別として、ご当地ソングとして公に披露するために作られた唄ならば、自分達にしか理解できない言葉で埋め尽くすような愚かな真似はしないと思います。
(2)
『Auld lang syne』(日本人が『蛍の光』とか呼んでるヤツです)の詩は結構コテコテのスコットランド訛りだったような‥
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%8D%E3%81%AE% …
日本では何と言ってもこれでせう ( ^^
『名古屋はええよ! やっとかめ』
http://www.geocities.jp/momo_harumi/yatokame2004/
ありがとうございます。
正式な読み書きは日本国内共通するものでなくてはなりませんよね。
ご当地ソング的に作ろうとすれば、「理解できない言葉」ばかりを採っていたのでは受け入れられません。
・・・でも、それらは「ヨソのクニ」の人にも知らせたいという意識の下で比較的新しい時代に作られたのでは?
それが、古く(新しくても江戸後期まで)からある、「盆踊り」などにもつかわれている民謡に、そんな意識があったのか?
庶民による自然発生的な民謡なら、「公用語」なんかで唄わないんじゃないかと思うのです。
日本の「蛍の光」、元はけっこう軍事色含んだものだったんですね!
・・・コテコテのスコットランド訛り・・・そういうものがベースとしてあり、それがアレンジされたってことは、今の日本の民謡にも、コテコテなのがもっとあって、その後、歌詞の入れ替えがあったのでは?と思います。
『名古屋はええよ! やっとかめ』
・・・・って、民謡?!
似たようなのに、「長島温泉」(私の幼少時はこの名称でした。その後「グラン・スパー長島」とか、「なんとかリゾート・ながしまナントカ」←いいかげん!…と変遷してますが。)のラジオCMがあり、こいつは秀逸な歌詞です。
「東京のテーマパークがなんだ~・・・大阪のテーマパークがなんだ~・・・」 と、哀愁をおびたメロディにのせて歌われます。お気に入りです。民謡じゃないですが。
No.1
- 回答日時:
方言の方が圧倒的に多いですよ。
ありがとうございます。
・・・圧倒的ですか・・・。
確かに、方言・なまりが全く含まれてない民謡は無いと思います(質問しといてこんなコト言うのはアレですが)。
私が感じるのは、「ヨソの土地の者」でも、唄を聴いて、その内容を普通に理解できてしまうものが多いんじゃないか? ということです。
まあ、同じ日本人の唄ですから、まったくワカラナイ・・・は少ないとは思いますが、古い時代に成立した唄なんだから、もっと独特な歌詞であってもいいような気がします。(当時、ヨソの土地の者には判らないような歌詞で唄われている…とか。)
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