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ずっと気になっているのですが・・・

盃を持つ時、武家の作法では左手を使うと聞きました。
万一の時にすぐ刀が抜けるように、利き手の右手は空けておくと
いう理由です。

しかし、TVや映画で左手で飲んでいるシーンなど見たことが
ありません。
なぜなのでしょう?
そもそも武家の作法=左手で飲む というのが誤りなのでしょうか?
それともTVや映画を作るひとが知らないだけなのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

>盃を持つ時、武家の作法では左手を使うと聞きました。


万一の時にすぐ刀が抜けるように、利き手の右手は空けておくと
いう理由です。

それは「作法」ではなく、戦国時代における「武士の心がまえ」です。理由はおっしゃるとおりです。
逆に、右手で盃を持つのは、「あなたに対して警戒心を持っていません。また、いきなり刀を抜いて切りつけることは致しません。」という意思表示(礼儀作法)です。
親密な間柄で、盃を左手で持つことは逆に上記の意味合いからは、「あなたを信用していません。」という表現になり、無礼な事とされていました。
同じ意味で、座するときに、サヤに収まった刀を腰からはずし畳に置きますが、戦国武士の心がまえとしては、左の太ももに沿うように置くべし、としていました。これは咄嗟のときにすばやくサヤを左手に取って右手で刀を抜くことが出来るようにということですが、逆に親密な間柄や上位者の前に座するときは、右の太ももに沿って置くのが礼儀とされていました。これは、盃を右手で持つのと同じ意味で、「いきなり切り付けたりは致しません。」ということを表現しているのです。
そのような目で時代劇を見ると気づくと思いますが、例えば下級武士や雇われ侍が大部屋で飯を食ったり盃を傾けているときや、行軍途中の休憩は、片ひざを立て、刀を床に立てて自分の左肩にもたせかけて、刀を抱くようにして左手に盃を持っています。これは、食事をしながらも臨戦態勢を取っているポーズです。他人に刀を取られることもなく、イザというときはすぐに刀を抜くことができます。逆に殿様からのお言葉をいただくときなどは、正座して、はずした刀は右の太ももに沿って畳の上に置いています。
その他、池田屋のときのように一室で談合しているときや、敵対する両人の話し合いの場などでは、はずした刀の置き位置は左であることなど、また上級武士の背後にいる小姓(刀を持っている若い付き人)の位置もそのときのTPO(危険度・警戒の度合い)によって位置・距離が微妙に変わることなども注意して見ていると面白いです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
平時においては、武家においても右で飲むのが礼儀なのですね。
剣を右に置くのは、相手を信用しているという意味であるのは
知っていましたが、酒も同じなのですね、

お礼日時:2008/11/20 14:31

時代劇が、すべて当時のとおりに描かれるとは限らないと思います。


大河ドラマはきちんと時代考証の方がついていますが、それでも
100%当時のとおりに描かれてるわけではないと思います。
(大学の時、とある先生の講義を受けてたんですが当時その先生は
そのとき放映されてた大河ドラマの有職故実を任されてました。
ある女優さんに当時の座り方のとおり座らせようとしたらしいですが、
当時の正座は「片膝をついて座る」ことだったので、それを女優さんに
やらすには見栄えも悪いし…ということで諦めたとおっしゃってた
ことがあります。)
なので、演出というか、そういう都合上あえて本当のとおりには
しないこともあるし、いつの間にか本当はウソなのに時代劇界では
誠のように描かれ、いつしか私達にそれが常識のように知識を
受け付けられることがあると思います。

今のTV業界では昔のように、きちんと時代考証できる人や
有職故実に詳しい人が減ってきていると聞いたことがあります。
実際、観ていてても、あんまりだなぁぁぁぁと思う事があります。

いったんそういうところが気になるととことん気になって
しまうもんですが、意地の悪い楽しみ方として、
「本当はこうなんだけどなーー・・・・」と自己満足しながら
観ることも出来ると思います。

確かに今回の盃を持つ手に関しても、おっしゃるとおり
右手はあけておくものだ、と聞いたことはありますね^_^;
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
有職故実に詳しい人が、現在の時代劇を見ていると、
おかしいことだらけに思えてしまうこともあるので
しょうね。

お礼日時:2008/11/20 14:34

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